【意外な恋人、コンプレックス】アリアナ・グランデがスターとして愛される理由とは

予期せずおきた悲劇

2017年5月22日、イギリス中部の都市マンチェスターで行われた、歌手アリアナ・グランデのコンサートツアーで大規模な爆発によるテロが起きました。これによって死亡した人は22人、59人はけがを負い、全世界に大きな衝撃を与えました。
この事件で亡くなった人の多くは、アリアナのファンであった10代の女の子。
警備が手薄になりがちなコンサート会場を狙った残酷な事件でした。

そんな事件の直後、世界中の各メディアの間では「アリアナはもうツアーを中止するのではないか」という報道が相次ぎ、しばらくは公の場から姿を消すとのではないかと噂されていたのですが……。

アリアナがその時見せた行動とは

そこで、彼女がとった行動はそれとはまったく正反対のものでした。
事件から2週間もたたない6月4日に、チャリティーコンサート『One Love Manchester』を開催。ジャスティン・ビーバーやコールドプレイなどの名だたるアーティストを招集し、多額の寄付を集め、見事にコンサートを成功に収めました。
この映像は現在YouTubeにもアップされており、チェックしたという方も多いのではないでしょうか。
 

アリアナのこの試みは大きく評価され、マンチェスター市議会は彼女を名誉市民にすることを検討しているとの報道も出ています。

着実に、スターとして歩みを進めているアリアナですが、これまでの歩みは決して平坦なものではありませんでした。
アーティストとして、何が彼女トップスターまで、押し上げたのかを考えてみたいと思います。

ティーンアイドルからの脱却

アリアナの名を世に広めたのが、アメリカの児童向け放送局で放送されていたドラマ『Victorious』への出演。
このドラマの中で、歌が大好きなとっても個性的なキャラクター、キャット役を演じ、またたく間にアメリカのティーンの間で脚光を浴びることに。
順調に女優としてキャリアをスタートさせたアリアナは、その後、演技だけにとどまらず、持ち前のセクシーかつキュートな歌声で「次世代のマライア・キャリー」と評され、歌手デビューを果たしました。

ですが、ここでアリアナがぶつかることとなったのは、世間の「ティーンアイドル」としての優等生イメージ。
本格的な音楽活動をしていく中でも「ティーンアイドル」という彼女のイメージが色濃く残り、楽曲はラブソングが多く、ミュージックビデオでもティーンらしいミニのワンピースを着て、ポップな世界観で統一されていました。
 

そんなアリアナが、今のような実力派の歌手へと変貌を遂げるキッカケとなったのが、彼女自身の「赤裸々な恋愛スタイル」にあるのではないかと考えています。
ここで彼女のアーティスト人生を加速させたといっても過言ではない、二人のある男性との恋愛を振り返ります。

まさかのラッパーとのスキャンダル

アメリカの芸能界といえはゴシップ。
日々パパラッチの撮る写真が、テレビや雑誌を賑わせていますが、アリアナも勿論例外ではありません。

そんな彼女の特筆すべき最初のスキャンダルは、2014年夏ごろに発覚した、ラッパー、ビッグ・ショーンとの交際ではないでしょうか。
 

BIGSEANさん(@bigsean)がシェアした投稿

交際が発覚する前年、アリアナのアルバム『Yours Truly』 の楽曲内で共演をしていたものの、当時まだ可愛らしいティーンアイドルのイメージが強かったアリアナ。
デトロイト出身のゴリゴリのラッパーであるビッグ・ショーンとの交際発覚に、たくさんのファンが衝撃を受けました。

また、さらに驚きだったのは、ビッグ・ショーンは当時、ナヤ・リヴェラという女優のと婚約を破棄したばかりの時期だったということ。
一部ではアリアナがビッグ・ショーンを略奪したのでは?とも噂されました。
この頃から、世間のアリアナに対するイメージが、それまでのティーンアイドルとしての優等生から、女性として「タダものではない感」へと変わっていきます。

