「おのののか効果」でなりたい女子急増中 ビール売り子がその実情を告白

目指すは「おのののか」♡

野球のシーズンが始まり、球場に足を運ぶ機会が増えてくると、そこでよく目にするのが「ビールの売り子さん」。どんな状況でも常に笑顔を絶やさないその姿に、癒やしを求めている男性の皆さんも多いのではないでしょうか。

そして最近では、その可愛さと親しみやすさから、芸能界でも引っ張りだこのおのののかさんが、元々は「ビールの売り子さん」だった。という話や、売り子さんのアイドルグループが誕生した話が話題となりました。
そして実は最近、この夢のようなシンデレラストーリーに憧れて、「ビールの売り子」を目指す女子たちが増えているようです……!

チヤホヤされて高収入ないいとこどりのアルバイト!?

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確かにビールの売り子さんって、いつも可愛いお洋服を着て、すごくチヤホヤされているイメージだし、お給料も高いって噂……。お仕事だってただただビールを売ればいいだけだから覚えることも少なくて楽そう♪ (おまけに試合も見放題!)

そこで今回は、学生時代にビールの売り子をしていたという女性にインタビューをして、「ビールの売り子さん」というものが一体どういうものなのか、本当にチヤホヤされるのか? お給料は? ノルマは? 等、その裏側を覗いてみたいと思います!

「そんなに簡単なものではないですよ。数字にシビアな世界です」

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(売り子歴3年 元ビール売り子23歳・会社員)

――ビールの売り子を始めたきっかけはなんだったんですか?

「野球が元々好きで、好きなことに関わるお仕事がしたいと思い始めました」

――なるほど。元々野球が好きだったんですね! やっぱり売り子さんは「野球の知識」がないとつらいものですか?

「売り子の中でも全く知識がない子や、野球に興味がない子もたくさんいました。でも、野球好きのお客さんとお話しする機会が多い仕事だから、知識があると自然と会話も盛り上がるし、自分の印象付けにもなるから、知識はあった方が有利だとは思います

――「印象付け」とはどういうことですか?

“お得意様をもつことが出来る”ということですね。自分のお客様を付けることが出来ればそれだけ売り上げにも繋がるので、なるべく多く会話をして、お得意様を付けられるようにしていました。常連さんには必ず挨拶をするようにして、相手によって話す内容は変えるなど、工夫をしていました

――「売り子さん」にもそういうものがあるんですね……。でも、売り子さんってやっぱり楽しそうなイメージがあるのですが、実際お仕事はどうなんですか?

「売り子って華やかな仕事に見えると思うのですが、実際はそんなことないんです。すごく体力仕事だし、ノルマもあるし。球場の中はかなり暑くなるし、そんな中で重たい樽を持ちながら歩くので、新人さんは結構ダウンして倒れる子もいました。一人一人の売り上げ数字も毎回全員が見られるようになっていて、さらに順位もつけられるので、売り上げが伸び悩んだりした時はすごくつらかったです

――ええ!? 想像と全く違いますね。イメージはもっと華やかで、正直「楽なバイト」だと思っていました……。

「もちろん楽しいこともありますよ。売り上げが伸びれば嬉しいし、3年もやっていると、お客様に顔を覚えてもらえて、『私から買いたい!』と言って下さる方もいたので、そういう時はすごくやりがいを感じました。私はただ笑って受け流していましたが、ナンパとかもあって、そういう面を見ると華やかに見えるのかもしれませんね」

――なるほど。良い面も悪い面も両方あるということですね。ところで最近「ビールの売り子さんになりたい!」という女子が増えているようなんです。それについてはどう思いますか?

「テレビでも取り上げられている影響で、すごく倍率が上がっているようですね。確かに私も最初は憧れで始めたけれど、本当に想像以上に大変な仕事です。たくさん入ってくるけど、その分辞めていく子も多いです。でも野球好きの子にはオススメだし、体力がある子には是非やってもらいたいです!」

良いことばかりではない現実

彼女のお話を聞いていると、一見華やかに見える「売り子」のお仕事も、我々が想像している以上につらい現実があるようです。
憧れだけで入るとなかなか痛い目を見そうですが、そのつらさを乗り越えた先にあるものこそ、きっと私たちが普段目にしている、「華やかな売り子さん」の姿なのでしょう……。

実は私も以前、その華やかさに憧れてアパレルの世界に飛び込んだことがありました。
表から見ると華やかに思えたアパレルの世界も、実際に入ってみると労働時間は長いし、ノルマはあるし、自社洋服を買わなければならず、そのせいで収入が減ったりと、そのギャップに落ち込む日もありました。

表からは一見華やかに楽しそうに見える世界。
ですがその裏側では、表からは決して見ることが出来ない過酷な現実が待っている……。
彼女たちの笑顔の裏側を覗いた今だからこそ、球場で飲むビールもまた、一味違ったものになりそうです。

(文:田中七海)

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