ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
チェリーについて

第17回「あなたの21世紀マイ・フェイバリット連ドラ」

いやーお待たせしました。
昨年暮れに実施したアンケート「あなたの21世紀のマイ・フェイバリット連ドラ」の結果発表です。
一応、おさらいしておくと、これ、21世紀の16年間にオンエアされた連ドラの中から、好きな作品を3つ選んで応募してもらい、それを集計したもの。年末年始のお忙しい時にも関わらず、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

では早速、発表します。――おっと、前回の「あなたの2016テレビの記憶」の発表と違い、今回はいきなり1位からの発表です。

21世紀連ドラ第1位はこの2つ

1位(10票)

『HERO』(フジテレビ系)2001年(1st)/2014年(2nd)

『あまちゃん』(NHK)2013年

――もう、冒頭のイラストでネタバレしてましたね(笑)。そう、栄えある21世紀の連ドラの人気TOPは、この2作品。
片や1stシーズンは全話30%超えの連ドラ史に残る金字塔、片や朝ドラに若い視聴者を取り込んだエポックメーキング作品。この16年間で残したインパクト、歴史的意義を考えても、順当な選出でしょう。

では、何ゆえ、この2作品が人々の支持を集めることができたのか? ――それを分析してみたいと思います。

“連ドラ三界”を描いた『HERO』1stシーズン

まず、『HERO』から。
なぜ同作品、とりわけ1stシーズンがこれほど安定して高い視聴率を取ったかというと、思うに連ドラで描かれるべき3つの世界――「主人公」、「主人公とヒロイン(女優が主人公の場合はその逆)」、「チーム」という、いわゆる“連ドラ三界”をちゃんと描いていたからなんですね。
そう、連ドラ三界――。

まず1つ目の世界。木村拓哉演ずる主人公・久利生公平は中卒の検事で、普段はジーンズにダウンジャケットという変わり者。でも、仕事に対するスタンスはマジメで、正義感にあふれてる。事件の大小に関わらず、納得するまで諦めない。そんな彼の趣味は意外にも通販。特に筋トレ系には目がない。行きつけのバーのマスターは、どんなムチャぶりの注文をしても「あるよ」と答える――と、かなり主人公の世界観が作りこまれている。通販好きのアイデアはキムタク自身が出したと言われており、そのせいか、ちゃんとリアリティがある。
そう、まずは主人公の世界観が磐石なのだ。

恋に落ちない。だが、それがいい

次に、2つ目の世界。主人公とヒロインとの関係性だ。1stでヒロイン・雨宮を務めたのは、松たか子。2ndでヒロイン・麻木を務めたのは北川景子である。
ここで、1stと2ndで決定的な差が出てしまう。前者の年齢差は3歳なのに対し、後者は12歳差。前者はパッと見、お似合いの2人で(なにせ『ラブジェネレーション』(フジ系/1997年)で恋仲を演じた2人である)、互いに恋心を抱きつつ、最後まで検事と事務官という立ち位置を守る2人の関係性がいじらしかった。一方、後者は年齢的にもキャリア的にも上下関係に見えてしまい、恋愛の匂いを感じなかった。
ここが、両シーズンの視聴率の差になったと思われる。

そう、『踊る大捜査線』(フジ系/1997年)もそうだったけど、お仕事ドラマといいつつ、やっぱり視聴者は青島俊作(織田裕二)と恩田すみれ(深津絵里)の恋の行方も気になるワケで。2人が心を通わせつつも、なかなか前に進めないもどかしさに、視聴者は感情移入するのである。

そのチームに阿部寛はいるか

3つ目の世界は、主人公が所属する組織である。東京地検城西支部。検事も事務官も個性的な面々が揃う。同ドラマは、主人公・久利生が活躍しつつも、チームワークで解決に向かう群像劇としての面白さもあった。いわゆる『踊る大捜査線』や『王様のレストラン』(フジテレビ/1995年)と同じパターンである。

だが、ここでも1stと2ndで、微妙に差が出る。2ndはどうしても久利生の活躍の比重が高くなり、他のメンバーが単なるポンコツに見えがちだった。その点、1stは、ちゃんと各々に見せ場があり、チームで協力し合う展開も多かった。特にそれが際立ったのが4話で、この回の実質的主人公は阿部寛演ずる芝山検事だった。
そう、阿部寛――。1stにあって、2ndに足りないのは阿部寛である。時に久利生を脅かすほどの存在感が、チームに厚みを作り、結果的に群像劇として面白くなったのだ。

