ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
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35歳で全裸の変態高校生役!?“本当は素顔も中身もイケメン”深水元基インタビュー

園子温監督の最新作『映画 みんな!エスパーだよ!』が9月4日から公開される。
本作はテレビ東京の深夜ドラマ枠で放送され、“変態すぎるドラマ作品”として話題を集めた「みんな!エスパーだよ!」の劇場版だ。

劇中の個性的変態キャラの中でも、ひときわ目立っている“エスパー”が榎本洋介だ。
彼はテレポーテーションの能力を持っているものの、移動後は全裸になってしまう。
そんな変態すぎる設定にも関わらず「見られることに悦びを覚える」榎本を演じるのはモデルで俳優でもある深水元基さん。実年齢35歳の彼が本作の役にかける思い、現場でのお話を伺った。

マッチョが変態だと、ちゃんとギャグになる

――ドラマ版も含めて榎本の役作りをする時に心がけたことはなんですか?

「原作の榎本がバスケ部の高校生で体がマッチョだったんです。
ちゃんと笑えるキャラにしたかったので、そのマッチョな部分は再現したいと思いました。多分、腹がポテっとして、ちょっと面白い体型の人があのキャラクターをやったら本当に気持ち悪いことになっちゃうと思うんです。
せめて体は良い体にして変なこと言ったほうが爽やかなエロになるんじゃないかと思いまして」

――その狙いに対して周りの評判はどうでしたか?

「何にも変わらないです(笑)。僕の自己満足かもしれないです」

――でも僕ら男性としてはわかります! カッコイイ人が下ネタ言うのはギャグになりますもんね(笑)。

「そうなっていればうれしいです(笑)」

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――こうしてお会いして改めて思うのですが、リアルな深水さんの「カッコイイ大人の男性像」からすると、童貞の高校生の役は相当かけ離れているように感じます。

「そうですね……本作は『童貞の高校生目線』になっていますが、実際は『普通の男目線』だと思うんです。童貞だろうがそうじゃなかろうが、エロいことはずっと考えていますし、パンチラも見たいじゃないですか(笑)。
例えばマキタスポーツさん演じる、テルさんみたいなおじさんにとっても普通のことですよね。あ、テルさんも童貞か(笑) 」

榎本の見た目は園子温監督が作った!

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――榎本のキャラクターを作るにあたって園子温監督から具体的な指示はあったんですか?

「動きに関してはなかったのですが、最初の衣装合わせの時に、髪型やメイクの指示がありました」

――原作のイメージを現場で超えて役を作っていったんですか?

「原作を元にはしているんですけど。現場でどんどん変わっていきましたね。
ただ方向性は変わっていないと思います。そこは絶対に変えないようにという共通認識が現場にはありました」

下ネタは飛び交うけど、ムラムラしない撮影現場

――現場の雰囲気はどうでしたか?

「やっぱりみんなが下ネタに対して麻痺してました。
この現場では下ネタを発言するという行為が当たり前なんです。今後、他の現場に行く時には本当に気をつけないといけないなって思っています。普通に「オナニー」とか言ったらだめですもんね(笑)」

――そうですね……。現場でエロい心が芽生えてしまったりとか、落ち着かなかったり、目のやり場に困ったりとかはありませんでしたか?

「現場でエロい気持ちには全くならなかったです。谷間が見えようが、「おっ」という風にはならないです。慣れちゃったんですかね。みんな真剣にやっているからかもしれないです。逆に現場に行けば行くほどエロから遠くなっていくんですよね」

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――エロい気持ちが無の状態でいながら、榎本の気持ちを作れるのはすごいですね。

「意識したのは“変態さ”より“純粋さ”でしたね。本当にまっすぐ純粋にエロいやつですから。自分の変態行為のことも悪いことだとは一切思ってないですよね(笑)」

――深水さんの中に元からある要素ではなく、現場でほとんど決まった感じなんですね。
「そうです。エロいことを考えている点は一緒ですけど(笑)」

マキタスポーツ、染谷将太、安田顕、豊橋ロケの夜

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――現場で特に仲が良かった役者さんはどなたでしたか?

「みんな仲は良いんですけどね。マキタさんや染谷とはご飯によく行っていましたね。
マキタさんとはサシで飲みに行くことも多かったです。マキタさん自身が『今日いいアクトができたな』って思ったときは、『飲みたいんだよね~深水君』とか言って僕を誘ってくれるんですよ」

――(笑)。お二人が何を話しているのか全然イメージがつかないです。

「何話してるんだろう……全然深い話はしてないですね(笑)。
ワーっと盛り上がることもないですけど。スタッフのあの子面白いよねとか、そんな普通のことをカウンターで二人、淡々と酒を飲みながら話していますね。
あと染谷も結構、部屋飲みが好きなんです。ご飯を外で食べたあと、『じゃあ染谷の部屋で飲み直すか!』って言って飲んだりしましたね」

――「部屋飲み」の会場は染谷さんの部屋ですか?

「豊橋市でのロケだったので、みんな同じホテルに泊まっていたんです。
そのホテルの染谷の部屋で飲みました」

――だいぶ豊橋市には詳しくなりそうですね。

「そうですね。みんなそれぞれ撮影後に行く場所が違って面白かったです。
安田顕さんは、いつも一人でご飯に行っちゃうんですよね。
次の日に『昨日は何食ったんですか?』って聞くと『これ食ったんだよ。見てー』って料理の写真を見せてくれるんです。聞かないと絶対に言ってこないんですけど(笑)」

――安田さんとは一緒に飲み行ったりされなかったんですか?

「頑張って一回だけ誘って、マキタさんと3人で中華に行きましたね。
そのあとは行かなかったんですけど……」

真野恵里菜&池田エライザとのご飯にマキタスポーツが助けにきた

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――やっぱり男性陣で仲良くなる感じなんですね。

「女性キャストとも仲良くなれましたね。エライザとか真野ちゃんともご飯行きましたし」

――10個以上離れている子たちだと思うんですけど、どんなコミュニケーションを取るんですか?

「難しいですよ。恋愛の話とかされると。全然わかんないですもん。聞いているだけです」

――アドバイスするのは難しそうですよね。

「いやーアドバイスできないです。その時は最初、エライザと真野ちゃんと僕と3人だったんですけど、『これはちょっと大変だなー』と思って、『マキタさん、飯食ってますけど来ますか?』ってメッセージ送ったら、そのメールがマキタさんにはヘルプサインだとわかったみたいで、すぐ来てくれました(笑)」

その4人のご飯、劇中では絶対に実現しなそう。でも逆に覗いてみたい……。
後編は深水元基さんから見た園子温監督の現場の話や23歳のころに考えていたことに迫ります!

(文:小峰克彦)

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■「映画 みんな!エスパーだよ!」作品情報
原作:若杉公徳「みんな!エスパーだよ!」(講談社『ヤンマガKCスペシャル』所載) 
監督:園子温『ヒミズ』『地獄でなぜ悪い』『新宿スワン』 
出演:染谷将太 池田エライザ 真野恵里菜 マキタスポーツ 深水元基 高橋メアリージュン 安田顕
配給:ギャガ  公式サイトURL:http://esper-movie.gaga.ne.jp/
©若杉公徳/講談社 ©2015「映画 みんな!エスパーだよ!」製作委員会

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