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2.5次元と3次元をつなぐファッションの今 ストライプが仕掛ける「オタ活ファッション」

ソーシャルトレンドニュース編集部

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*こちらの記事は、商業界ONLINEからの転載記事です。アパレル、雑貨の最新のVMD手法を解説している磯部 孝さんによる執筆記事をご紹介します。

SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「シブヤ109ラボ」が行った調査によれば15~24歳女性では実に7割の女性が何かしらのオタクであると自覚しているそうだ。

今、世の中に有力なメインカルチャーが存在しなくなったことで、若者たちの中でさまざまなオタク化が進んでいる。同調査結果によると一番人気は「アニメ、漫画、ゲーム」、次いで「日本の男性アイドル、有名人」と、特にこの2カテゴリーのオタ活に励む女性が多いという結果だった。

特に2.5次元と呼ばれるジャンルは、純粋なアニメや漫画世界を2次元とし、実際の人間や実写を3次元と定義したときの中間点を指す。その中でも「テニミュ」と呼ばれる漫画『テニスの王子様』のミュージカルは定番中の定番だ。

この2.5次元的な要素として重要なのが、声優。それは2次元アニメと3次元の実世界の両方に存在することから、2.5次元と定義できるから。しかし、現在はこれだけに縛られず2.5次元ミュージカルを中心に活躍するイケメン俳優たちも広義として含まれるようだ。

アースミュージックの痛バは第4弾まであるヒット商品に

そうした中でヒットを飛ばしている商品がある。それはアースミュージック&エコロジーで展開している痛バと呼ばれるクリアデコバッグだ。この痛バとは痛いバッグの略称で自分が好きなキャラクターの缶バッジをたくさん付けて『私はこれだけ好きだよ~』アピールをするというもの。これも立派な自己表現の一つといってよいだろう。このアースミュージックの痛バはネット限定で受注生産していて、同シリーズは既に第4弾と回を重ねながら盛り上がりをみせている。

今秋は、新たに男性アイドルユニット『超特急』とコラボレーションしたワンピースも販売。それぞれの男性アイドルが推すワンピースにファンが群がる心理を狙ったプロモーションといえよう。

ジャニオタ御用達「メゾンドフルール」もストライプ

冒頭の調査でもう一つの人気カテゴリーに挙がっていた「日本の男性アイドル、有名人」。このジャンルの代表的な存在として広く知られているのはジャニオタではないか。

もう、これは読んで字のごとくジャニーズオタクの略称だが、このジャニオタ御用達のバッグがメゾンドフルール。これもストライプインターナショナルが運営する服飾雑貨ブランドだ。

好きなアイドルコンサートに参戦する勝負服の選びには『彼氏とデート』と思わせるような「盛り髪+リボン」でフェミニン要素満載の出で立ちで会場に足を運ぶ。それにメゾンドフルールのバッグには応援ウチワがすっぽりと入る大きさというのも、選ばれている理由の一つのようだ。

とにかくヤングマーケットにおいてオタ活とは、立派なコアターゲットとなっていて、そこにストライプはしっかりと対応できているように見えた。

そして今や男性アイドルグループのメンバーそれぞれに「色」をつけるのが主流になっている。自分がファンである証として、好きなアイドルの色に染まってコンサートというデートを楽しむという感覚なのだ。

若い女性たちが夢中になっているこんな世界にもファッションが入り込んでサポートできることがまだまだありそうな気がしてならない。

(文・磯部 孝)

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