渋谷でいま一番アガッてる異色漫画『とんかつDJアゲ太郎』作者に会いに行ってみた

「まさか……とんかつ屋とDJって、同じなのか!?」

いやいやいや、何を言っているのか、全然わかりません!!

いま一部の漫画好きの中でジワジワと話題を集めている、異色の漫画『とんかつDJアゲ太郎』。
週刊少年ジャンプの電子版「少年ジャンプ+」で連載されており、2月4日に第1巻が発売されたばかり。
にも関わらず、「売り切れてて買えなかった!」との声もチラホラ聞こえてきており、確実にその人気は広まってきているようです。

■とんかつDJとして踏みだした少年の青春物語
簡単にストーリーを説明いたします。

渋谷にあるとんかつ屋のせがれである揚太郎は、なんとなく見習い修業を続ける日々。
ある日偶然にもクラブに初めて訪れたことで、とんかつとDJに共通するグルーヴを感じ取り、
「とんかつもフロアもアゲられる男」となるべく、
とんかつ屋兼DJとして修業に励むという、
ちょっとぶっとんだ設定の青春漫画です。

■マジで渋谷をアゲようとしている
「こんなぶっとんだ漫画を描くなんて、作者自体もぶっとんでいるに違いない……」

そう思っていたところ、なんと渋谷タワーレコードで無料トークショー&サイン会が開催されるという情報が!!
「これはとりあえず、顔を拝みにいくしかない!!」と思い、義務感のように渋谷へと向かいました。

開始時間よりも40分程早めに到着したのですが、
まずは渋谷タワレコ店の本気の鬼プッシュぶりにビビりました。

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でも本当にすげー売れてる!!! 残り1冊!

店の前の大型モニターに映し出されるアゲ太郎のプロモーションムービー。
響き渡るベース音……。

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この日のために作ったのでしょうか……。

しかも、なにやら揚げものの匂いがすると思い、辺りを見渡したらば、
なんとアゲ太郎コラボのキッチンカーが!!

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コラボメニューとして、カツサンドと、ひとくちヒレカツが売られていました。

こいつら……マジだ!!
マジでアゲ太郎で渋谷カルチャーをアゲようとしている!!

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せっかくなので、ひとくちヒレカツを買ってみました。
揚げたてだし、ちゃんとキャベツも入っていて、おいしかった。

■渋谷タワレコ トークショーレポ
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気付けばイベントスペースは超満員!!

いったいどんなイベントが始まるのかという、予想できない期待といった雰囲気に包まれる中、
ついに作者の小山ゆうじろう氏と、対談相手のDj Yummyさんが登場!

「え、本当にみなさん読んでるんですか?………アガりました」
と、自分でも予想外だったようで、
大盛況のフロアに、登場していきなりアゲられちゃった小山先生。

~アゲ太郎誕生秘話~
学生の頃、原案を担当するイーピャオ氏と一緒に、
映画『喜劇 とんかつ一代』を見て、
「これを現代版でやったらおもしろいかもね」
という話になったのがそもそもの原案だそうです。
(二人は大学の先輩後輩)

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※『喜劇 とんかつ一代』は、1963年に上映された、森繁久彌出演の作品。

最初からDJ漫画を描くつもりだったわけではなく、
「渋谷を舞台にしたとんかつ漫画」という案からスタート。
(当時は「トンカツアーバンライフ」という仮タイトルだったらしい)

イーピャオ氏と話を詰めていく中で、
「オシャレな職業って何かなってなった時に、DJか洋服屋かなということになった」そうです。
「そのオシャレじゃない男子っぽい発想!(笑)」と、司会の方からもツッコミが入っていました。

~本物のDJから見たアゲ太郎~
実際のところ、小山先生は第一話を入稿し終えた後、
「やばい、本物のDJの方に怒られるんじゃ……」と後悔しまくりだったそうです。

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しかしYummyさん曰く、
「DJの世界って、ヤンキーかコアなサブカルとしてのイメージを持っている人が多い中、『アゲ太郎』は、とてもニュートラルな描き方をしてくれている」
と、好意的なご意見。

「実際(アゲ太郎がDJの世界にいたら)叩かれないと思いますよ。揚げ音を入れるなんて、天才ですよ!
と、そのアイディアを絶賛する場面もありました。
※とんかつDJならではの天才的エピソードです。詳しくはコミックスで!

『アゲ太郎』第1巻には、Dj Yummyさんのとても読みやすい、クラブカルチャー入門コラムも載っています。

~作中使用曲は、自分でdigれ!~
作中で使用されている架空の曲「Rainy Lenny」っぽい曲を、
渋谷タワレコのソウルフロアのバイヤーが選曲して流す、というコーナーもありました。

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作中に出てくる曲は、すべて架空の曲ですが、参考にしている曲はあるそうです。
実際にある曲名を出してしまうと、読者がその曲のイメージで固まってしまうので、
あえて架空のタイトルを使っているのだとか。

どの曲がモデルになってるかは、
「自分で“サンプリング”して“digって”みてくれ」と、
DJ漫画の作者らしい発言をされていました。
(実際は、連載前にクラブに行ったことは1回しかなかったそうです)

■実はジャンプの王道路線な熱血漫画だ!
設定こそ奇抜に思えますが、
夢に向かってひたむきに頑張る主人公はとても共感できるし、
「友情・努力・勝利」という、ジャンプの王道とも言える漫画なのです!
レトロな絵柄も今の時代には新鮮ですし、アゲ太郎のピュアなキャラクターは、女性が読んでも楽しいと思います。

ちなみに、当初どんなぶっとんだ人なのだろうと思っていた小山先生。
(偏見では全くないのですが)「THE 漫画家」といった空気感の、おっとり話す方でした。

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毎週とんかつを食べてるとは思えぬ、細い脚が印象的。
(打ち合わせ後は、勉強を兼ねてメンバーみんなでとんかつを食べるそうです)
ロールアップしたズボンから見える黄色の靴下がかわいかったです。

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とんかつグラビアの横にサインを書いてもらいました。
(わーーーーーい!)

わたしもとんかつ食べて、クラブに行ってみたい!!  byクラブバージンライター

(文:佐藤 由紀奈)

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