『ソロモンの偽証』初披露でキャスト12人大集結 E -girls石井杏奈・ガールから女優へ脱皮

「藤野涼子役を演じさせて頂きました藤野涼子です。今日は私たちソロモンからとびっきりの“謎”をプレゼントしたいと思います」

役と同じ名前でデビュー。そして、初の大舞台。14歳の普通の女の子なら照れ笑いを浮かべてしまうかもしれない場面だ。しかし彼女は全く違った。その凛とした声は、何らごまかすことなくまっすぐに観客に届けられる。迷いなき眼差しにくぎ付けになり、“本物”の女優の誕生を確信させられた。

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今回初披露となったのは、来年に松竹が公開する前後篇の大作から『ソロモンの偽証 前篇・事件』。
1万人から選びぬかれた若き“新鋭”のキャストたちが丸の内ピカデリーに揃い、成島監督を加え、総勢13名で登壇した。

本作はクリスマスの朝に校庭でクラスメートの死体が発見され、その真偽を問うために生徒たちだけで校内裁判を行うというストーリー。その“23回忌”となる2014年12月25日、一般の方には初となる特別試写会が行われた。

トップバッターとして挨拶を終えた藤野涼子さんに、司会から「昨日のクリスマスイヴは何をしていましたか?」という質問が。藤野さんは先程とは一転して「お父さんとお母さんに向けてケーキを作りました。生地の本体が固いと言われてしまいました」というかわいらしいエピソードを告白。

2番目に神原和彦役の板垣瑞生さん。「涼子ちゃんのように面白いことは言えないんですけど、よろしくお願いします」と誠実かつ人間味あふれる挨拶。
“ただの爽やかイケメン”の枠におさまらない、劇中とも重なるキャラクターが印象的だ。

次に石井杏奈さん。「陰湿な性格で友人が少ない三宅樹理役を演じた」と司会から“E-girls”の肩書を彷彿させない紹介。
“女優・石井杏奈”がそれを受けて、柔和な表情で話し始める。「(唯一親しい)松子と樹理の関係を、細かい仕草で表現しました。よろしくお願いします」と期待高まる言葉が。

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石井さんに続き浅井松子役の富田望生さんはハッとするほど可愛らしい声。
「不安ながら1人1人が立ち向かっていく素晴らしい映画だと思います。じっくりと一つ一つのシーンを観て頂きたい」と丁寧に想いを届ける。

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演技初挑戦に思えないほど壇上でも落ち着きを払った、井上康夫役の西村成忠さん。
「秀才の役なのですがそれがお客様1人1人に分かって頂けると嬉しいです」と役柄に重なる優等生的な口調でありながらアツい回答。

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生徒裁判の容疑者、大出の仲間の井口充役を演じた石川新太さんは「普段はひ弱な役が多く、こんな役は初めて。不良という人種は“人を痛めつけることに快感を覚えている”と監督から教えて頂き、実際に(映画の中で)いじめているときも楽しめるように努力した」という役者魂をのぞかせた。

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最後にサンタの帽子をかぶって記念撮影。お客さんにも写真撮影が解禁され、たくさんのカメラを向けられると、壇上の13人はクラスの集合写真のように照れ笑いを漏らす。

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まだ色がついていない、されど揺るぎない言葉たちを聞くことができて、これから俳優になっていく彼らを追い続けたい!と感じさせるイベントだった。
まずは“今の”彼らの演技をスクリーン越しに向きあうのが楽しみである。
来る2015年の映画界に美しい爪痕を残すであろう映画『ソロモンの偽証』。
前篇・事件の3月7日、後篇・裁判の4月11日、それぞれの公開が待ちきれない。

(文:小峰克彦)

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