マンションポエムな高級タワーマンション説明会に貧乏大学生が潜入(湾岸に行ってみた!) 

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最近、“マンションポエム”という言葉がネット上で流行りました。
マンションポエムとは『工場萌え』などで知られる写真家の大山顕さんの造語で、“もはや詩のようになってしまっている高級分譲マンションの広告におけるコピー”のことを指します。
例えば、こんな感じ。

“ここでの暮らしは、どこかニューヨークのそれに似ている。”(ミッドサザンレジデンス御殿山)

“モダンでありながらクラシックな佇まい”(吉祥寺シンフォニア)

“東京都心に住む。それは選ぶ地に自身の姿が投影されるということ。”(ブリリア外苑出羽坂)

たしかに……すごいですよね!!!
こんな抽象的で理想郷っぽいマンションで、どうやって日常生活を送っていけばいいのか……イメージできません。
ひとつだけ見るととくになんとも思わないかもしれませんが、いくつも並べられるとその“ポエム感”を冷静に感じることができます。

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(ニューヨークのそれって何なんでしょうか…)

このようなマンションポエムが生まれた背景には、様々な要因があると言われています。
法律や規制のためマンション自体の差別化を図りにくいことや、業界の自主ルールで広告コピーの文章が制限されること(例えば、「最高」「超」「最高級」などの言葉は合理的な根拠がないと使えないなど)、湾岸地区など歴史の浅い場所では広告コピーで物語感を演出する必要がある……などがあるそう。(詳しく読みたい人はここで読んで来てください。難しいこと書くと頭が痛くなるので)

さて、そんなポエムでワンダーでワンダフルなタワーマンションですが、皆さんは購入を検討されたことはありますか?
もちろん現在24歳の私はありません。

でも、実は私、タワーマンションの購入者説明会に行ったことがあるんですよね。しかも、大学三年生の時に。


○マンションポエムなタワーマンション説明会

今から約3年前の2012年4月某日、私は港区は日の出にあるTABLOIDという場所に友人と来ていました。
TABLOIDはオフィス、飲食店、展示スペースが一体となった複合施設。
産経新聞社の印刷工場跡を大胆にリノベーションして完成した、非常にスタイリッシュでアートでフレキシブルでリノベーションな場所なんです!!!
なんでも、ブレイク前のレディ・ガガのシークレットライブも行われたこともあるんだそう。(⇒参照記事

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(C)TABLOID

そんな知的で格式高い場所になぜ私たちが来ていたか。
それは、そこで行われる予定だった高偏差値大学から選抜されたエリート大学生による、『日本経済の行く末』に関する討論会に参加するためではなく、乃木坂46の名曲『君の名は希望』のロケ地がTABLOIDだったからです。

(ここです)

その頃、“聖地巡礼”と称していろんな場所にヲタク友達と行っていたのですが……
TABLOIDのホームページを見ると、どうやらアート作品の展示会などをしている場所っぽかったので
「なんの展示をしてるかわかんないけど、まあ入ればPVの撮影場所見れるかなー」
と思って、とくに詳しく調べることもなく行ったんですよね。

しかし、ついてみるとそこでは数年後に完成予定の高級タワーマンションの説明会が行われていたのです。

image005(画像はイメージです。たぶん)

22歳の私と21歳の友人の男子大学生コンビ。
偶然、その日は彼が就職活動でリクルートスーツを着ていて、私もわりとかっちりした服装をしていたものの、明らかに自分たちをターゲットにはしていない説明会。

もちろん、躊躇なく入りました。

会場に入って、ひとしきり乃木坂46ネタで感動したあと、周囲を見渡すと、周りにいるのは30代、40代、もしくはそれ以上のカップルや家族連れでした。
当然ですが、自分たちくらいの年齢の人はいなかったです。
電通の若手コピーライターっぽい感じの会話をして高収入を装いつつ、説明会が始まるのを待ちました。


○素朴なギモン=「本当に緑いるの!?」

そんな感じで購入者説明会は開始。
プロモーションの映像をみて、誰かわからない偉いっぽい外国人の先生の話を聞き、不動産会社の人による説明を受けていくのですが……

このタワーマンションのコンセプトが『緑』らしいんですけど、場所が日の出なんですよ。
普通に考えたら、緑を求める人は日の出には住まないと思いません??

image007(画像はイメージです。きっと)

そりゃあ、マンションの敷地内に公用スペースを設置して、芝生を植えて住環境を整える試み(そのタワーマンションは敷地の半分以上が緑になるらしい)は、素敵だし価値があると思います。
でも、そもそも日の出という場所に緑がないんだから、そのコンセプトを打ち出されても違和感を感じるというか……
タワーマンションの魅力って、やっぱりその“見晴らしの良さ”とか“夜景の美しさ”とか“勝ち組感”じゃないの?
というのが正直な感想。

