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自由だけど、ロジカル。女子が憧れるSNSコンサル・齊藤澪菜の美学

あまの さき

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あまの さき

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時間に縛られず、好きな時に仕事をする……そんな働き方に憧れを抱く人が増えた現代。Instagramで1.1万人のフォロワーを抱える齊藤澪菜さんも、そのライフスタイルが若い女性たちから注目されている1人です。

たしかに彼女のSNSを覗いてみると、国内外含め様々な場所へ出掛けている様子をうかがい知ることができます。それはまるで、ライフスタイルが商品となるインフルエンサーのよう。

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▲旅行を楽しむ齊藤さん

ですが彼女は、自身について「いたって普通のサラリーマン」だと語ります。自分の夢を掴むために、泥臭い努力も厭わなかったこれまでについて、お話を伺うことができました。

「いつもインフルエンサーに見られるけれど……」齊藤澪菜の仕事とは?


――改めて定義するとしたら、齊藤さんのお仕事って何になるのでしょう?

「現在はgrass株式会社に勤務しています。端的にいえば、SNSコンサルです。クライアント企業さんがプロモーションしたい商品に対して、どういうインフルエンサーを使うのか?Instagramだったらフィード投稿がいいのか?ストーリーだけでいいのか?全員にLive配信してもらうのか?なぜならば……というロジックまでを、今までの数字をもとに提案する。戦略的にブランディングを考えるために、企業の方が持っている数字を全部教えていただき、その分私が持っているノウハウ全部を使います。そうやって、ベストなところに持っていく仕事です」

――どういった商材を扱うことが多いんですか?

「飲食もあれば、雑貨系やウェディングなど、結構何でもやっていますよ。私のInstagramのハイライトに載っているのがクライアント様なので、そこを見ていただければ早いかも」

――かなり多岐に渡りますね! 中でも得意な分野などはあるんですか?

「うーん……正直、お洒落っぽいものをもっとお洒落にして世の中に出すことには、あんまり興味がない(笑)」

――そうなんですか!? 意外です。アパレルとか、そういった答えを想像していました(笑)。

「そう思ってくれている方が結構多いんですよ! だけど、どちらかといえば商品にパワーがあるのに、そんなに陽の目を浴びていないものを、私が加わってディレクションやプロモーションをすることで売れるようにすることに興味がある。世のためになることをやりたいなと思っています

――魅力をさらに引き出すための仕掛けをしていきたい、ということですね。

「そうですね、私たちがプロモーションしたらこんなにカッコよくなるよ!と。せっかくいいものを持っているんだから、たくさんの人に知ってもらい、買っていただいて、さらにお金が回るようになり、もっと多くの人に届いて……となれば、win-winだと思うんです。いいものを、自信を持っていいと言いたい」

――これはオススメできないな、と思ったらお仕事を断ることもあるんですか?

「8割は断っています」

――8割も!? 残りの2割、お仕事を受ける際に大事にしていることはありますか?

自分が共感できるか、世の中が絶対これを求めているはず!と思えるかどうか、ですね。プラス、キャッチーさがあるかどうか」

――そのキャッチーさとは、たとえばInstagramとの相性ですか?

「相性とは少し違うかな。象徴的だったのが、江崎グリコさんの『できたて革命』というレトルト食品。無理だと思うんだけど……とコンサルの相談を受け、私自身パッケージなども見させていただきました。正直、Instagramとの相性は最悪だと思ったんです。でも、商品を作った方たちのアツイ話を伺って、イケる!!これを私が流行らせてみせる!!!という気になって(笑)

――制作サイドの想いを聞くと、印象も変わりますよね。

「そうなんです。それで、じゃあ何をフックにしようか?と考えた時に、忙しいママたちへの訴求を軸にしようと思いました。レトルトなので時短はもちろん、調味料が野菜を包んでくれるから、作り置きしても温め直しても、水分が出ずにべちゃべちゃになりにくい。そこにフォーカスしてブランディングしています」

――ちなみに、差し支えなければご進捗などお伺いできますか?

「調子いいですよ。私が今まで見てきたクライアントさんの中で1番伸びています。我ながら、ためになるいいアカウントなんじゃないかな、と。パッケージには4種類の調理例しか出ていませんが、料理系のインフルエンサーの方とタッグを組んで、メニューの開発をしています。これ、全部10分で作れちゃうの!!」

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▲齊藤さんが担当している『できたて革命』の投稿

――たったの10分ですか!? すごい……しかも美しい……。

「メニューを考えてくださっている方のことは、本当に天才だと思っています(笑)。江崎グリコさんもかなり真剣に取り組んでくださっていて、考案されたメニューを、全て自分たちのキッチンで作り、野菜や調味料の量に改善の余地がないか、細かくチェックしているんです。その熱量に応えたい一心でやっています」

泥臭い現実もつきつけて、若い世代を育成する

――そもそもになりますが、今のお仕事をはじめた経緯を教えていただけますか?

