取材中にゲップもしちゃう、気さくなキキ
大ヒットドラマシリーズ『HEROES／ヒーローズ』から9年。この度、新シリーズ『HEROES Reborn／ヒーローズ･リボーン』が始動。前作では日本人キャストとしてマシ・オカが抜擢され、大ブレイク。今回の『HEROES Reborn／ヒーローズ･リボーン』では、日本人キャストとして祐真キキが抜擢された。海外の作品で抜擢され、日本にも名前が知れた女優と言えば、菊地凛子しかり、最初は神秘的なイメージが漂うが……。実際に目の前にした祐真キキはかなり気さくで、ナチュラル。ナチュラルすぎて、なんと取材中にゲップ。しかし、それも笑いながら「書いてください！ ゲップのこと」という気さくさだった。しかし、将来の話になると一転、真剣な眼差しに。後編では「有名になることは手段」と語る彼女の、将来像についても話を聞いた。
決定は撮影の1週間前
――『HEROES Reborn／ヒーローズ･リボーン』出演が決まった瞬間は、どんな感じでしたか？
「よく、嬉しいと、飛び回るって言うじゃないですか。あれ、本当ですね（笑）。本当に部屋中を飛び回りました。ただ、誰にも言っちゃいけないと伝えられていたので、京都の実家にスカイプで連絡して、お母さんにだけ言いました」
――決まってから撮影までは、どれくらいの準備期間があったんですか？
「それが、本当にすぐで1週間しかなかったんです。それに、最初は気づかなかったんですけど、現地での住まいは自分で用意してください、という契約書だったんですよ。撮影場所のトロントに行く3日前にプロダクションから『家は見つかった？』って電話がかかってきて、慌てて探して、アパートを借りましたね」
台本は自分たちで訳す
――かなりギリギリのスケジュールで進むんですね。
「台本もギリギリまで変わり続けますしね。台本は英語で来るんですが、内容が変わる上に、日本語の翻訳がひどいんです（笑）。これはネット上の翻訳ツールを通しただけなんじゃないか、という感じで……。なので、レン役の内門徹くんと一緒に自分たちで日本語に訳しています。私は京都出身で関西弁を使い続けてきたので、標準語に関しては、横浜育ちの徹くんに聞きながらやっていますね」
――ちなみに、以前取材させていただいたマシ・オカさんは、スタッフにはわからないから、日本語のセリフを勝手に変えていた、とおっしゃっていました（笑）。
「徹くんは勝手にスラムダンクのセリフを使ったりしています（笑）。現場に日本人がいないんでわからないんですよね」
セリフをかんでも、そのまま使われる
――日本人がいないということは、現場で日本語の演技指導をされることはないんですか？
「演技指導は一切ないですね。それどころか、現場に日本人がいないので、私たちが台詞をかんでも、カットがかからないんです。カットがかからないと、役者は演技を続けちゃいますよね。編集にはきっと日本人がいて、かんだところはカットして、上手くつないでくれるだろう、と思っていたんですが……。いざ最初のオンエアを見てみたら、一発目からかんでるところを使われていたんですよ（笑）。だから『もしシーズン2ができたら、かんだときは自分たちで撮影を止めよう』って、徹くんと言ってます」
ユーモアたっぷりに撮影現場の様子を語ってくれた祐真キキ。後編では、彼女が女優という職業を、ゴールではなくツール、と語る理由に迫る。
（取材：小峰克彦 取材＆文：霜田明寛 写真：浅野まき）
■関連リンク
「HEROES Reborn／ヒーローズ･リボーン」
Huluで独占配信中、毎週火曜日に一話ずつ追加配信予定
＜STORY＞
地球から、ヒーローが消えた―。
能力者たちと普通の人々が共存する世界。オデッサでは、この二種類の人類を結ぶ平和サミットが開かれようとしていた。しかし、何万人もの人が集まったその会場は、突如、大規模な爆発事故に見舞われる。そして、このテロ事件の犯行を疑われた能力者たちは、追われる身となったのだった。愛するものを爆発で失い、壮大な復讐計画を進める者たちも出現し、世界中に潜む能力者達は、その姿を消した。そんな時代に、突然新たな能力を手に入れ、困惑する者達が現れる。巨大な陰謀が迫るなか、運命は新たな超能力者たちと、ヒロ・ナカムラら過去の偉大なヒーローたちを巡り合わせようとしていた。果たして、テロ事件の真犯人は誰なのか。そして、何故、何のために、世界には能力者達が増え続けているのか。
制作：NBCユニバーサル 製作総指揮：ティム・クリング「HEROES／ヒーローズ」シリーズ
出演：ジャック・コールマン「HEROES／ヒーローズ」、ザカリー・リーヴァイ「CHUCK／チャック」、祐真キキ、マシ・オカ他
公式HP：HeroesReborn.jp ©2015 NBC Universal. All Rights Reserved.
