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PR担当必見!!Pinterestのプロモーション活用方法

ソーシャルトレンドニュース編集部

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「世界中のアイデアを発見し、保存、整理できるツール」として、独自の地位を築きつつあるPinterest。前回の記事『「Pinterestって、どう使ったらいいですか?」マーケ担当に直撃』では、初心者が抑えておきたいポイントをご紹介しました。

今回は、企業のプロモーション活用方法にフォーカス。そこから見えてきたのは、Pinterestだからこそ実現可能な壮大な未来でした。

Pinterest有効活用で叶う、企業に嬉しい3つのこと

(左)マーケティング担当柳島さん (右)マーケティング担当小串さん

「日本では広告機能は実装されていませんが、広告機能を使わずしても、Pinterestを活用したプロモーションがユニークなのは、アカウントのフォロワー数に依存しないことです。たとえフォロワー数が少なくても、きちんとそのPin*に興味のある人にコンテンツが届きやすいシステムなのです。実際、そういったところが海外では評価されています。だからPinやボード、アカウント全体で自分たちの世界観を伝えられていると、相性がいいのではないかなと思います」

(*)……Pinterest上で出会ったお気に入りのアイディアを、自分のボードに保存すること。


「それを踏まえて、Pinterestが企業活動で活用できるのは、“サイトトラフィック”、“ブランドエンゲージメント“、”クリエイティブ“の3点です」

サイトトラフィック:WEARの事例

「ファッションECサイトの『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイの『WEAR』とは、オンラインキャンペーンで連携しました。

まず、ユーザーのWEARとPinterestのアカウントをOAuth認証で紐付けます。そして、“フォルダを作りましょう”というキャンペーンを開催しました。WEARとPinterestのアカウントは連携しているので、WEARでフォルダに保存したお気に入りのコーディネート写真が、Pinterestではボード*となって反映されるという仕組みです」

(*)……Pinterest上で出会ったお気に入りのアイディアを、保存する場所のこと。名前など自由に編集が可能。


「WEARのユーザーとしては、今まで通りWEARで遊んでいるだけですが、その間にもPinterestにはどんどんアイデアが蓄積されていきます。そのユーザーがPinterestを開けば、“似ているピン”として興味のありそうなアイデアをレコメンドするから、新しいアイデアと出会うこともできる。
そして、その時にPinterest上で日本のファッションを検索していたユーザーは、大量に上がってきたWEARのアイデアに触れ、サイトトラフィックに戻す、という流れ。
基本的な原理に則ったやり方ではありますが、ユーザー的にも面白かったのではないかなと思います」

ブランドエンゲージメント:FLYMEeの事例

「ファッションと並んでPinterestと相性がいいインテリアでは、ブランドエンゲージメントの好事例があります。

それが、オンラインで家具を展開する『FLYMEe』。自分たちの家具のテイストをボードで表現しているんです。一口にナチュラルといっても厳密には色々ある。そこで、Pinterestのボードを活用して“うちのナチュラルはこれ”という言葉にしづらいイメージを伝えています。店舗を持っていないので、こういった雰囲気の伝え方が重要になってくるんです」

「さらに面白いのが、『FLYMEe』で取り扱うインテリアは、映像作品でも使われることが多い。それらも作品ごとにボードにまとめているのですが、すぐに購入ページに遷移させるのではなく、まずはInstagramやTwitter、Tumblrに飛ばします。なんとなくで『これいいな!』と思って家具をいきなり買う人って、まずいない。そういった人たちの興味をさらに掻き立てるための受け皿として、複数のSNSを活用しているんです。だから、SNSごとに投稿する写真のテイストも変えています。そのハブがPinterestというわけです。
購買導線をしっかりと設計している、面白い事例ではないかと思います」

ブランドエンゲージメント:SCANDALの事例

「ガールズバンドの『SCANDAL』は、2月に出した『HONEY』というアルバムでPinterestを有効活用してくれました。
Pinterest上にファンとのグループボードを作って、アルバムの世界観にあったアイデアを募集したんです。それをもとにスタッフがフォトブースを作りました。今、そのブースもちょうどツアーに回っているところ」
 

「そういった現場から新しく生まれたものもあります。この『#超ピンタレスト』というハッシュタグもその1つ。
とあるパーティープランナーの方が、インスピレーションが湧いたり、モチベイティットされるものを周囲のクリエイターさんたちと『超Pinterestだ』と言い合っていたらしいんです。投稿こそパーティープランナーさん界隈に限られているので、まだあまり多くないのですが、Instagramで見られるコンテンツの中では差別化できているのではないかと思います」

「Help you discover and do what you love」……Pinterestが目指す未来

「企業の方に有効活用していただくのはもちろん、会社としてのミッションもやはり大切。

ボードの数を見ていても分かるんですが、“ファッション”はよく見られているコンテンツです。極論、みんな好きなもの。でも、『TwitterやInstagramのプロフィールに“ファッション好き”と書けますか?』と聞かれると、どうしても恥ずかしくなってしまうのではないかと思います」


「同じように、特に日本においてはクリエイティブであることのハードルが高いと感じています。Pinterestが解決したい課題はまさにそこ。クリエイティブやアイデア、インスピレーション……最終的にはこの3つの横文字のイメージを変えられたら理想的ですね。どうしてもこれらの単語って、そういう仕事をしている人のためのものと考える節がある。だけど、買うものを選ぶとか、料理を含めて何かを作るとか、そういうシーンは普通の生活の中でも無限にあるわけです。それだって十分クリエイティブなのに、自分が気付いていないのはもったいない。

だからこそ、大きな目標ではあるんですけど、『自分もアイデアに溢れている』と気軽にいえるところまでもっていけたらいいですね。それが、会社としてのミッションである“Help You Discover and Do What You Love”、アイデアを発見・実現してもらうことで人生を豊かにするという価値観と繋がってくるのではないかと考えています」

Pinterestをツールとして、新しいアイデア、新しい自分に出会える

まずは自分の“好き”を発見し、実現していくことに、Pinterestは大きな価値と可能性を見ているといいます。私たち1人1人がすでに持っているはずのクリエイティビティを解放するツールとしての役割を、Pinterestは担っているのです。
Pinterestの掲げるミッションが実現した時、日本人の多くが感じるクリエイティブへの概念が、大きく変化するかもしれませんね。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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