「お」は「おっぱい」 Google検索予想から読み解く日本人の自意識と欲望

Google Japanの発表によると2015年上半期検索急上昇キーワードランキング(1月1日~6月23日)に「ビリギャル」や「広瀬すず」などがランクインする中で、見事1位を獲得したのは「ラッスンゴレライ」。独特なリズムと意味不明でもクセになってしまう響きに、みなさんも思わず調べてしまった経験があるのではないでしょうか? 人々の知りたいことは検索ワードから読み取ることができます。

しかし、より深く世間の興味のありかを調べる方法があるのです!

例えばこちらの画像。

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「ラッスンゴレライ スペース け」と入力すると第一候補は「ラッスンゴレライ 結婚式」と表示されます。つまり世間は8.6秒バズーカーのネタを結婚式の余興で披露するに際し、質問箱を利用したり動画を探したりするために検索しているのです(多分)。

ここで、あることに気が付きましたでしょうか?

そう、ずばり、予想候補から日本の動きが見えてくるということです!

検索バーから人々がなにを思っているのかがわかり、みんなの本当に知りたいことが見えてくるのです!

さっそく、なんの変哲もない単語と適当なひらがな1文字をひたすら入力する調査を行いました。この超絶地味な作業が、人々の深層心理を暴くことになるのです(大袈裟)。

父の日にみんなが買ったものは?

「父の日 む」

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お父さんに感謝を伝える日でありながら、毎年のことなので正直ネタ切れ感もある父の日。

注目すべきは3つめの「無印」です。「困ったときの無印良品」と感謝の品を調べる人も多かったのではないでしょうか? 全国の娘達がお父さんに「ありがとう」をいう日であると同時に、無印に駆け込む日でもあったのかもしれません。

「お金 も」

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人生でもっとも大切なものの1つ、お金。それを楽して与えてもらおうとする人の方が多いとはなんて図々しい。しかし不可解なのは“燃やす”というワードが上位であること。みんな火サスみたいな日常を送っているのでしょうか。ドロドロしていそうなので関わりたくないですね。

モテるカギを握るのは○○○?の位置

「モテる ほ」

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モテる方法は友人に相談するのは恥ずかしいですが、気になりますよね。

しかし気になるのは3つめ、モテるホクロの位置です。印象に残る口元? チラ見えするうなじ? それとも……。

いや、そんなことよりそれを知ってどうするのでしょう? マッキーで書くのでしょうか。もはやそんなことを考えている時点でモテないような気がします……。

「おっぱい お」

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予感はしていましたが、やはりそのままでした。おっぱいは大きくてなんぼ。ぜひともその方法を知りたい女子は後を絶たないようです(私もその1人)。しかし人類が誕生して約6500万年。いまだこれといった方法がないにも関わらず、救いを求めるのは乙女の性というものなのかもしれません。

合コンについてまわる3つの「無」

「合コン む」

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合コンは好きじゃないし、時間の無駄だけど、無料なら行ってもいいですよ。ってことでしょうか。なんと高飛車な! 合コンの人数合わせにさえ誘われたことのない筆者はどうしたらいいのでしょう。間違っても、マッキーでホクロを書いて参戦することのないようにしてほしいものです。

「大学生 む」

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やはり世間的にいいイメージのない大学生。無気力で群れていて、ろくに勉強もせずにいる姿に苛立ちを覚える人も多いよう。

「青春 な」

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悲しくなります。

就活生のリアル みんながまず受ける業界は?

「就活 き」

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現在就活中の筆者も「きつい」、さらに通り越して「きもい」と感じることは多々あります。にしても、3つ目に関しては曲タイトルのようになってしまっています。就活関連は面白そうなので、もう1つ調べてみましょう。

「就活 と」

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3月の就活解禁から4か月がたち、そもそも就活ってなんだっけ?と原点回帰現象が起こっている模様。さらに、手始めに金融業界を受ける学生が多いようです。安定していますし、ネームバリューも良いですから、とても良い選択かもしれません。“とりあえず精神”で受かるのかは謎ですが。

ネットにのみ打ち明けられる闇

「自分 む」

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自分なんて無能で無価値。でもこいつと生きていくためには向き合わなければいけない。解決策をネットの中に見つけようというのでしょうか。おそらくこういった悩みはYahoo!知恵袋などに行きつくのでしょう。画面越しではなく直接会いに行って「私だって無能だけど、楽しくライターやってるから大丈夫だよ。世の中なんとかなるよ!」と励ましたいです。

「自分を あ」

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プラス思考人間の私でも、日本の闇にげんなりしそうです。もう少し自己愛を持ってもいい気がします。たくさんの人が検索していると考えるととても淋しくなりますね。ハキハキとした魅力的な人でも、満員電車の中、スマホで自分を愛する方法を調べているのかもしれません。

検索予想から、人々の本当に知りたいことが見えてきます。

笑っちゃうようなくだらないこと、誰にも見せられない本音とその内容は様々です。

ネットの中で答えを見つけられるのかはわかりません。しかし引っかかったページで同じような考えや顔も知らない人のふとした言葉を見つけたとき、1人ではないと思えて心が少し軽くなるのかもしれません。

以前、恋人とのいざこざから「彼氏 申し訳ない」と検索しようとしたことがありました。「彼氏 も」まで入力すると、検索予測の1番上に表示されたのは「彼氏 もっと好きになってもらうには」でした。

日本には、彼氏のためにそんなかわいい悩みを検索するような、健気な女の子がたくさんいるようです。しょっぱい気持ちになったあと、世界はきっと女の子の純情さで成り立っているのだと少しだけ心が温かくなり、「日本はまだ大丈夫だ」なんて根拠もなく思った自分がいました。

(文:大久保彩乃)

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