それと同時に、彼女の楽曲にも変化が。
ビッグ・ショーンとの交際期間中にリリースしたアルバム『My Everything』では、彼をフィーチャリングした楽曲「Best Mistake」を発表。
倦怠期に陥ったカップルをテーマに、これまでの楽曲のテイストと違った、スロウテンポのシンプルなピアノのトラックのしっとりとした雰囲気の楽曲を制作し、一気に大人の雰囲気に。
 

これまでのアリアナが歌ってきた“男女の出会い”や“恋愛のときめき“だけでなく、その先にある“嫉妬”、“別れ“まで、リアルな男女の恋愛をテーマにした楽曲が増えてきました。

そんなアリアナにとって大きな変化を与えた、ビッグ・ショーンとの交際ですが、約1年の期間を経て、破局してしまいます。

今のアリアナに影響を与える人物

現在アリアナが交際しているのが、これまたデビュー当時に楽曲で共演していたラッパー、マック・ミラー。
彼もまた決して爽やかイケメン路線ではなく、タトゥーの入った、強面のラッパーです。
 


(交際が噂され始めたころのアリアナのインスタグラムの投稿。)

共演ラッパーと立て続けに交際しているアリアナですが、交際中のラッパーと楽曲を制作する度に、名曲を生み出すことで有名です。

マック・ミラーが2016年にリリースしたアルバム『THE DIVINE FEMININE』では、「My Favo
rite Part」という楽曲にアリアナをフィーチャリングし、その洗練されたサウンドと、まるで二人のラブラブな会話をのぞき見しているような、多幸感あふれる歌詞に、アリアナファンだけでなく、様々な音楽リスナーが魅了されました。
 

どこか官能的で、かつ、アメリカの最新音楽トレンドであるローテンポのグルーブを取り入れたこの楽曲がリリースされた頃から、アリアナをティーンアイドルと評する人は次第にいなくなり、まさに、“アーティスト”としての評価を手にしていくこととなりました。

最新アルバムの表題曲である『Dangerous Woman』では“女の子だったら誰だってこうなりたいって思ってる 悪い女の一面が誰にだってあるの ねえ、分かるでしょ? ”と、情事中(?)の女の子の小悪魔な気持ちをエロティックに歌い上げ、まさに数年前の彼女では、歌う事が考えられなかったテーマを今では完璧にものにしています。

二人のラッパーとの恋愛を通して、一人の女性として成長し、表現の幅の広がりを見せると共に彼女の楽曲のリスナーも着実に増えていき、スター“アリアナ・グランデ”が生まれていきました。

トレードマークの高いヒールとポニーテール

 

たくさんの人々に愛されているアリアナですが、その中でも熱狂的な支持層である若い女性を引き付ける魅力は、赤裸々な恋愛スタイルだけでなく、コンプレックスすらもチャーミングに見せる彼女の自己プロデュース力にもあります。

153cmととても小柄な彼女は、人一倍ファッションやヘアスタイリングには気をつかっており、ステージの上では、ハイヒールとアップヘアはマスト。
そんな彼女のスタイリングは年々洗練されてきており、最近では、従来よく着ていたレトロなワンピーススタイルだけでなく、シックなモノトーンのパンツスタイルや、トレンドのビッグシルエットのストリート風のファッションなどもサラッと着こなしています。

 

背が低くても、トレンドを取り入れながら自分らしい着こなしを披露する彼女のスタイルは、ファッション誌などにも度々まとめられ、色々な女の子のお手本となっています。

ステージに立つアーティストとして、低い身長をコンプレックスで終わらせず、独自のスタイルを築きあげたアリアナ。
その姿は、単なるファッションアイコンとしてだけでなく、“コンプレックスに縛られることなく、自分らしさを受け入れよう”というメッセージを発信しつづける存在として、若い女の子を勇気づけています。

この前向きな姿勢こそが、彼女がスターとしてたくさんの女性をひきつける理由ではないでしょうか。

彼女の進化に目が離せない

マチェスターでの悲劇の後、すぐにツアーを再開させたアリアナ。
そんな彼女もまだ24歳。
アーティストとして、一人の女性として、これからまだまだ進化をし続けていくのでしょう。

その姿を、これからも一ファンとして応援し、見守り続けたいと思います。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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