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SNSはイマドキ新卒採用でどう使われる?聞いてみた!

ソーシャルトレンドニュース編集部

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SNS世代の就活生って、どんな感じ?

2018年4月入社の新人たちがようやく会社の雰囲気にも慣れ始めた頃……と思いきや、その裏ではすでに19卒・20卒への採用活動が活発化していて、採用担当の方々は大変だなあと(まるで他人事のように)眺めていた一般社員の筆者(30歳女)。

しかも今どきの子たちって、就活でもSNSを駆使してそうなイメージ! 担当者もSNSの使い方にはかなり注意しているのでは……!?

ということで、某企業の新卒採用人事と、2018年4月入社のフレッシャーズたちに話を聞いてみることに!

イマドキ新卒採用人事とSNS事情

まずは採用担当の視点からのお話

聞いた人:人事担当Mさん(29歳)

SNS運用、やってますか?

「採用の場面でもSNSの運用は重要です。うちの会社は、現在はInstagramでの更新がメイン。以前はTwitterもやっていましたが、手が回らず更新が滞ってしまっていたので、一旦はアカウントをクローズしています」

「Facebookはもう少し活用したいところですが、手が回らずなかなか……。最近は『Facebookはやっていない』という学生も多いので、結果的にInstagramを優先している状況です。学生におけるFacebookの利用人口は減ってきていると感じますが、そうはいってもまだまだ強い。それに、語学力が高い海外志向な学生を採用したいという場合は、Facebookをグローバルなコミュニケーションツールとしてアクティブに使っているので、相性がいいですね。どのSNSに注力するかは、どんな学生と出会いたいかにも関わってくるかもしれません」

学生のFacebook、見る?

面接で会った学生のFacebookをチェックすることは、ありますね。といっても、変な意図はないですよ(笑)。ほとんどの場合は、どんな子なのか理解がより深まりますが、時々、会った時と投稿内容にあまりにもギャップがある学生もいます。そういった場合は、次の面接でしっかり見極めなければ……と、警戒心を持つこともありますね」

学生は、SNSを見られても平気?

就活を機にSNSを整理する学生は、一定数いるようです。Facebookを見てみると、3年生以前の投稿がぱったりと消えているんです。見られてもいい投稿だけを残している。だからといって採用的にマイナスということはないですが、率直に、“おや?”とは思うことはありますね(笑)」

具体的にどう運用しているの?

「Instagramは画像ありきなこともあり、更新が少し手間ではありますが、その分、会社の雰囲気を感覚的に伝えていくのに適しています」

ユーザーの反応がいい投稿のポイントは、ざっとこんなところ

・人が写っている
・インスタ映えしている
・トレンドのタグを入れている
・シーズナリティにのっている
・投稿タイミングは平日のランチタイムと夜

「できるだけ、オフィスの様子や社員の雰囲気など、リアルな部分が伝わるように心がけています」

ユーザーからの反応は、どうやって見るの?

「ただし……。採用アカウントの宿命ともいえるのですが、フォロワーやいいねの獲得はあまり期待できません。なぜなら学生は、とにかく“アカバレ”したくないから。これは仕方ないですね」

※アカバレ…自分の使用しているSNSアカウントがバレてしまうこと。

「ではどうやってInstagram各投稿の反応率を判断しているかというと、コレクションで保存される数に顕著に表れます。たくさん保存された投稿ほど、学生が興味を抱いてくれたということになる」

「見栄えが悪いので、ある程度まではフォロワー数を増やす努力も必要ですが、表側からは見えない数字の方が本質的です。採用Instagramは裏側の数字に割り切ってもいいのではないでしょうか」

SNS経由の出会いも増加中!?

「実は最近、定期的に開催している採用イベントにも『Instagramを見てきました』という学生が増えてきました。しっかり効果があるんだなと感じますし、励みになりますね。今後もSNSでの採用活動には力を入れていきたいです!」

イマドキ就活生とSNS事情

続いては(元)就活生視点からのお話

聞いた人:新卒1年目Iさん(24歳)

聞いた人:新卒1年目Kさん(26歳)

聞いた人:新卒1年目Yさん(23歳)

リスクヘッジのTW、OB探しのFB、妄想を深めるIG

Iさん「就活時代、いくつかチェックしていた企業の採用アカウントはありました。興味はあっても、マイナビなど大手サイトには掲載していない会社もあるので、どんな会社か知りたい時は、SNSが頼りのツールですね」

Kさん「Facebookは、社員さんを探すのによく使っていました。目的はOB訪問をしたいから。OB訪問はSNS経由でお願いすることが今は主流になっている気がします。それ用のマッチングサービスなんてものもありますね」

Iさん「Twitterはリスクヘッジとしてフォローしていました。『エントリー締め切りは○日まで』とか、選考に関わる変更点のアナウンスがあるからです。といっても、タイムラインに流れてきたら確認するくらい。それ以上の情報は、特に求めていなかったです」

Yさん「TwitterやFacebookはそれほど積極的にチェックはしていなかったですが、Instagramやブログで会社の様子を発信してくれているのは、ありがたいですね! 就活生としては、できるだけその会社に入った自分を妄想させてほしいんです。ホームページに、普段の様子や社員さんを紹介するようなものが全然ない企業も結構あって……。会社として興味があっても、妄想が膨らまないと、なかなか決断まではできないですよね。SNSはそういったリアルを紹介するのに便利なツールだと思うので、できるだけ活用してもらった方がいいんじゃないかなとは思います!」

妄想させられるか?企業の発信クオリティが問われる時代に

ということで、人事も就活生も、SNSはしっかり活用しているとのことでした!

「会社で働く自分を妄想させてくれないと」という学生側からの意見がありましたが、SNSにより、若者たちの情報収集力が格段に上がっている分、企業側の発信も質と量を問われる時代になってきているんだなあ……と感じさせられる一件でありました。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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