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『隙間男2』大ヒット記念イベントで見えたユーチューバーたちの素顔と本気

たなか もみこ

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たなか もみこ

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劇団スカッシュのYouTubeドラマ『隙間男2』の大ヒット記念パーティが9月に開催された。以前もご紹介した劇団スカッシュの『隙間男2』は8月14日の公開以来、3週間でトータル再生回数2000万回を達成した。なんと日本人の6人に1人はこの動画を観たという計算になる。

この日のイベントには劇団スカッシュのメンバーはもちろん、作品内でコラボしたユーチューバーのはじめしゃちょー、MAHOTO、PDS株式会社、瀬戸弘司、MEGWIN、財部亮治が特別ゲストとして登壇し、撮影秘話を語った。

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(左から、財部亮治、PDS株式会社、MAHOTO、前川健二(劇団スカッシュ)、大塚祐也(劇団スカッシュ)、大塚竜也(劇団スカッシュ)、中田大地(劇団スカッシュ)、はじめしゃちょー、瀬戸弘司、MEGWIN)

『隙間男2』構想は2年前の10月から

2013年2月に公開され話題になった前作『隙間男1』からわずか半年後に次回作もやりたいなと思っていたと語るのは監督・脚本を担当した大塚竜也。劇団スカッシュのHPには彼が完成までの道のりを振り返ったブログが公開されていた。「やりたい」と思ってから半年後の2014年4月、ついに脚本を書き始め、『隙間男2』公開までの長い道のりが始まった。

しかし制作は難航し、一時は「何ひとつ面白くない。もうやめよう」というところまで追いつめられた。そして「『隙間男2』の制作を続けるか、やめるか」の意見が劇団内で二分し、劇団崩壊の危機にも陥ったそうだ。そんなギリギリの状況を乗り越えて作られた『隙間男2』が大ヒットしたということで、大塚監督の「感無量」という言葉には並々ならぬ苦労を感じた。

「ユーチューバーはYouTubeから外に出ると大体なめられる」
「次回はどのようなことに挑戦したいですか?」という質問に「ユーチューバーの人たちとYouTube以外のことで何かしたい」と答える大塚監督。ユーチューバーといえば収入などのお金の部分でメディアに取り上げられがちだ。また、最近では動画を撮影してYouTubeにアップするという作業自体がとても簡単にできるようになった。ゆえにユーチューバーは世間では侮られやすいと嘆く。イベント中にも大塚監督が「ユーチューバーはYouTubeから外に出ると大体なめられる」と発言したのに対し、MAHOTOが「ユーチューバー(笑)みたいなね!」と同調する場面があった。

しかし、イベントに登壇しているユーチューバーたちは毎日のように動画を撮影、編集し、視聴者を楽しませている。筆者も彼らの動画を楽しんでいる視聴者の1人だが、オフショット的な動画をアップするサブチャンネルでは時折「動画編集は楽しいけど大変」、「いろいろ工夫すると時間がかかる」とこぼす姿を観る。3~5分の短い動画にかかる編集時間は4~5時間。また、よくある「○○をやってみた」の動画でも、ネタ次第では作業時間が12時間に及ぶこともある。これだけ膨大なエネルギーを注ぐのはユーチューバーにしか出来ないことだ。

続けて大塚監督は「ユーチューバーの中でもトップユーチューバーと呼ばれる人たちは本当に面白いことをやっている。それをちゃんと伝えたい」と抱負を語った。「その原動力は?」という質問にはPDS株式会社が「視聴者のみんながいるからできるんですよ!」と横槍を入れ、笑いをとった。

動画内では観られないユーチューバーの素顔

劇団スカッシュのメンバーは動画内では和気あいあいと活動しているように見える。しかし、今回の『隙間男2』に出演したゲストユーチューバーたちは口ぐちに「現場の劇団スカッシュは怖い」と言っていた。作品を良くしようという気持ちが強いからか、演出に関してはすぐモメてしまうそうだ。

劇団スカッシュのメンバーたちだけではない。この日、ゲストユーチューバーたちは缶チューハイを片手に、頬をほんのり赤くしながら登場した。しかし、マイクが渡った瞬間に緊張して話せなくなるPDS株式会社やはじめしゃちょー、普段の動画ではボケキャラだが、イベント中はツッコミに回っていた瀬戸弘司など、いつもとは違った一面が垣間見え、抽選で招待されたファン50人にはたまらないイベントだった。

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(今後の活動について真面目に語る大塚監督の後ろでじゃれる中田大地とはじめしゃちょー。彼らの仲の良さは過去の動画でも端々で観ることが出来る)

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(集合写真でふざけるMAHOTO(後列左から3番目)。彼だけなく、PDS株式会社、はじめしゃちょーはいい意味で“ただの男子”だった)

(文:たなかもみこ)

イベントの様子がちょっとだけ分かる、劇団スカッシュのセカンドチャンネルの動画はこちら

大ヒット公開中の『隙間男2』の第1話はこちら

【劇団スカッシュのプロフィール】
大塚竜也、前川健二、大塚祐也、中田大地の4名からなる劇団。公演などの活動に加え、YouTubeにドラマ動画を公開し、卓越したストーリー性と制作クオリティの高さで人気を得る。

「YouTube NextUp 2011」、「YouTube Video Awards Japan 2011」特撮・実写部門大賞を受賞。YouTube Space Tokyoオープニング企画として制作した動画作品群「Stalking Vampire~隙間男~」は、シリーズ累計再生700万回以上の大ヒットを記録、先日公開された最新ドラマ「サラリーマンは踊る(前編・後編)」は瞬く間に計112万回の再生回数を記録した。

オフィシャルYouTubeチャンネルは現在23万人を超える登録者を集め、合計再生数7900万回以上を獲得している。
11月26日(木)からは東京・渋谷区にある笹塚ファクトリーにて舞台「秒速ドリーマー(仮)」の公演も決定(詳しくはこちらから)。

【YouTube】劇団スカッシュ(SQUASHfilms)

【ウェブサイト】劇団スカッシュ

【Twitter】@gekidan_SQUASH

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