ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
チェリーについて

Vol.1 はじめてのセックス

こんなクソボケでも社会人のふりして生きられます

映像制作会社「ハマジム」所属でドキュメンタリー映画を作ってます岩淵弘樹です。
「ハマジム」というのはハメ撮り隊長・カンパニー松尾率いる映像集団で、普段はAVを作ったり、おかしな映画を作ったり(『劇場版 テレクラキャノンボール2013』『劇場版 どついたるねんライブ』『劇場版 501』)、Tシャツを作ったり、音楽のPVを作ったりと、自分たちが面白いと思うものをガンガン発信し続けている会社です。
なぜ自分がこの会社にいるのか、は追って説明していきます。

さてさて、永遠のオトナ童貞に向けたこちらのサイトにて霜田編集長からご指名をいただき文章を書かせていただくこととなりました。どうぞよろしくお願いします。
読者の方には「こんなクソボケでも社会人のふりして生きられるのか」と思っていただければ幸いです。

簡単に自己紹介します。1983年、仙台市生まれの33歳。
大学時代からビデオカメラ一台で半径1メートルの出来事を撮影、編集し、ドキュメンタリー映画を作ってきました。

タイトルにある『遭難フリーター』は23歳の時に自分自身を撮影した映画で、当時話題となっていた派遣問題と公開時期が重なったことで様々なメディアで取り上げられました。
この連載はそんな自作と、その間の自分の人生を振り返る、ということがテーマとなっております。
「振り返ってどうすんだよ」と昔の自分の声が聞こえてきますが、とりあえず童貞を捨てた時の話から書いてみます。
——–

「じゃあ付き合いますか、よろしくっす」

はじめてセックスしたのは16歳の時で、高校の同級生の女の子だった。友達伝いに「おまえのこと好きらしいよ」と言われ、「じゃあ付き合いますか、よろしくっす」みたいな軽いノリで交際をはじめ、何度かお互いの家を行き来し、徐々に肌をふれるようになり、修学旅行で行ったシンガポールではじめてマンコをさわった。
マンコってぐちゃぐちゃしてるなと思った。
帰国し、彼女は処女だと言っていたので出血しても大丈夫なように実家のベッドの上に新聞紙を敷き、ロクに前戯もせず挿入し、すぐにすっぽ抜けた。
「ごめんごめん! 止める!」と繊細な女体にびびりまくってセックス中断。その後、なんだかよくわからないがフラれた。一回きりの数秒の挿入は童貞喪失なのか判断が付かないまま、3年が過ぎた。

スーパー銭湯とカーチェイス

大学1年、近所のスーパー銭湯でバイトをはじめる。
マッサージコーナーの受付の女の子が外国人みたいな顔でかわいくて、「あの子かわいいっすよねー」とバイトの先輩にこぼしてたら「じゃあ声かけて飯食いに行けよ」と急かされ、意を決して声をかけたところあっさり応じてくれ、一緒にご飯を食べに行った。
胸は小さくて足は太かったがかわいくて優しかったので好きになった。告白したらOKをもらった。
だが彼女には付き合っているやんちゃな男がいて、とある晩に彼女と車でデートしてたところ男に見つかり、車で追っかけられた。田舎道のカーチェイス。
赤信号を80kmで突破し、命からがら男を巻いた。彼女はそれから男と話をつけ、俺とちゃんと付き合うことになった。

「殺す」彼女の別人格

彼女は付き合いたての頃、精神的に不安定で、突然ガクンと膝から崩れ落ちると別人格が現れることがあった。
声が低くなり、「殺す」と言ってカミソリを持って襲いかかってきた。
そんな彼女と一緒にいると俺も頭がおかしくなってしまい、ある晩、彼女が狂ったときにカミソリを取り上げ、自分の手首を切った。
「傷つけるとこうなるんだぞ」と血だらけの腕を見せた。それから彼女の別人格が出ることは無くなった。
その子とは1年くらい付き合ってやはりフラれた。ちゃんとセックスが出来たので、19歳できっちり童貞喪失。

元カノの「わたし妊娠したから」

その2年後、大学3年。映画を作りたいなと思い、自分の家族についての短編ドキュメンタリー映画を作り、別所哲也でおなじみのショートショートフィルムフェスティバルに応募したところ入選した。
はじめて作った映画の上映が決まり、とても嬉しかったので元カノに報告した。
すると彼女から「おめでとう。あと、わたし妊娠したから」と告げられる。
マジかよー。ショックを受けつつおめでとうと言った。
その1カ月後に元カノから連絡があり「彼氏が強盗で捕まった。犯罪者の子供は産めない」と相談を受けた。
マジかよー。彼女は子供を堕ろすというので、一緒に産婦人科に行って堕胎手術に付き合った。
どうして彼女は幸せになれないのか、俺が彼女を幸せにしてやりたい、と思い、再度告白したがフラれた。

築地から中野

5年後、仙台から東京に出てきた。『遭難フリーター』という映画が出来たので、そのイベント上映がポレポレ東中野であった。
イベントのタイトルは「さまよえる若者たち」。
上映後、お客さんの女の子が受付をふらふら歩いていたので声をかけた。
好きな音楽の趣味が似ていて、今度飯を食いに行く約束をした。その子と一緒にいるととても楽しくて、築地から中野まで夜通し歩いたりした。
何度も告白したらOKをもらい、付き合いはじめた。
それから8年、別れたりくっついたりして、去年結婚した。

(続く)

(文:岩淵弘樹)

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