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樹木希林、広瀬すずら2015年映画界のキーパーソンがTIFF「ありがとう賞」受賞

ソーシャルトレンドニュース編集部

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10月22日(木)より開催される『第28回東京国際映画祭(TIFF)』。この機会にしか見ることのできないような名作映画が見られる貴重な機会だが、チケットを買えば誰でも参加できる。10日の(土)発売日には、「チケット買えなかった~」といった悲鳴がTwitterなどで見られ、早くもその盛況ぶりに注目が集まっている。

新部門の設立や様々なジャンルの特集上映を通じて、日本映画の国際的な発信に、より注力していることでも話題の本年。特に、新進気鋭から老練監督の作品まで、2015年公開の日本映画ベスト選とも言えるような「JAPAN NOW」部門は要チェックだ。
「JAPAN NOW」部門の注目上映作品についてはこちらの記事から。

2015年日本映画のキーパーソン5名

そんな中、新たに 「ARIGATŌ(ありがとう)賞」の設立が発表された。日本映画界に目覚ましく貢献している人物に贈られるというこの賞。「ARIGATŌ(ありがとう)」というストレートな言葉を賞の名称にしたのは、「海外の人にも浸透している日本語だから」という理由だそう。
初年度となる今年の受賞者は、樹木希林、日野晃博、広瀬すず、細田守、リリー・フランキーの5名。いずれも2015年の日本映画界に欠かせなかった人物たちだ。

日本映画になくてはならない存在……樹木希林

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映画のみならず日本の演劇界を代表する名女優・樹木希林。
「七人の孫」、「時間ですよ」、「寺内貫太郎一家」、「ムー一族」(TBS)などのTVドラマで人気を博した。
映画作品においては2012年に出演した原田眞人監督の『わが母の記』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、日刊スポーツ映画大賞助演女優賞などを受賞し、昨年は旭日小綬章を受章している。
近年の映画出演作には『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』(07/松岡錠司監督)、『歩いても 歩いても』(08/是枝裕和監督)、『悪人』(10/李相日監督)、『ツナグ』(12/平川雄一朗監督)、『神宮希林 わたしの神様』(14/伏原健之監督)などがある。
今年は『駆込み女と駆出し男』(原田眞人監督)のほか、『あん』(河瀬直美監督)、『海街diary』(是枝裕和監督)が相次いで公開された。

「妖怪ウォッチ」で一大旋風を巻き起こした、日野晃博

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ゲームクリエイターである日野晃博は、異分野からの異色の受賞となった。
福岡の開発会社でメインプログラマー、ディレクターを経て、子供たちにワクワクしてもらえるゲームを作りたいという思いから、1998年10月に株式会社レベルファイブを設立。代表取締役社長/CEOを務める。「妖怪ウォッチ」「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」各シリーズなどクロスメディア展開を得意とし、ヒット作を次々とプロデュースしてきた。
世界累計出荷1,550万本を記録した「レイトン教授」シリーズをはじめ、幅広いユーザーに向けた温かみのある作品づくりが特徴だ。

まさに彗星のごとくあらわれた映画界のヒロイン、広瀬すず

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彼女抜きでは今年の芸能界は語れないという程の躍進を見せた、若手ブレイク女優筆頭・広瀬すず。
2015年出演作である『海街diary』は、第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品。同作にて第7回TAMA映画賞、最優秀作品賞&最優秀新進女優賞などを受賞、その存在感の強さが評価された。
続く劇場版アニメ『バケモノの子』においては、控えめながら芯の強いヒロインの声優を務めた。
最新作として映画初主演『ちはやふる』(小泉徳宏監督/16年3月<上の句>/16年4月<下の句>)をはじめ、『怒り』(李相日監督/16年秋 公開予定)、『四月は君の噓』(新城毅彦監督/16年公開予定)など、今後も話題作が続々と控えている。

オリジナルアニメ映画で驚異的ヒットを実現、細田守

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アニメーターとして活躍したのち、演出家に転向。ヒット作を連発している細田守。
2006年に劇場版アニメーション『時をかける少女』を発表し、そのピュアで躍動感溢れる世界観で注目された。
2009年の『サマーウォーズ』は興行収入16.5億円、観客動員数126万人を記録。「夏の映画といえば」というアンケートで名前が挙がるほどの名作になった。
2012年、監督・脚本・原作を務めた『おおかみこどもの雨と雪』は、観客動員数344万人、興行収入42.2億円を超える大ヒット。続く2015年最新作『バケモノの子』は、興行収入57億円、観客動員数450万人を超える大ヒットとなり、現在もロングラン中。今や日本アニメ界で唯一無二の世界観を確立した、トップランナーだ。

多彩な活動で独自の存在を確立するアーティスト、リリー・フランキー

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イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動し、独自の存在感を放つ、リリー・フランキー。
初の長編小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は、2006年本屋大賞を受賞し220万部を超える大ヒットを記録し、映画化、TVドラマ化もされた。
絵本『おでんくん』はアニメ化。幅広い世代に愛されるキャラクターになった。
音楽活動では、総合プロデュースした藤田恵美「花束と猫」(ポニーキャニオン)が「第54回 輝く!日本レコード大賞」において優秀アルバム賞を受賞。
俳優としては、映画『ぐるりのこと。』でブルーリボン賞新人賞を受賞し、以降、大作からミニシアター系作品まで幅広い作品に出演。
『そして父になる』(13/是枝裕和監督)では、第37回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を、『凶悪』(13/白石和彌監督)では同優秀助演男優賞ほか多数の映画賞を受賞するなど、独特な存在感で、いまや名作には欠かせない存在でもある。

そんな日本映画を代表するキーパーソンたちが関わる作品も、東京国際映画祭ではもちろん観ることができる。10月31日(土)には、「ARIGATŌ(ありがとう)賞」の授与式も行われる予定だ。
また、10月20日(火)より、チケットの二次販売も開始される。一次販売でチケット争奪戦に敗れた方は、ぜひとも再チャレンジし、豪華な映画の祭典を堪能してほしい。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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