お分かりいただけました? 「主人公」、「主人公とヒロイン」、「チーム」の連ドラ三界がそれぞれちゃんと描かれていたので、『HERO』1stシーズンは神懸かり的な視聴率を残せたんです。

『あまちゃん』の魅力

次に、『あまちゃん』である。
実は、同ドラマの視聴率は、朝ドラのV字回復の起点となった2010年の『ゲゲゲの女房』以降で、際立って高いワケではない。前年に放送された『梅ちゃん先生』と同じくらいだ。それでも、『あまちゃん』が今なおファンの心を掴んで離さないのは、その“見られ方”にあった。

鍵はSNSだ。丁度、『あまちゃん』が放送された2013年は、スマホの数がガラケーを逆転した年で、SNSの利用者が激増した年でもある。同ドラマは放送後に小ネタのオマージュ元を推理し合ったり、漫画家の先生たちが描いた「あま絵」がシェアされたりと、朝ドラで初めてSNSが積極的に活用された作品でもあった。
実際、同ドラマの放送期間中の総ツイート数は、『梅ちゃん先生』の実に12倍だったと言われる。

つまり――似たような視聴率でも、『あまちゃん』はお茶の間に積極的に、より前のめりで見られたのである。そして何よりSNS経由で、それまで朝ドラに無縁だった若い人たちが同ドラマに大量に流入したのである。

実はストーリーテリングの名手

そして、『あまちゃん』人気の源泉は、なんといっても、天才・宮藤官九郎の珠玉の脚本と、能年玲奈(現・のん)を始めとする個性的な俳優たちの絶妙な“ハマり役”に尽きますね。
クドカン作品というと、よく小ネタのオンパレードと思われがちだけど、実は彼、ストーリーテリングの名手としても知られてるんです。実際、同ドラマは純粋にあらすじだけ追っても、抜群に面白かった。

加えて、もはや“当て書き”にしか見えない秀逸な登場人物たち。主人公・天野アキをはじめ、その母親・春子(小泉今日子)やマネージャーの水口(松田龍平)など、もはや役者当人しか演じる姿を想像できない絶妙のハマり役だった。
そうそう、登場人物に基本、悪い人が一人もいない――これも同ドラマの特徴。それはクドカン流の優しさでもあったんですね。この物語の世界に誰一人として不要な人物はいないという。

初打席に強いクドカン

クドカンネタでもう1つ。
宮藤官九郎という脚本家は、なぜか昔から初打席に強いと言われていて、『あまちゃん』がヒットしたのも、彼にとって初のNHK作品だったからとも。

実際、初めて連ドラに挑んだ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系/2000年)は一躍彼自身の名前を有名にしたし、初の映画脚本の『GO』(行定勲監督)も映画賞を総ナメにした。初めてフジテレビで書いた『ロケット・ボーイ』(フジ系/01年)は平均18.8%の高視聴率だったし、初めて東野圭吾作品に取り組んだドラマ『流星の絆』(TBS/08年)は、最終回で驚異の22.6%を叩き出した。

多分――宮藤官九郎という人は、才能が過ぎるがゆえに、何も制約がないと暴走し過ぎる嫌いがある。ところが初打席だと、周囲も本人も自制が働く。世の中に受け入れてもらおうとする。
そんな微妙なバランスが良作を生むのかもしれない。

戦争が物語を作る

そして、『あまちゃん』を語る上で最も大事なこと――かの作品は、「3.11」という歴史的悲劇から逃げなかったんですね。
そう、3.11。
よく言われることだけど、朝ドラがヒットする鍵に「戦争」がある。いや、誤解なきよう、それは何も戦争を描けばいいという意味じゃない。戦争によって物語が生まれるという意味である。

例えば、朝ドラのV字回復の起点となった『ゲゲゲの女房』。漫画家・水木しげる夫妻の半生を描いた話だけど、ご存じの通り、水木先生は戦争で左腕を失くした“片腕の漫画家”である。致命的なハンディキャップだ。だが、その逆境がのちに夫婦の二人三脚を生み、同ドラマは深い共感を得たのである。
そう、これが「戦争が物語を作る」ということ。