「最近のマンションとか住宅のトレンドなんだろうけど、マンションの敷地内だけ緑に溢れててもな……」

その後も、担当者の説明は続いたのですが、正直どんなマンションなのか全く見えてきませんでした。
家族がどうとか、癒しがどうとか、なされるのは非常に抽象的で漠然としたセリフばかり。
おまけに、とある劇団の小芝居が突然始まったりして非常に困惑したりも……

物件自体は素人から見ると「さすがだな」と感じられて、設備や提供されるサービス自体も素直に「すごい」と思える分、

「もうちょっといい感じにプレゼンしてくれてもいいのにな……」

「これじゃあ、ポエムを聞かされてるみたいだ」

と感じたのです。(ただの大学生が偉そうにすみません)

 

〇アンチタワーマンションに変貌

この一件以来、私の中でタワーマンションのイメージが崩壊。
「絶対に住むもんか!!死んでも住むもんか!!!」

と思うようになりました。(まあ住めないけど)

そして、今回の“マンションポエムブーム”です。
私としては「ああ、自分と同じように感じる人がいっぱいいるんだ」と思い、非常にうれしい気持ちだったのですが、

「タワーマンションなんかに住む奴は拝金コンプレックスのある卑しい人間だ」

って隣にいたライターの小峰くんに話していたら彼がお世話になっている方(Aさん)が去年から湾岸にあるタワーマンションに住んでることが判明したんですよね。

……ということで湾岸めぐりに連れて行かれました!!!


〇湾岸めぐり

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そんな流れでいやいや湾岸巡りが始まったのですが……

もうね、夜の湾岸ってめっちゃきれいなんですよ。

街灯の灯りに照らされると同時に、そびえ立ついくつものタワーマンションが、まるで美しいキャンドルのように街を彩ります。
もともと埋立地というだけあって、街並みは整然とした、どことなく無機質な感じがしますが、私、そういうの嫌いじゃないんですよね。

「ヤバい、もう心揺さぶられてるやん自分」

あまりにも脆い決心。崩壊寸前です。


〇タワーマンションに潜入!

そんなこんなしているうちに、タクシーがマンション前についたのですが……

もうね

あのね

本当にすごいんですよ。

まず、入口がすごい。綺麗。ホテルみたい。

というと小並な感想ですが、実際に入ってみるとそうとしか言えないんですよね。(私に文章表現力がないわけではありません)
中にはいってみても、新築というだけあって、とてもきれい。
エントランスは掃除が行き届いてぴかぴか、入居者が利用できるラウンジなど設備も当然充実していて、廊下も新築のいい匂いがしています。

その後、何回かカード認証したりして、結構厳重なセキュリティを通過してエレベーターへ。
Aさんの住む部屋は41階。私が今、住んでるのがアパートの1階なので、それよりも40階高いですね。


〇夜景の感想は…!!?

さて、部屋に到着し、早速ベランダに出て夜景を見ます!
はたして、その感想やいかに!?

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感動のあまり、気づいたらiPhoneを連写していました。

もうね、本当にいい眺めなんです。
お台場も豊洲も有明も全部見えるし、さっきまでいたららぽーとも見えるし、まさに東京湾を一望していると言った感じ。
ビルやマンション、街灯の灯りが、ウソみたいに輝き、あたり一面を光でおおっています。
高層ビルの屋上にある赤いランプ(航空障害灯というらしく、なんでも法律で設置が義務付けられているものらしい)ですら、もはや美しく見えるという……

こんなに美しい夜景がこの地球(ほし)にあったんですね。

そして、決めました。私、成金になって、タワーマンションに住みます。

知らずに生きてきた自分を恥ずかしく思いました。

あと、はじめて知ったんですけど、高層マンションから見下ろしたら、車ってミニカーのように見えるんですね。
高いところから見下ろしたとき、「人がゴミのように見える」のは、某国民的アニメの影響で周知の事実だと思いますが、車はミニカーのように見えるのです。

感動のあまり、寒空の下、20分以上も写真を撮影していたため、翌日高熱を出してしまったのですが、まあそれも含めいい経験になりました。

以上でタワーマンションレポは終了です。
アンチタワーマンション人間だった私が、あっけなくタワーマンション愛好家になってしまったように、タワーマンションからの眺めはとても素晴らしい。
(そう考えると、マンションポエムみたいな自分に酔った代物を作っちゃう不動産会社、広告代理店関係者の気持ちもわかる気がします。私が今、こんな記事を書いているように

実際に見てみないとその良さは分からないと思うので、気になった方にはぜひ内見に行って頂きたいと思いました!

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「待ってろよ、タワーマンション」

(完)

 

※記事内で説明会で訪れたタワーマンションの建設予定地を日の出と書きましたが、本当は日の出付近の某所です。

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