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思い出はやっぱりモノにしたい!インスタントカメラを持ち歩く女子が増加中!

たなか もみこ

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たなか もみこ

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「写真を撮る」という行為が日常化した今、女子たちは「どう思い出を残すか」に力を注いでいます。そんな中、特別なイベントごとやお祭りなどにインスタントカメラを持ち歩く女子が増えているんです! インスタグラムでも、宮﨑あおいのCMでおなじみのミラーレス一眼でもなく、2000年代になってから急激に姿を消していったあのインスタントカメラの流行が再来してきています。

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ちょっとお金がかかるからこそ大事に出来る、「撮る」ということ

女子たちが持ち歩いているインスタントカメラは主に「写ルンです」と「チェキ」の2種類あり、チェキ派の筆者は友人との飲み会に持参して、アイドルのチェキ会ごっこをして遊んだりしています。チェキよりさらにアナログでダサいイメージのある写ルンですは、意外にもクラブシーンでよく見かけるようになりました。このように、それぞれの風合いや写真のサイズなどの違いがあり、好みは半々に分かれるようですが、共通して言えるのは「ちょっとお金がかかる」ということです。

まず、「写ルンです」は最も安いもので27枚撮りが700円前後と初期費用は安めです。ただ、現像・プリント代に2,000円前後かかります。

一方、「チェキ」は本体代が10,000円前後と少し初期費用が高めですが、フィルムは10枚撮りが700円前後なので、合計すれば「写ルンです」とほとんど大差がないと言えますね。

今や誰もが「タダで」「気軽に」写真が撮れる時代であるということを考えると、インスタントカメラのコストは少し高いと感じる人も多いと思いますが、このコストこそが写真を大事に撮るということに繋がっているのです。

モノとして残したいのは加工していない、ありのままの写真

最近インスタントカメラを持ちだした友人たちに、なぜインスタントカメラを選んだのか聞いてみると、その理由の大半は「思い出をモノとして残したいから」でした。ただし、プリクラや、Instagramなどで加工した写真は画質や解像度がかなり誤魔化されている場合が多いために、印刷するとイメージしたものと全く違う写真が出来上がることも。そのため、これらは画面上だけで楽しむものだという認識のようで、プリクラは最早データだけ欲しいという人も少なくありません。

正直、インスタントカメラはしっかりした色味も出ないし、光も上手く入らないこともあり、綺麗な写真を簡単に撮ることは出来ません。また、スマホやデジカメのように、撮った写真をすぐ確認するということができないので、仕上がりがどうなっているかも現像するまで分かりません。しかし、その難しさや写真が出来上がるまでのドキドキ感が逆にいいんです! 現代の、ある程度までは思い通りに写真が撮れてしまう時代に、上手く撮れないインスタントカメラで偶然、上手く写真が撮れていると、まるでツンデレ男子に遭遇したようなトキメキを得ることができるのです!!

また、インスタントカメラは上手く撮れないことが前提にあるので、たとえ写真が失敗していたとしても、それもまた思い出の一部として楽しめるところもポイントです。

データじゃないからヒミツの写真も流出しない

インスタントカメラはあくまでも「思い出をモノにしたい」という欲求を満たすために使われているものです。つまり、通常であればデータになりません。データにならないということは、その写真を自らがきちんと管理してさえいれば、不本意に写真が流出することが無いとも言えますよね。要するにここで言いたいのは、不倫や浮気をしている方々がどうしても思い出を残したいときはインスタントカメラで写真を撮った方が意外と安全かもしれないということです。ただ、モノとして残るので、墓場まで常に身につけておく、要らなくなったら自らの手で燃やす、くらいの気概でないとすぐにバレるでしょうけどね。

モノも残したいけど、やっぱりSNSに上げたい人も……

一方で、モノとして思い出を残しつつ、SNSでも評価されたい!という人も沢山いて、そういう人は、写ルンですで撮った写真を別個でCDにデータとして焼いてもらったり、撮った写真をスキャナーでスキャンしてデータにしたりして、SNSにアップしています。いかんせんSNSにアップするには道のりが長すぎる……! しかし、そんな特別な写真にはここぞとばかりに「#ファインダー越しの私の世界」を使って、「いいね!」集めをしているようです。

これまで、モノは邪魔だという理由でインスタントカメラは廃れていってしまいましたが、データにしたら写真を振り返らなくなったという人も多いのではないでしょうか。SNSで「いいね!」稼ぎのために使うのではなく、ふと見たときに、楽しかったことを思い出して幸せな気分に浸れるのが、写真というモノのいいところだと思います。 

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(文:たなかもみこ)

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