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要潤「15年仕事があるのは奇跡」仮面ライダーアギトから今までを語る

デビュー15周年・要潤の“ハタチの頃”

現在35歳の俳優・要潤さん。2001年にデビューして以降、15年間、ドラマ・映画に幅広い役で活躍。最新映画は『あやしい彼女』。73歳のおばあちゃん(倍賞美津子)が、ある日突然20歳の姿(多部未華子)に若返ってしまうというコメディ映画だ。
そこで、20歳を過ぎても心は大人になりきれていないであろう読者が多い当媒体では、本作にちなんで、要潤さんに“20歳の頃”について聞くインタビューをおこなった。20歳で初めて親に感謝の心が生まれ、また20歳の自分にアドバイスできるとしたら「『大人になりすぎるな』と言いたい」という要潤さん。その真意とは……?

『仮面ライダーアギト』に選ばれたとき、親への感謝が生まれた

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――要潤さんの20歳の頃というのはどんな時期だったのでしょうか?

kaname

「2001年、ちょうど俳優デビューをして、『仮面ライダーアギト』をやっていた頃でしたね」

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――『仮面ライダーアギト』の仮面ライダーG3・氷川誠役ですね……。当時の仮面ライダーシリーズのメインキャストに選ばれたときというのは、それこそ、『あやしい彼女』の主人公たちのように、芸能界で活躍するための大きなチャンスを与えられた瞬間だったと思います。
大きなチャンスを与えられた瞬間というのは何を感じるのですか?

kaname

「その瞬間は、なかなか実感が生まれてこないんですよね。マネージャーさんに『受かったよ』って言われるだけですしね(笑)。でもそのときに、初めて親に感謝する感情が生まれました」

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――親に感謝、ですか?

kaname

「そのときに何の経験も無いド素人だった僕が、その役に挑めるようになったということは、やはりそこまでの親の育て方や成長の過程が大きいものだったのではないか、と。社会にまともに出られる人間になっていたんだな……と感じて、そこで初めて親への感謝の念が生まれたんです。20歳で初めて(笑)」

15年仕事があるのはほとんど奇跡

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――まだ経験を積んでいない自分が認められたのは、親のおかげだ、と……。今でもその頃のことは思い出しますか?

kaname

「ええ、思い出しますね。やはり仮面ライダーの現場が浮かびます」

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――どんなことを思い出すのでしょうか?

kaname

人間の記憶って不思議で、つらいことばっかり思い出すんですよね。自分の芝居ができなかったこと、監督にしごかれたこと、遅刻しちゃったこととか(笑)。そういうことばっかり思い出しますね。もちろん、『楽しかった瞬間を思い出してください』と言われれば、浮かぶんですけどね」

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――それから15年。今でもこうやって活躍されているのは、要さんに何があったからだと思われますか?

kaname

「あんまり客観的に見られないですけど、運が良かったんじゃないですかね。15年ずっと仕事があるっていうのは、ほぼ奇跡に近いんじゃないかと思います。なんで仕事があるんだろう、って感じるくらい、自分でまだまだだなと思うこともありますし」

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――いまだにですか?

kaname

「そうですね。例えば上司がいて、自分を引き上げてくれるとかそういう世界でもないですしね。自分がいいと思ったことを表現し続けてきただけなので、そういう意味では、こうやって今いられるのが奇跡のように感じられるんですよね」

「大人になるな」「型にハマるな」「常識を疑え」

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――では、20歳の頃の自分に何か言ってあげられるとしたら、何て言ってあげたいですか?

kaname

「『大人になりすぎるなよ』っていうことを一番言いたいですね」

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――といいますと?

kaname

「若い頃は、今ある常識を、疑って生きていたんですよね。色々なものに反対しようとする、反対勢力と言いますか(笑)。
それが歳を重ねていくと、“大人になろうとする”と言えば聞こえはいいんですが、どっかしら型にはまろうとしてしまうんです。表現者としての型、役者としての型……。はまっちゃうと心地はいいんですけど、表現者としてはつまらなくなってしまうんですよ。
 
若い頃は教えてくれる人や刺激を与えてくれる人がたくさんいる。でも、“お芝居はこういうもんなんだ”っていう教科書的なものを教えられて、それに沿って毎日生きていくと、つまらなくなってしまう。だから、20歳の僕に会えるのならば、『大人になりすぎるな』『型にハマるな』『今ある常識を疑い続けろ』って言いたいです」

『あやしい彼女』はごまかしがない作品

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――20歳を過ぎた読者にも突き刺さるメッセージありがとうございます。さて、最新作『あやしい彼女』についても伺えればと思います。主演の多部未華子さんはいかがでしたか?

kaname

「今回は共演するのが2回目だったんですが、前回は、まだ彼女が大学生でした。現場で空き時間に論文を書いていて、『大変だなあ……』という感じで、あまりお話もできませんでした。今回はそのときの分まで、割とゆっくり話せましたね。大人になったな、柔らかくなったなあという印象が強いですね」

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――要さんが、この作品についてすごいと思う部分はありますか?

kaname

「全てに妥協がない作品というか、ひとつもごまかしがない作品なんですよね。多部さんもちゃんと歌っているし、バンドメンバーも実際に楽器も弾けて、音楽を生業にしている人達ばかりです。僕が本当は音楽プロデューサーではない、っていうくらいです(笑)」

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――(笑)。でもきっと、こういう音楽プロデューサーっているんだろうなあ……と思いながら観られました。

kaname

「プロデューサーの方というのは、いつも身近にいらっしゃるので、盗みやすいというか、リンクさせる役作りはしやすいですね。
でも今回は、実在の人物を演じる、といったものではないので。まずは音楽プロデューサーと聞くと、きっと誰もがイメージするであろう、ぼやーっとした像を浮かべて、そこに枝葉を付けて演じていく、というアプローチでしたね」

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――今回も要さんの新たな一面が見られましたが、作品ごとに、見せる顔が大きく違いますよね。

kaname

「毎回来る役に対して、違う顔を見せたい、と思ってやっています。僕たちは1年間で限られた作品にしか出られません。だから、イメージを一気に壊すのは難しいので、徐々に徐々にイメージを変化させていけるようにしています。それこそ、20歳の頃から徐々にイメージを変えていって、みなさんは今の僕に、あのときとは違うイメージを持たれていると思うんですよね。
そして、今現段階ある、みなさんが僕にお持ちのイメージから、また5年、10年をかけて崩していければいいなと思っています」

(取材・文:霜田明寛)

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■作品情報
映画『あやしい彼女』

公式サイト:http://ayakano.jp
公式twitter:twitter.com/ayakano2016
公式Facebook:facebook.com/ayakano2016

監督:水田伸生   脚本:吉澤智子   音楽:三宅一徳   劇中歌監修:小林武史
出演:多部未華子、倍賞美津子、要潤、北村匠海、金井克子、志賀廣太郎、小林聡美
配給:松竹   原作映画:「Miss Granny」(CJ E&M CORPORATION)
©2016「あやカノ」製作委員会 ©2014 CJ E&M CORPORATION

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