3.11が物語を作る

『あまちゃん』も同じだ。物語は2008年の夏から始まる。舞台は岩手の三陸海岸。そう、この時点で視聴者は物語の未来を予見する。3年後にやってくる「3.11」――東日本大震災を。それは日本人にとって、戦争と同じくらいの歴史的インパクトを持つ。

そして、『あまちゃん』の物語は進んでいく。そこには平凡で、何気ない、ほのぼのとした日常が描かれている。だが、お茶の間はその先に「3.11」が来ることを知っている。だからこそ、そんな日々の“平凡”の大切さに、僕らはあらためて気づかされるというロジック。
そう、「3.11」が物語を作ったのである。

『この世界の片隅に』との共通点

その物語の構造は、同じく能年玲奈(現・のん)が主人公・すずの声優を務めた映画『この世界の片隅に』にも見受けられる。
あれも、物語は昭和8年の広島から始まる。観客はこの時点で結末を予見する。昭和20年8月6日の原爆投下を。

そして映画は、すずの平凡で何気ない日常を淡々と、ほのぼのとしたタッチで描いていく。だからこそ、観客はそんな日々の“平凡”の大切さにあらためて気づかされるというレトリック――。
そう、『あまちゃん』と同じだ。片渕須直監督が同ドラマを見て、すずの声役に能年玲奈を着想したのは、2つ物語が同じ構造だからである。

3位は奇才と名人の2作品

――以上、1位の2作品の解説でした。どちらも、人気の裏にはそれなりのドラマツルギーがあったことがお分かりいただけたでしょ?
続いて3位の発表です。

3位(8票)

『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿』(TBS系)2010年

『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)2016年

いかがです? 片や奇才・堤幸彦演出の異色の刑事サスペンス、片や名人・野木亜紀子脚本の社会派ラブコメディー。どちらも熱狂的なファンを持つ点で、これも順当な選出でしょう。
面白いのは、一見、まるで畑違いの2作品だけど、実は1つの共通点があるんですね。
さて、それは何か。

堤ワールド全開の『SPEC』

まず『SPEC』は、戸田恵梨香演ずるIQ201の天才刑事・当麻紗綾と、加瀬亮演ずる元SITの瀬文焚流のコンビが様々な難事件に挑む異色刑事サスペンス。『ケイゾク』や『TRICK』の堤幸彦演出だけに、物語の世界観とディテールの作りこみは完璧。中でも主役2人のキャラ作りが秀逸でしたね。

なんたって戸田恵梨香。髪はボサボサ、服はダサダサ。しかも無類の餃子好きで、息はいつもニンニク臭いというキワモノキャラ。一方の加瀬亮も、普段はオシャレなサブカル男子のイメージなのに、同ドラマでは坊主頭で、アタマよりカラダが先に動く武闘派である。
ここで大事なのは、双方ともF2(35~49歳女)からの好感度が高いこと。ブスメイクも厭わない戸田恵梨香は、その女優魂を評価されたし、元々人気の加瀬亮も、一ひねり加えたキャラがさらにファンの女心を串刺しにした。

考えたら、その構図――あの『逃げるは恥だが役に立つ』と同じんなんですね。

F2好みのヒロインにサブカル30男子

そう、『逃げ恥』で主役を務めるガッキーは、元々はファッション誌の『ニコラ』のモデル出身で、昔から同年代の女子からの人気は高かった。それが今や髪を切り、さらにコメディエンヌとしてのキャラも開花。F2からの支持も高いのだ。加えて相手役は、これまたF2の大好物であるサブカル30男――しかも、そのトップを走る星野源である。

時に、今やテレビの視聴率を取るには、全視聴者の半分を占めるF3(50歳以上女)とM3(50歳以上男)を取り込むに限ると言われてるんですね。日テレのバラエティや『ドクターX~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系/12年~)が高視聴率なのは、要はその層に見られているから。
ところが、世間で話題になったり、いわゆる社会現象になるには、その層では足りず、今度はF2に刺さらないといけない。なぜなら、F2の彼女たちこそ積極的にSNSで発信したり、同好の士で集まって盛り上げてくれるからである。

