超・干物女がボクシングで自分を変える!? “最近うまくいかない…”女子にオススメ!映画『百円の恋』

毎日引きこもってゲーム三昧、32歳にして結婚はおろか男性と付き合ったことすらない“処女”……。そんな干物女を超える“超・干物女”がボクシングに目覚め、命がけで「自分を変える」ことに挑む映画『百円の恋』。

放送作家・鈴木おさむさんにも『この一本の映画見れただけで、正月に海外旅行に行くよりも価値があった』と言わしめた作品だ。(鈴木おさむさんのブログ)

 

監督は唐沢寿明主演の『イン・ザ・ヒーロー』の武正晴。今作は監督の最新作だ。

前作は福士蒼汰や小出恵介ら、誰もが知っている俳優で固められた。本作ではそれと異なり、決して有名とはいえないものの実力派な面々がそろう。

それに加えて“プロの応募作も含んだ151作”の中から選ばれた、第1回「松田優作賞」グランプリ受賞の足立紳による脚本。

その隙のない布陣が“自分が何気なく過ごす毎日”よりもずっと“リアルな現実”を私たちに見せてくれる。

 

作成者:spotted701

 

【あらすじ】
ダラダラと日々を過ごす一子(安藤サクラ)は出戻ってきた妹との折り合いが悪く、家を飛び出し、32歳にして自立。1人暮らしを余儀なくされる。

仕方なく百円ショップで深夜アルバイトとして働き始めるも、そこは性格に難ある底辺のような人間の集まりだった。そんな毎日の唯一の楽しみは帰り道にボクシングジムの前でとある中年ボクサー狩野(新井浩文)の練習を覗くこと。ある日、客として一子のバイト先に来た狩野がバナナを忘れる。そのできごとがきっかけとなり、二人は距離を縮めていく……。

 

この作品に出てくる、ろくでもない登場人物たちは妙なリアリティがある。
例えば“「マジで」を連発する若者”“1回セックスしただけで急に馴れ馴れしくなる女”などだ。
彼らの“どうにか自分らしく”生きる姿には滑稽さが滲み、それぞれが克明に描写されていた。
「現実を忘れてワクワクできる」といった感想を抱いてしまいがちな映画は多い。
しかしこの作品は違った。逆に隣人や自分自身の哀れさを映したようなキャラクターに見て見ぬふりをしている問題を浮かびあがらせ、“残念な日常”を自覚させられてしまった。
劇中の一子はボクシングを始めることで、そんな自分から少しずつ変わっていく。
予告編の中でも少しだけ観ることができる、彼女のトレーニング前と後の体型やまなざしの変化にぜひ注目してほしい。

本作においてもう一点、特筆すべき(取り上げるべき)ことはクリープハイプが歌うエンディングテ―マ『百八円の恋』だ。

「もおすぐこの映画も終わるー」
「これから始まるまーいにちは 映画になんかならなくても 普通の毎日で良いからー」

映画を受け、聞き手を送りだすような歌詞。これから“それぞれの戦い”に身を投じていく観客へエールを送ってくれるだろう。

作成者:UNIVERSAL MUSIC JAPAN

 

上映が終わった瞬間から、あなただけに与えられた“目の前の現実”という物語が再開される。

きっと映画館から踏み出した、あなたのまなざしは強い。その瞳に映る“いつも住んでいる”街は映画の中よりずっとドラマチックなはずだ。

 

(文:小峰克彦)

 

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【作品情報】

映画『百円の恋』公式サイトはこちら!

<劇場公開情報>

11/15(土)~、MOVIX周南ほかにて山口県内先行ロードショー

12/20(土)~、テアトル新宿ほか全国ロードショー

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