ファンが一眼レフでライブを勝手に撮影そこから人気爆発も 日本と違う韓国アイドル事情

kankokufan

韓国は日本以上にアイドル文化が根付いています。一般の歌手よりもアイドルグループの方が断然多いんだとか。そんな韓国だからなのか、日本と違って、公演での撮影に比較的寛容なんです。アメリカのコンサートで、堂々とカメラやスマホで撮影している様子をよく見ますよね。韓国でも、多くのファンが堂々と撮影しています、一眼レフカメラで。

一眼レフカメラで撮影するファン達とは

韓国に行くと空港にも放送局の外にもコンサート会場にも、記者達と同じように、明らかに高級な一眼レフカメラを持った若者達がうじゃうじゃいます。この人達は、大きくて長いレンズの形が大砲に似ていることから、通称“大砲”と呼ばれています。彼らは、自分の好きなアイドルの写真や動画を撮って、SNSにアップしています、スケジュールがあるたびに。そしてほとんどが、自身のホームページ(ファンページ)を持っているため、ファンからは「ホームマスター」、「マスターさん」などと呼ばれています。
 

“マスター”と呼ばれるファン達の主な活動


(写真はRed Velvetのアイリーンとジョイのファンサイト“THALIA”さんによるものです)

例えば野外公演があった当日には、このようなプレビュー写真が大量にアップされます。プレビュー写真とは、高画質写真とは違い、撮った写真をカメラのスクリーンに表示させ、それをスマホで撮影した写真のことです。写真を編集するには時間がかかるため、すぐにタイムリーな写真を公開できるようにこうしたプレビュー写真をアップする人が多いんだとか。


(可愛い……♡)
そして公演次の日には綺麗な高画質写真がアップされます。

時には、空港や少人数のイベントなどで目線を合わせてくれるアイドルもいます。

こんな感じに手を振ってくれる時も!

可愛くピースをしてくれることも!

(写真は防弾少年団のジミンのファンサイト”ジミニング”さんによるものです)

このように多くの写真を撮影するマスター達は、フォトブックやカレンダーなどといったグッズを製作し、販売をしています。そこで得た収益は、アイドルのサポート金として使われます。例えば、誕生日プレゼントはもちろん、番組出演のスケジュールがあるたびに差し入れをスタッフ全員分用意したり、好きなアイドルの名前を使って福祉関連の寄付を行ったりといったこともしています。

(注:THALIAさんとジミニングさんには写真使用許可を得ています)

ファンによって売れたアイドル

 2015年で1番話題になったのが、EXIDのハニのファンカムです! ファンカム(fancam)とは、fan cameraを略したものです。要するにファンが撮影した動画のことを指します。

 この「UP&DOWN」を踊るハニの美しいボディ、美しい顔、セクシーな動き、そして曲の中毒性が話題になり、すぐに再生回数1000万回を突破しました。「UP&DOWN」の活動が終了しているにもかかわらず、この動画によって、圏外だったチャートが逆走し、半年後に音楽番組で初めて1位を獲得しました。それまでは、デビューして2年間ずっと無名で、路上ライブをたくさんしていましたが、ファンによって誰もが知るグループにまで成長しました。

このように、ファンが撮影した写真や動画が話題になって、無名だったアイドルが有名になることがあるため、多くの芸能事務所では、撮影を許可しています。特に無名アイドルにとっては、広報・宣伝効果になるからです。

もちろん、撮影禁止になっている公演はあるので、注意していただきたいですが……。

ただ、日本でも橋本環奈ちゃんの1枚の写真が話題になったので、これから無名アイドル達がファンによって有名になっていく文化はどんどん広まっていきそうですね!

(文:中島真由美)

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