そう、F2好みのヒロインに、F2の大好物であるサブカル30男子――『SPEC』と『逃げ恥』が数字以上に世間を賑わせたのは、そんな共通点もあったんですね。

名作ぞろいの5位

さて、ここまでフジが1つ、NHKが1つ、TBSが2つときて、次はいよいよ5位である。

5位(6票)

『木更津キャッツアイ』(TBS系)2002年

『恋ノチカラ』(フジテレビ系)2002年

『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系)2015年

『半沢直樹』(TBS系)2013年

――おっと、またもやTBSとフジが2つずつ。こと、このランキングにおいては、現在好調の日テレやテレ朝じゃないところが面白い。

それにしても壮観である。いずれ劣らぬ名作揃い。『木更津キャッツアイ』はいわずと知れたクドカンワールド全開ドラマ。後に『タイガー&ドラゴン』(TBS系/05年)や『流星の絆』でも組む金子文紀Dとの名タッグは、ここから始まる。
同ドラマは平均視聴率こそ10.1%と今ひとつだったけど、放送後にDVDがバカ売れしたり、2度も映画化(いずれも大ヒット)されたことが、その人気の高さを物語る。

いずれもF2人気が高かった『恋ノチカラ』と『半沢直樹』

あと、個人的には、『恋ノチカラ』がこの位置にランクインしたのが嬉しいですね。奇しくも『木更津~』と同じクール。あちらが金10で、こっちが木10。なんと幸せなクールだったことか。
考えたら、同ドラマもF2好みのヒロイン(深津絵里)に、F2の大好物であるサブカル30男(堤真一※当時37歳)と、鉄板の組み合わせだった。

そして、『半沢直樹』はいわずと知れた大ヒットドラマ。堺雅人を一躍視聴率俳優に押し上げ、TBSの「日曜劇場」を復活させた救世主だ。TBSドラマ班のボス、福澤克雄Dの畳みかけるような演出が見事でしたね。
そうそう、面白いのは、同ドラマは一切恋愛要素がないのにも関わらず、F2やF3層からの人気が高かったこと。本当に面白いドラマを作れば、ちゃんと女性たちも見てくれることも証明した。ちなみに、最終回の視聴率42.2%は、平成時代のドラマの最高である。

古沢良太はフジの救世主になれるか

そして、このドラマだ。『デート~恋とはどんなものかしら~』。
近年、連ドラが不調のフジテレビにとって、『リーガル・ハイ』(フジ系/12年)と同ドラマを手掛ける古沢良太サンはまさに救世主である。その脚本のクオリティは、『逃げ恥』の野木亜紀子サンと双璧といっていい。未見の人はぜひDVDを見てほしい。基本、捨て回のないドラマだけど、特に巧(長谷川博己)が依子(杏)の実家を訪ねる6話が秀逸である。

そういえば、同ドラマも杏というF2好みのヒロインに、これまたF2の大好物であるサブカル30男の長谷川博己という鉄板の組み合わせ。いずれ劣らぬ名優の2人が古沢サンの珠玉の脚本を演じるのだから、これが面白くないわけがない。

残念ながら、昨年は古沢良太サンの連ドラの登板はなかったけど、2017年はぜひ降臨を期待したい。その時、彼はフジテレビの救世主となるのだろうか。

4巨匠そろいぶみの9位

先に進みます。次は9位の発表です。

9位(5票)

『新選組!』(NHK)2004年

『空飛ぶ広報室』(TBS系)2013年

『タイガー&ドラゴン』(TBS系)2005年

『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)2012年

――どうでしょう。5位の4作品同様、これもいずれ劣らぬ名作ぞろい。脚本家で言えば、三谷幸喜、野木亜紀子、宮藤官九郎、古沢良太である。
圧巻だ。現代の脚本家4巨匠といっていい。俗に「連ドラの8割は脚本」と言われるが、要はこういうことである。放送後もずっと視聴者の心に残る名作は、やはり名人と呼ばれる脚本家たちによって生み出された作品なのだ。

もはやどれも語り尽くされた感があるが、この中で1つ取り上げるとしたら、やはり野木亜紀子サンを一躍トップ脚本家に押し上げたこの作品でしょう。
『空飛ぶ広報室』である。

