女子大生戦慄の「ソフトオワハラ」が登場 優しく追い込むその手口とは

ドラマなどの影響から、さまざまなハラスメントの存在が明らかになった2015年。

中でも流行語大賞にもノミネートされた「オワハラ」は「就活終われハラスメント」の略であり、就職活動をやめて必ず入社するよう学生に強要するというもので、世間に注目されました。

たとえば最終面接の場で選考中のすべての企業に辞退する電話をかけさせる、内々定後も必要以上に連絡をしてしつこくつきまとう、など、あの手この手で学生を引き留めようと必死な人事達。

主にニュースなどで取り上げられたのは狂気さえ感じる恐ろしい行動がほとんど。

しかし実際に3月から就活をしていた学生によると、「オワハラとまではいかないけれど、それに近い発言や扱いを受けた」という意見が多いことがわかってきました。

名付けて「ソフトオワハラ」を体験者の声と共に紹介いたします!

「導かれるように、優しく……」女子大生を落とした手口とは?

大手不動産に内定している女子大生Aさんは、7月下旬に企業の最終面接での体験を話してくれました。

これまで内々定をとったことのなかったAさん。
和やかな雰囲気の中で内々定を通知されたといいます。

初めての結果に喜びでいっぱいのAさんに人事の方のとった行動が、問題ありでした。

「人事の方に『Aさんは我が社を第一希望で受けてくれているんだよね?』と聞かれました。他にも選考中の企業もありましたが、その状況では「はい」と答えるのが礼儀ですよね。

すると畳み掛けるように『じゃあ、これ以上就活を続ける必要ってあるのかな?』と笑顔で言われました」

おわはら

曖昧な返事をするAさんに「他に受ける企業もどうせ辞退することになるなら、その会社にとってもAさんにとっても、他に選考を受けてる学生にとっても不幸だ」や「今日決めてくれれば、内々定と就活終了両方のお祝いができる」と、よく考えると意味の分からない捲し立てられ方をしたといいます。

お祝いのタイミングなんて余計なお世話だわっ!と言えるわけもなく、Aさんはその場で入社を決心せざるを得なかったと言います。

「オワハラは知っていましたが、私の場合は人事の方がとても笑顔で優しかったので、その時には『こんなもんなのかな』と導かれるように就活を終えてしまいました。今思うと、もっと強く出ればよかったと後悔しているし、ソフトオワハラだったのかなと思います」

ソフトオワハラの特徴として挙げられるのは

・丁寧な口調でオワハラだと気づきにくい
・時間がたつと大きくなるもやもや感

の2つです。

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ウィンドウショッピングで、店員さんに激押しされて服を買ったものの、家に帰ってから「どうして買ってしまったんだろう、もっと他にほしいものがあった気がする……」としょっぱい気持ちになるのと似た感覚でしょうか。

しかし服なら古着屋で売ればいいし誰かに譲ることもできるけれど、就活はそうはいきません!
この先何年、ひょっとしたら一生勤める可能性のある大事な選択なのに、じわじわとプレッシャーをかけてくるなんて少し陰湿ではないでしょうか。

「ソフトオワハラ?超あったよ(N大 女子)」

実際にあったソフトオワハラを見ていきましょう。

「最終面接で、まだ就活を続けたいと伝えると『他の企業を受けるより、就活を終えてうちのサービスについて勉強をした方が充実した時間の使い方だと言えるよ』と言われた」

時間の充実性は自分で判断できるのでノーサンキューでドントウォーリーですよね。

「内々定辞退の連絡をしたらどこに入社を決めたのか聞かれたので正直に答えたら『あー、うちはそこに負けたのかー』と鼻で笑われた。申し訳ない気持ちと、切なさで落ち込んだ」

そっちから聞いておいて貶めるという卑怯な手法ですね!

「最終面接で率直に『他社の選考は辞退してください』と言われた」

ストレートでむしろ気持ちがいいですね! ソフトオワハラの中では好印象の部類です。
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ここまで学生の立場からオワハラを見てきましたが、どれも大人げないと思うようなものが多いです。

オトナはいつも僕たちを困らせる……?

しかし一方で、内定承諾書を提出しておきながら就活を続けたり、就職先を決断せず内定式をはしごする学生が少なくないのも事実です。

いわば「キープ状態」を決め込む学生に「納得のいくまで続けて」と微笑むことができるほど、オトナは穏やかではいられないのかもしれません。

学生が企業に振り回されているのか、人事が学生に遊ばれているのか。
いたちごっこにも見える就活で先手を打つために、大人が編み出した切り札こそ

ソフトオワハラ」なのではないでしょうか。

あーあ、いっそのこと就活なんてなくなればいいのにっ!!

(文:大久保彩乃)

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