「もともとは大日本印刷のグループ会社にいたのですが、今年の2月に当時の上司と独立して会社を立ち上げました」

――齊藤さんのSNSを見ていると、頻繁に旅行をされていたり、一体いつお仕事をしているんだろう?と思うことがあります(笑)。

「あ、それめっちゃ言われます (笑)! 基本的に平日、会社にいるのは9時から18時まで。残業しないんですよ、私。夜はインフルエンサー系のイベントに行ったり、同じようなクリエイターの子たちと飲みに行ったりしています。最近の週末は、iPhoneから距離を置いているんです。少し前までは、同世代のインフルエンサーがたくさんいるから、彼女たちと自分をどう差別化すればいいのかと必死に考えていて、ずっと仕事モードでした。Instagramがなくなった時が私の寿命っていうのも悲しいし、それを回避する方法を考えていたんです

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▲3日間の旅行中、1日はホテルで仕事をしていたという香港旅行

――普通にサラリーマン生活を送っているんですね!

「私がInstagramに上げているのは、生活の中のダイジェスト部分だけ。インフルエンサーの友人は多いけれど、私自身はインフルエンサーではなく、企業に属して普通に週5勤務するサラリーマン。だから、オフの日には1日中パジャマでキッチンとソファの往復をしていることもザラにあります(笑)」

――なるほど(笑)。なかなかそうは見えないから、齊藤さんに憧れを抱いている若い子たちも多いのではないですか?

「リアルな友達には、見せ方が上手いと言われます(笑)。たしかに、若い子たちから、『そういう生活がしたいの、澪菜さん!』と相談をもらうことが多いんですが、夢を与え過ぎるようなことは言わないと決めているんです。向上心高く、アンテナを張ってれば!みたいなことは、彼女たちを思っているからこそ言いたくない

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▲ご自身が主催するイベントでは、ライフスタイルについても赤裸々に話すそう。

――現実はもっと泥臭いぞ、と?

「はい。かなり泥臭いと思っています。ここだ!と思ったら、夢を叶えるためには色んな手段がある。例えば、私は学生時代に無給インターンを3社掛け持ちして、夜はガールズバーで働いていました。その時、私のプライドは正直ずたずただったけど、そこまでしてでもしたい経験だった。夢を叶えるためには、色んな手段があると思うんです

――その努力があったからこそ、今のお仕事をする機会に繋がったわけですね。先ほど『Instagramの寿命が自分の寿命では悲しい』と仰っていましたが、回避方法は見つかった、ということでしょうか?

「Instagramがなくなっても次から次へとプラットフォームは出てくるので、それにあわせてどんどん進化していけるようなチームを作っています。うちの会社はInstagramを使ったプロモーションの会社ではなく、ブランディングの会社やっているのはプロモーションではなく、プランニングデザインなんです

――手段だけではなく、さらに上流から戦略的に考えて提案するということですね。

「はい。その中で、私はマーケティングや企画を強みとして仕事をしています。そこが衰えないように情報収集は常にしていきますが、10代後半でバズってることとは、いつか絶対にずれが生じます。だから私は、私の次にくる下の世代の子たちを育て上げたい。“まだできるから私がやる”っていうのは、無理してやりたくないんです」

――もう後進育成を考えているんですね……!

「自分が10代後半や20代前半の頃に、上の年齢の人たちが引っ張り上げてくれたから、それにすごく感謝しているんです。色んなチャンスをいただいたから、次は私が下の子たちにできるだけ多くのチャンスをあげたい。意外とみんな想像の5倍くらいのやる気を出してきてくれるので、いい刺激になります。抜かれる……!って(笑)」

――下からの突き上げが、齊藤さんの進化にも繋がっているわけですね。ありがとうございました!

自分の人生に誇りと自信をもっているからこその輝き

やりたいことを見つめ、そこに向かって貪欲に突き進む人。齊藤さんとお話をしていると、自分の人生に対するゆるぎない誇りと自信を感じました。
その輝きに魅了されるからこそ、「あんな風になりたい!」という想いを多くの人が抱くのかもしれません。そんな“第二の齊藤澪菜”を目指す後輩たちの背中を優しく、時に厳しく見守る齊藤さんの周りには、きっとこれからも彼女に憧れる人たちが集まり続けることでしょう。

(文:あまのさき)

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