2010年代のスタンダードドラマ

俗に、連ドラは時代の鏡と言われる。
1980年代後半、男女雇用機会均等法が施行され、バブル時代真っ盛りに作られたのが、W浅野が活躍する『抱きしめたい!』(フジ系/1988年)だったし、バブルが弾け、誰もが等身大の愛を求めた時に作られたのが『東京ラブストーリー』(フジ系/1991年)だった。就職氷河期で若者たちがもがいていた時、“神様がくれた休みと思って”と優しく諭したのが『ロングバケーション』(フジ系/1996年)だったし、21世紀に入り、仕事や恋に疲れたアラサー女子たちの背中を押したのが『恋ノチカラ』だった。

そして――2011年の東日本大震災から復興する時代に作られたのが、テレビ局の女性ディレクターと航空自衛隊の広報官との出会いを描いた『空飛ぶ広報室』だったのである。

名人・野木亜紀子のブレイク

『空飛ぶ広報室』の脚本家は野木亜紀子サンである。
元々、彼女は2010年にフジテレビのヤングシナリオ大賞を受賞して脚本家デビューして、当初はフジの月9ドラマのセカンドや若手枠の“土ドラ”に起用されるも――今ひとつ結果を残せないでいた。

そんな時、映画『図書館戦争』の脚本を担当したことがキッカケで、同じ有川浩原作のドラマ『空飛ぶ広報室』の脚本家に抜擢される。TBSの名門、日曜劇場である。
そして、同ドラマにより、一躍トップ脚本家となったのは承知の通りである。

何がフジとTBSの明暗を分けた?
あくまで新人ライターとして、月9のセカンドや土ドラ枠で経験を積ませようとしたフジに対し、TBSは最初から彼女を一人前の脚本家として扱い、看板枠の日曜劇場をピンで任せた。
人間、少し大きめのサイズの服を着たほうが成長するというアレである。

ヒットが約束されていた『空飛ぶ広報室』

ドラマ『空飛ぶ広報室』は、共に「報道」「パイロット」という夢破れた女性テレビディレクターと航空自衛隊広報官が出会い、初めは衝突しながらも、やがて愛を育むラブストーリーである。物語の終盤、東日本大震災で2人は一時別々の人生を歩むも、再会を機に結婚する。「空は繋がってますから」――それが2人の言葉だった。

思えば、同ドラマはヒットの法則が満載だ。
主役は、F2好みのガッキーとサブカル30男の綾野剛だし、物語は2010年春から始まる。当然、視聴者は1年後にやってくる震災を予見する。加えて、「主役2人の個性」、「2人の関係性」、舞台となる「広報室の愛すべきメンバーたち」と、例の“連ドラ三界”もちゃんと描かれている。極め付けは、脚本・野木亜紀子――。

同ドラマが、ヒットしないわけがなかったのだ。

21世紀連ドラは名作の宝庫

――以上、9位までの発表でした。
お分かりいただける通り、これまでランクインしたドラマはいずれも名作揃い。昨今、やれ「連ドラ冬の時代」だとか、「昔のドラマは面白かった」といった声を聞くけど、なんのなんの、21世紀だって、20世紀に負けないくらい、素晴らしいドラマが揃っているんです。

最後に、13位以下のランキングを紹介して、今回のコラムを〆たいと思います。驚かないでください。13位以下も珠玉の名作が並んでいます。どれも、みなさんの「面白い!」という声でエントリーされた作品です。

名作は、お茶の間の“思い”が作るんです。

【編集部注】
今回のアンケートは、「21世紀のドラマ マイフェイバリット」企画でしたので、
〇20世紀に始まった連ドラでも、連ドラとしての続編が21世紀まで続いてる場合は、入れる。
〇20世紀にはじまり、続編がスペシャルのみ場合は除外する。
 
というルールでランキングを集計いたしました。
20世紀ドラマ、および(21世紀に入っての続編が)スペシャルドラマに投票いただいたみなさま、ありがとうございます!
 
表には入っておりませんが、指南役さんには、あなたの熱い一票を漏れなくお伝えしております。皆様、ご投票ありがとうございました!

(文:指南役 イラスト:高田真弓)

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