それでもぼくらはヒゲを生やす。大学で増殖を続ける“ちょいヒゲ男子”の主張

♪あわてんぼうの~サンタクロース
♪ゆかいなおひげ~の~おじいさん
♪リンリンリンチャチャチャ
♪ドンドンドンシャラランラン……

もうすぐおじいさんがバカでかい袋を担ぎ、家宅侵入しにやってくる頃だ。

読者の皆さまもセキュリティ対策に追われていることだろう。

“サンタクロース”。その特徴といえば、赤い帽子に赤い服、そして白くて長いヒゲである。

一度空想から現実に目を向けてみよう。

あなたの身の回りに、似合ってもいないのに何故かすこ~しだけヒゲを伸ばしている男子大学生はいないだろうか。

サンタクロースなどとは程遠いが、すこ~しだけ。それも顎だけだったりする。おそらく数人は思い浮かべることができるだろう。

大学3、4年生にもなると、このような“ちょいヒゲ男子”が湧いて出てくる。

何を隠そう、僕もその一人だ。

choihige

閲覧注意と表記しなかった件についてはここに謝罪しておく。
吐き気を堪えてなんとかお付き合いいただきたい。

このような“ちょいヒゲ男子達”は、現在あまり女子の支持を得ていない。事実私も一日に4、5回は、
「その髭なんで生やしてんの!? 似合ってないから剃れや!!」
と罵声を浴びせられている。

でも世の中にはもしかしたら、ヒゲが好きな女の子もいるかもしれない―――。

同年代の女子達は実際どのように考えているのか。
僕の通うパンケーキ大学の女子大生達に簡単なアンケートを取ってみた。

Q.「ちょっとだけ髭を生やしている男子大学生をどう思いますか」

①お嬢様系女子:19歳
A.「う~ん。私は嫌いじゃないかな~……」

しくった。後輩に尋ねてしまったのが間違いだったようだ。気を使わせてしまった。そりゃ先輩から「俺みたいなやつどう思う?」などという図々しさ極まりない質問を浴びせられたらそう答えるしかないだろう。恐らく彼女は髭が嫌いだ。言葉を偽っている。しかし彼女の思いやりの心は紛れもない本物だ。

② スイーツ女子:21歳
A.「不潔。テレビでヒゲは雑巾より汚いって言ってたし」

待て待て待て待て。言っとくがなぁ、髭に付着している細菌は便器並みなのだ。まぁ確かに不潔かもしれない。でもなぁ、でもなぁあ! 人間の指先に付着している細菌は便器の10倍なんだぞお!? “10倍かめはめ派”がどれだけ強力な技か知らないだろ? 知ってるんならその“不潔”な指先で某有名店の超高級マカロンを食うな!!

③ビッチ系女子:23歳
A.「チューの時チクチクするのが嫌だ」

あ~……。あーね。

④サブカル女子:22歳
A.「似合う人がやるとかっこいい。好き」

Oh, Yes! SABUKARU JOSHI!! ハードルの高い条件付きではあるが彼女は“ちょい髭男子”の味方のようだ。付きあいてぇ~。肩の辺りを殴られてぇ~。

⑤ 帰国子女系女子:23歳
A.「イタい」

ファ○クッ!!!

想像通りではあるが、ヒゲに対して積極的な賛同を得ることはできなかった。少なくとも、ヒゲ自体が好きという女子は少数派のようだ。一発で女子に嫌われたければ自分の髭をマルイの袋に包んで渡すといいだろう。

しかしそのような世の中の悪評に薄々気づいていながらも、僕達“ちょいヒゲ男子”はやっぱりちょっとだけヒゲを生やすのだ。
何故か。ちょいヒゲ男子である僕自らその心理を5つの属性に分けて解説したいと思う。
どうか、哀れな僕達の事を理解していただきたい。

①憧れ抱いちゃってる勢

俳優では竹野内豊、アニメキャラクターでは次元大介やエヴァの加持リョウジなど、ヒゲの似合うかっこいい有名人は多い。彼らに対する憧れから、無謀にもヒゲを伸ばし始める男子が一定数存在する。この類の人間は、ヒゲの伸びがイマイチな大学前半の時期に挑戦して一度失敗していることが多い。ちなみに僕は『まほろ駅前多田便利軒』の松田龍平に憧れてヒゲを伸ばし始めちゃいました。本当に申し訳ございません。

②ただのイメチェン勢

大学後半にも差しかかってくると、イメチェンをするのも一苦労だ。特に男は変えられる所が服装と髪型しかない。今更金髪にするのは気が引けるし、髪を切り過ぎるのも勇気がいる。そこで、ほとんどリスクを伴わないヒゲに挑戦を試みるのだ。彼らにとってヒゲは“手段”であって“目的”ではない。何か変わったと思わせたいだけなのであるから、それをスルーしてしまうことは殺人と同義なので気をつけよう。逆に「あれ、ヒゲ生やしたんだ。雰囲気変わったね♡」と微笑みかければ非常に分かりやすく喜ぶので実践してみてほしい。

③イケおじブームに乗ってモテたい勢

女子のことどころか自分達のことも分かっていない勘違い集団。たしかに世間で取り沙汰されているイケおじ達はヒゲが似合う人ばかりであるが、それは決してヒゲがあるからモテている訳ではない。ましてや20歳そこそこの若造がヒゲを伸ばしたところでイケおじのような落ち着いた思慮深いオーラを醸し出すことはほぼ不可能だ。考え自体が浅はかであることを諭してもらえると非常に助かる。

④早く大人になりた~い勢

学年が上がるにつれ、自分の容姿が周りに比べて子供っぽいのではないかというコンプレックスを抱える男子は少なくない。そこで彼らは“老造り”をし始める。似合ってもいないのにヒゲを伸ばしてしまう男子はこの派閥に属している可能性が高い。正直「イタい」と思われても仕方がないであろう。やっていることは“おばさんの若造り”と本質的に同じことなのだ。

⑤剃るのが面倒臭くて伸ばしっぱ勢

通称:「仙人」。入学してからしばらくは髪型にも服装にも気を使っていたものの、いろいろな面において悟りの境地を開いてしまった人たち。たまには剃っているからか短いヒゲが無造作に生えているかと思えば、顎の下あたりから細くて長~い謎のヒゲが生えているのが特徴だ。大抵本人も気づいていないので、「あれ、顎になんか付いてるよ?」と言いながらぶち抜いてほしい。瞑想世界から目覚めさせてやることができる。

以上が、僕達“ちょいヒゲ男子”がヒゲを伸ばし始める大まかな5つのパターンだ。

もし「彼氏にあの忌まわしいヒゲを剃ってほしい!」という人がいれば、是非ともこの記事を参考にしてほしい。

「恋人はサンタクロ~ス♪」なんて寒い冗談でイチャイチャしたいなら、そのまま放っておくのもいいだろう。

……ケッ! クリスマスなんか中止だっ!!

(文:黒川瑛紀)

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