男女共同?お金持ち気分!? 謎めくシェアハウスの実態とは

フジテレビの人気番組『テラスハウス』をご存知だろうか。男女6名が、それぞれの夢を目指して一つ屋根の下で生活するリアリティバラエティである。

青い空と海、潮風、波、TOYOTAのかっこいい車、ギターの音色、温かい食卓に笑い声…。
なんとも爽やかなあの番組の影響か否か、今日本ではシェアハウスが急増中!

『ひつじ不動産』が公開しているデータによると、2013年の3月末時点で、シェアハウスの累計供給数はなんと1,378物件、19,208戸!!ここ数年では年率30%ほどで増加しているというから驚きだ。

なぜ今、シェアハウスがここまで広がったのか?他人との暮らしに不自由は無いのだろうか?
そんな疑問を持った筆者がシェアハウスに潜入取材!住人への問いかけから、現代日本の価値観の変化が見えてきた!

 

Case1. 男6人、女1人でシェアハウス生活を送る、女子大生Kさん

「一人暮らしは考えてないです~。子供ができてもシェアハウスで暮らしたい。子供にも年代も仕事も背景も異なる様々な人と関わらせたい」

と、意気揚々と語るのは、東京の大学に通う女子大生Kさん。
人と接することが好きで、効率的な他人との関わりの場を求めてシェアハウスの入居を決めたという彼女。
他人との生活、しかも男性6人のなか女子1人で暮らすことに不便はないのだろうか。

「洗濯機やお風呂は共同だから、他の人が使っているときは使えなかったり、冷蔵庫の食べ物が勝手になくなることはある。でも特に困らないですよ。」

いやいや、食べ物なくなったら困るでしょ?!Kさんの心は広大である。

彼女いわく、他の人のタイムスケジュールに合わせて生活している方が楽で、誰かの生活を軸にして自分の生活をデザインしているためシェアハウスは丁度いいのだとか。

どうやらKさんにとっては、プライベートスペースの確立よりも、他者と関わりを持つことのほうが価値が大きいようだ。

 

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Case2. 「お金持ち気分を味わいたかった」、27歳男性のIさん

シェアハウスというと、寝室も共有ということは少なくないが、Iさんの場合はちょっと異なる。
「タワーマンションの上級階に住んでいました。友達と2人で、4LDKでした」

新卒で社会人として働き始めた頃に、友人と2人で高級タワーマンションに入居したというIさん。
シェアハウスと言うよりはルームシェアだが、どのような生活を送っていたのだろうか?

「とにかく広くて、夜景も見えるし、快適でした。一緒に夜はテレビ見て晩酌して、楽しかったですよ。僕たちの下の階にタレントさんが住んでいて、たまに見かけることもありましたね」

「女の子に見せたくて、たまに連れ込んでました。キレイだね~!!って喜んでいるところに、同居人を見せると“えっ?”って顔してましたけどね(笑)」

そう言って得意げなIさんも、20年前は純粋無垢な小学生であった。
時は人を変えてしまうものである。

それはさておき、一応ルームシェアの理由を聞いてみた。

「いいところに住みたかったので。2人の収入を合わせれば、1人では住めない場所に住めると思ったので、大学時代から2人で計画していました。」

なるほど。

東京でいいところに暮らそうと思うと、やはりそれなりの家賃がかかるもの。
1人で高級マンションに暮らすのはなかなか大変だが、シェアすれば全く無理な話ではない。
Iさんのように、プライベート空間をちょこっと縮めることで、夢の生活を叶える人も少なくはない。

これまで“夢のマイホーム”と銘打たれていたように、自分だけの空間、家族だけの空間を持つことは人生のステータスであったが、インタビューをした2名は“自分だけ”の空間にあまりこだわりがないようだった。

家族のかたちが多様化している現代社会、暮らしのかたちも多様化しつつあるのかもしれない…!と思いつつ、「でも喜んでついていった男性の家がシェアハウスだったら私は嫌だな」と微妙な心境で帰路につくのであった。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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