大学の「100円朝食」が今、ブーム!驚きの安さを支えるある愛のシステムとは

「朝ご飯、食べていますか」

朝の時間はなによりもまず、布団から起き上がるのですら気持ちが重い上、何の洋服を着るのかに迷い、化粧をして髪を巻くなど、なにかと忙しい。正直朝ご飯に費やす時間がとれない学生が多いのではないだろうか。

そこで、“100円朝食”というサービスが全国の大学を中心に広がっていると聞きつけ、実際におこなっている青山学院大学の食堂に行ってみた!

青学食

さっそく食堂に入ってみると、朝から朝食を作ってくれているお姉さんの声が響き渡っていた。8時に行ったときはまだ朝食を食べに来ている学生はまばらだったが、8時半を過ぎると9時からの1限に合わせてか、少しずつ食堂が賑わってきた。

ぼっち席

どんな学生が実際に利用しているのかを昼休みの食堂と比べながら分析してみた。

1.1人席はほぼ満席状態

昼休みは“サー席”と言ってサークルのメンバーで集まっている大集団を中心に、友達同士で学食を利用する学生の話し声や笑い声が食堂中響き渡っている。

それに比べて朝の食堂は、スマホを操作しながら食べている者、課題をやりながら食べている者、朝の時間をゆったり食事に集中している者など、各々が自分流の過ごし方をしており、ゆっくりとした時間が静かに流れていることが肌で感じられた。

2.女子学生よりも男子学生の利用人数が多い。

青山学院大学の青山キャンパスに通う学生の男女比の統計によると、女子学生の割合の方が多い。

それにもかかわらず、朝の食堂には朝練を終えたばかりの体育会系男子学生が集団で朝食を食べている姿や、1限や早朝に行われる学内説明会の時刻に合わせてくる真面目系大学生が目立った。

「朝ご飯はやっぱり食べないと健康に悪いと思って」(3年・男子)

というように、男子学生の健康志向が見受けられた。

ふたり

一方、多くの学生が朝を苦手とする中、朝活をポジティブに捉える学生に出会った。この二人の学生は1限のある日は必ず二人で食べにきているという。二人の間には朝から笑いの絶えない会話が繰り広げられていた。

「電車のラッシュ時刻を避けることができるから、むしろ朝食を食べに早めに学校に来ることの方が都合良いんですよ」(1年・女子)

カレーライス

写真は木曜日のカレーライス定食である。

メニューは曜日ごとに決められており、和食の日もあれば、洋食の日もある。

この写真を見て「え、本当にこれで100円!?」とつい声に出してしまいそうな豪華なものであると、分かってもらえるのではないだろうか。

実際に食べている学生に聞いてみたところ、満面の笑みで「満足している」と答える学生ばかりだった。

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なぜこのクオリティーの高さで“100円”で朝食を提供することができるのか。

実は“100円朝食”における赤字は保護者が補填しており、この企画を通して多くの学生に1限に出席してもらいたいという想いや、朝食を食べてきちんとした生活習慣を身につけてほしいという願いが込められている。

5月になって新入生も学校に慣れてきた今。
サボリ癖がついてしまいがちなのを、どうにかして食い止めたいというあたたかい気持ちで、今日も早朝から朝食を食べに来てくれる学生を笑顔で迎えいれている。

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100円を払うだけで量も十分で美味しい食事、きちんとした生活習慣。

朝の時間に余裕を持ち、一日を有意義に過ごすことができるということは、非常に優雅でメリットの大きいサービスであると感じた。

また、自分が自宅でとっている朝食(毎朝納豆とゆで卵と大きいトマト=合計240円相当)と比べてみると圧倒的に得した気分を味わうことができた。

1日150食限定の“100円朝食”は、現在1日100食前後の売り上げを誇る。ツイッターを中心としたSNSでの告知で徐々に広がりつつあるという。

「朝はお布団が私を放してくれなくて〜」

と言い訳するのは今日まで。一度行ってみるとあなたも“100円朝食”にどっぷりはまってしまうかもしれない。
※青山学院の学生限定です

(文:石川佳奈)

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