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DeNA関根、荒波 9回劣勢時の打率5割で中畑監督の「あきらめない野球」を実践

シエ藤

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シエ藤

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首位で交流戦に突入する横浜DeNAベイスターズ。序盤に先発が失点しても、中継ぎが踏ん張り、打線が劣勢を跳ね返す野球で、今シーズンの逆転勝ちは実に15試合にも上っている(記録は5月24日現在。以下同)。5月8日の巨人戦では、1対5からポレダ、山口を打ち崩し、逆転勝ち。5月22日の阪神戦では0対5から追い上げ、9回に井手正太郎がサヨナラヒットを放った。

 中畑清監督は、就任当初から「最後まであきらめるな」と徹底して言い続けた。その言霊がチーム全体に乗り移っている証拠と言えるだろう。

 では、「あきらめない野球」を実践している選手は誰なのか。
 9回以降、ビハインドの状況で打席を迎えた各選手の成績を調べてみた。

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2年目の関根が8打数4安打で5割という高打率を残し、勝負強さを見せている。5月2日の中日戦では、1対3で迎えた9回2死ランナーなしから5連打で4点を奪い、大逆転勝利。このとき、中畑監督が「心中する」と明言している4番・筒香が三遊間への打球を放ち、全力疾走で塁に出た。ロペス、バルディリスが続き、1点差に。そして、多村仁志に代わり途中出場の7番・関根の右中間を抜ける三塁打で逆転に成功したのだった。

 この日からチームは6連勝。5月5日には首位に立った。振り返るにはまだ早いが、ターニングポイントの試合となっている。
 関根は8打席中5打席、代打での出場。開幕戦の本塁打を含め、3安打と結果を残している。

 もう一人、注目すべきは荒波翔だ。中畑監督は就任すると、俊足・強肩で2年目の荒波をレギュラーに抜擢。12年、13年とゴールデングラブ賞を獲得し、レギュラーを不動のものにするかと思われた。だが、昨年は故障がちで、63試合出場に留まった。今年も関根大気の台頭で、スタメン出場はわずか9試合。打率1割8分8厘と奮わず、正念場に立たされている。

 その一方で、9回以降ビハインドの状況で打席に立つと、5打席で3四球を選び、出塁率は8割。現在のところ得点には結びついていないが、中畑監督の「あきらめない野球」を実践している。
 売り出し中の関根は、故障で戦線離脱中。交流戦に突入する今こそ、“元祖・中畑監督の秘蔵っ子”で、“あきらめない男”荒波翔の爆発が期待される。

(文:シエ藤)

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