伊勢谷友介も参加『はだかの学校』が開校 銭湯とオフレは若者たちにとっての非日常

みなさんは、銭湯に行ったことがありますか?

20代~30代前半くらいまでの世代だと、昭和を描いた映画やドラマの中のイメージというか、あまりリアルな存在ではないのではないでしょうか。

かつては日本人の生活に当たり前のように根づいていた銭湯という文化ですが、昭和43年をピークに、銭湯の数は減少。年々そのスピードを加速させています。
廃業の理由は設備・建物の老朽化など様々ですが、ここ10年で約40%の銭湯が廃業となっているのだとか。

若者たちの間で増加中「オフレ」

しかし元来、お風呂が大好きな日本人。それは現代人にとっても変わらないはず。

現に今、若者たちの間では「オフレ」と呼ばれる「お風呂フレンド」なる関係が増えてきているといわれています。
恋人関係や身体の関係はなく、一緒にお風呂に行くまたは入る関係性のことを指しており、定義としては男女も年齢も特に関係ありません。

「オフレ」が増えているといわれる背景としては、家庭で湯船にゆっくり浸かるという習慣が希薄になってきているからこそ、「時々は大きな湯船にじっくり浸かりたい。そうなるとスーパー銭湯に行くしかない。でも温泉や一人では寂しいし、せっかくだから誰かと行こう」ということになり、つまり今、「大きな湯船で他人と浸かる」というのは、ある意味で非日常にも近いスペシャルな体験になりつつあるのかもしれません。

また、お風呂に一緒に入って“裸のつきあい”をすると、いつもはできないような本音が話せてしまったり、前よりも距離が縮まったりと、コミュニケーションの場としてとても有効であることも、「オフレ」が増えている理由とみられています。

伊勢谷友介も参加『はだかの学校』プロジェクト開始

日本人のお風呂離れが進んだことで、お風呂の素晴らしさが再認識され始めている。
そんな今だからこそ、もともと銭湯という気軽に他人とお風呂を楽しめる場が復活していく可能性は多いにあり得るはずです。

上野・稲荷町にある銭湯『日の出湯』は、銭湯で地域コミュニティ活性化を目指す『はだかの学校』プロジェクトを2017年3月27日よりスタートすることを発表。

地域に根付いた銭湯が、授業をきっかけに、訪れた人同士で自然とコミュニケーションが生まれるような場を提供することで、銭湯と地域コミュニティの活性化を図るというものです。
俳優としても活躍する伊勢谷友介さんが代表を務める『REBIRTH PROJECT』と、広告代理店の株式会社アサツー ディ・ケイとの協同プロジェクトとなっています。

学校といっても、入浴(入学)試験などはなく、学費も無料(通常の入浴料のみ必要)。
具体的な授業内容や講師の人選などは現在、調整中のようですが、「誰でも先生、誰でも生徒」を合言葉に、講師・生徒ともに地域の住民を中心とした老若男女を問わず広く参加できるものを目指すとのことです。

“銭湯”は非日常とコミュニケーションを楽しむ場になり得るか

現在29歳の筆者も、子どもの頃は銭湯というものに行った記憶がなく、あってもスーパー銭湯くらいでした。
ところが東京に上京して驚いたことのひとつが、意外にもまだまだ昔ながらの銭湯というものが残っていること。
そして実際に入ってみると、温泉やスーパー銭湯とはまた違った親しみやすさと癒やしの空間が広がっており、その地域で育ったわけではないのに、どこか懐かしい感じ。
「この文化は失われてほしくないなあ……」と、しみじみと憂いてしまったものです。

この『はだかの学校』プロジェクトの発起人であり『日の出湯』のオーナーである田村祐一さんは、四代目、銭湯の跡取りとして生まれ育ち、26歳の時に取締役に就任。
銭湯のオーナーを務める傍ら、銭湯を日本の未来に残すプロジェクト『SAVE THE 銭湯!』の代表も務めています。
こうした若い世代によって銭湯文化が活性化していくことは、いち銭湯好きとして非常に応援したいところ。

ちょっとした非日常が手軽に味わえて、他人とのコミュニケーションも楽しめる場である銭湯に、あなたも“オフレ”と足を運んでみてはいかがでしょうか。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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