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3人に1が「専業主夫」OK!現代女性の人生観に変化?

ソーシャルトレンドニュース編集部

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家事=女性という考え方も古くなってきて久しいですが、「夫が望むのなら、専業主夫になってもいい」と考える女性が3人に1人いるという事実を聞くと、少し驚かれる方もいるのではないでしょうか。

働く現代女性の意識調査

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が、働く女性の1,200名を対象に行った意識調査について発表しました。その結果から、現代女性の多くに浸透しているのであろう共通の思想がうかがえます。

あくまで“ゆるキャリ志向”

調査によると、「外に出て働いていたい」と答えた女性は60.0%にのぼります。中でも子どもがいる女性の方が、その意向は高かったとのこと。

一方、働き方については「バリバリ働きたい」と答えたのは34.3%にとどまり、「ゆるく働きたい(家計の足しになる程度)」という女性が65.8%という結果に。“バリキャリ志向”よりも、“ゆるキャリ志向”の女性の方が多数派となっています。

ずっと働きたいけど、出世は消極的

未婚女性に対象を絞ってみると、71.0%が「結婚後も仕事を続けたい」と答えており、“結婚したら専業主婦”という概念は薄れてきているといえそう。

ただし、結婚後の仕事の量についは、「結婚後は仕事の量を減らしたい」という回答が70.7%となっています。

また、64.3%が「出世が婚活・結婚の妨げになる」と考えているという結果も出ており、「働きたいけど、ハードではない程度に」という、やはり“ゆるキャリ志向”な女性像がはっきりと浮かび上がってきます。

「専業主夫」もOK その理由は……?

一方で驚いたのが、32.2%が「夫が望むのであれば、結婚後に夫が専業主夫になってもいい」と回答したこと。

このヘッドラインだけ聞くと、女性の収入だけでも家計が成立するようになっているということかとも思いましたが、そうとも限らないようです。

上記3割の専業主夫肯定派の意見としては、「いろいろな家庭があってもいいと思うから」(54.7%)、「家事・育児も立派な仕事だと思うから」(28.0%)というのが主だった理由。

「自分が仕事に専念できるから」(11.7%)は1割強、「自分の収入だけで暮せばいいと思うから」(5.4%)は1割未満にとどまり、やはりここでもバリキャリ志向の女性はマイノリティであることが露呈しています。

現代女性の価値観は「無理なく」

今回の調査のトピックをまとめると、こんな感じ。

■現代女性の傾向
・外に出て働いていたいが、ゆるく働きたい
・結婚後も働いていたいが、時間は減らしたい
・専業主夫もアリだと思うが、自分の収入で支えるからといわけではない

働き方改革、ワークライフバランス、多様性の尊重……。ここ最近、様々な場面で聞かれるワードですが、現代女性の価値観として確実に組み込まれてきているのがわかる結果となりました。

全体的に、「無理せず、自分らしく人生を楽しみたい」という意向が見てとれます。

いまやマジョリティとなった“ゆるキャリ志向”の女性たちは、これからの世の中の色づけをしていく存在だといえるのではないでしょうか。

※働く女性のくらしとお金に関する調査 2018(日本 FP 協会 調べ)

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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