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大学生がディズニー離れ!? 夢から覚めた5つの理由

石川 佳奈

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石川 佳奈

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一般的にディズニーランドやディズニーシーは私たちのありふれた日常生活に光を射してくれる世界である。それゆえ、ディズニーランドやディズニーシーに行く前日は全然寝付けなかったものだ。しかし、今の大学生はこれから“夢の国”に行くというのに“ワクワク”という純粋な感情を失いつつある、と同じく大学生である私はひしひしと感じている…。それには5つの傾向が伺える!

傾向その①開園時刻には行かない。

@kutseeが投稿した写真


中学生や高校生の頃はディズニーランドやディズニーシーで過ごす時間は夢のようで、貴重だった。そのため、1分たりとも無駄にしたくないという精神のもと行動する。時計をちらちらみて、「えー、もうすぐ午後になっちゃう……時間よ、止まれ!」と心の中で唱えていた人も少なくないのではないだろうか。しかし、大学生にもなると、「集合、13時くらいでいいよね?」と最初の会話から園内に滞在する時間<疲労感の図が完成してしまっているのだ。

傾向その②パーク内は走らない。

10代の頃はファストパス(優先してアトラクションに乗れる魔法のチケット)を取るのに必死であちこちパーク内を駆け回るのが当たり前だった。

「パレード中は少しでも並ぶ人数が減ってくれてアトラクションに乗りまくれる絶好のチャンスなんだよね」(18歳・男子学生)

しかし、大学生にもなるとアトラクションに乗るよりパレード派、とゆったり過ごすことに価値を見出すようになった人が増えた。(これを私は《贅沢ディズニー》と呼ぶ)

傾向その③お土産を買わない。

「お土産にチョコクランチ買って帰ろーっと」これぞディズニーランドに行った暁の定番ゼリフ&定番行動。それがいつしか、「みんなもよくディズニーに来ているだろうし、ディズニー行ったごときでお土産なんてwww」と。

中高生の頃はディズニーランドやディズニーシーに行くのが簡単ではなかった。なぜならば、お金や時間を自由に使えなかったからだ。しかし、大学生になってからは行こうと思えばいつだって行けるように。それゆえ、中高生の頃は一度行くとあたかも旅行に行ったかのような気分になり、友人にもお土産を買う。一方で、大学生になると「友達もディズニーに簡単に行けるだろう」「自分もきっとまたそのうち来園するだろう」という理由でお土産を買わなくなる。

傾向その④アフ6の存在がより夢を感じなくさせる。

今まではディズニーランドやディズニーシーは一日かけて行くものだった。しかし、1997年にアフ6(午後6時から少し安く入園してディズニーランドやディズニーシーを楽しむことができる制度)が導入された。この制度のおかげで、学校や仕事の後に簡単に行くことができるようになった。そして、実際アフ6で来園する大学生は多い。

しかし、これがディズニー特有の“夢”を崩す要因になってしまった。まるで“日本”ではないどこか別の“幻想的な世界”に行くのに「ちょっと時間が空いたから」行く場所でいいのだろうか。

傾向その⑤キャラクターの耳をつけない。

Aiko Ishigamiさん(@iaiko27)が投稿した写真


かつては、ミッキーやミニーなど、キャラクターの耳をつけないと夢の国に来たぞ、というスイッチが入らなかった。日本でここでしか堂々と付けられないカチューシャを貴重な機会と考え、中高生時代は付けてきた。しかし、そんな必需品の耳を付けることでさえ、面倒臭くなってきている傾向にあるのだ。

「結構値段するし、価値を見出せないんだよね」(21歳・女子大生)

高校生までは親にお金をもらって行っていたディズニー。自分でお金を稼げるようになった大学生はお金の価値が身に染みるようになった、と言えるのではないか。

大学生になると海外旅行に行ったり朝まで遊び明かしたり、お金があることで今まで達成しにくかったことが簡単にできるようになった。それゆえ、“夢の国”特有の「スペシャリティ」を見失ってしまっている傾向にある。一日中歩き回るのに疲れてしまうのも仕方のないこと。しかし、同じ大学生として疲れなんて忘れてしまうくらい“夢の国”をもっと純粋にエンジョイしたいものだ。
だって“夢の国”なのだから。

(文:石川佳奈)

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