ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
チェリーについて

松田るか“前向きなネガティブ”という生き方

2016年から2017年にかけて放送された『仮面ライダーエグゼイド』で、平成仮面ライダーシリーズでも数少ない女性ライダーであるヒロイン・ポッピーピポパポ役で注目を集めた女優・松田るか。最近ではドラマ『賭ケグルイ』やWOWOWのサッカー番組など、活躍の場を広げている。そんな彼女の最新出演作は、ひかりTV・dTVチャンネルで先行配信される連続ドラマ『ヒトコワ』。人気ホラー・サスペンス作品の5年ぶりの新シリーズである。

青春を引きずりながらも明るい未来を目指す“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”では、晴れやかに活動する松田さんの中に、どことなくチェリー的なるものを察知。インタビューをおこなった。「家から出ない」「運動部が苦手」「話しかけられるのが苦手」というチェリーたちが大きく共鳴できそうな話から、「前向きなネガティブでいる」という、松田さんだからこそ響く人生アドバイスまで、話は大きく広がった……!

休みの日はベッドから動きたくない

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――『ヒトコワ』では、ひとりの人間の中に相反する性格が宿っている女性を演じていますが、松田さんの中に、意外性のある部分ってありますか?

松田「見てくださってる皆さんに、意外と感じてもらえるかはわからないんですが……極度の出不精ですね。休みの日はベッドから動きたくないくらいの、めんどくさがりです。家から最長3日間出ずに過ごしたこともあります」

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――ええっ、家の中で何をして過ごしてるんですか?

松田「うーん……瞑想?(笑) これといって何もしてないんですよ。テレビやパソコンはありますけど、電源もつけないし。あっ、ラーメンをいちから作って楽しんだりはしてますね」

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――それは意外ですね……。外に出ないのって、昔からなんですか?

松田「小学校3年生までは外に出て、ドッジボールをしたりして遊んでました。でも、私の身長が小さかったせいで、男のコがボールを普通に投げると、ちょうど私の顔にあたることが多くなって。それが怖くて、外で遊ぶことがなくなりました。今でもボールは嫌いです(笑)」

職業病!? 俯瞰して見る“もうひとりの松田るか”

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――冒頭からトラウマを告白していただき、ありがとうございます(笑)。『ヒトコワ』は『全員、サイコパス!?』と銘打たれたドラマですが、松田さんの中にサイコパスな部分ってあったりしますか?

松田「怒りや悲しさを素直に感じられない部分はあるかもしれないです。例えば、私が何かに対して、怒ってるとするじゃないですか。そのとき、確かに松田るか本人は怒ってるんですけど、もうひとりの松田るかがいて、それを俯瞰して見ながら『あっ、この感情、作品で使えるかもしれない』って感じてたりするんです。職業病なんですかね……」

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――女優さんとしては素晴らしい職業病じゃないですか! それはつらい時もそうなんでしょうか?

松田「そうですね、『あっ、人ってつらいときはこうなるんだ』って感じてる自分がいます。でも逆に、昔つらいことはあったはずなんですが、あんまりその記憶がないんですよね」

心配だけど不安ではない“前向きなネガティブ”

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――記憶がない……! 記憶がないとは思うんですが、今の松田さんはその昔のことをどう捉えてらっしゃるんですか?

松田「もし、自分が過去につらかったなら、いい人生をおくってやろう、という感じですかね。私、根はネガティブだけど、前向きなんです。前向きなネガティブです(笑)。過去は変わらないから、前を向く。今は未来を想像することにパワーを使おうと思って」

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――それって、楽しい未来を想像してるんですか?

松田「ええ、未来が楽しみで仕方ないです。みんながお芝居を通じて松田るかを知っている未来を想像したりするんです。まだ、今は知ってくれてる人は知ってるけど、そうじゃない人が多いという状態なので。役名としてでもいいですし、できるなら全員に知ってもらいたいですよね。もちろん、こういう仕事なので、色々なことが心配ではありますが、不安にはならないんです。そこがやっぱり、ネガティブだけど前向きな部分なのかもしれません」

フェスよりコミケに連れてって

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――ここまでお話を聞いていたら、松田さんの学生時代が気になってきてしまったんですが、どんなコだったんですか?

松田「絵が好きで、選択科目は美術でした。あとは、友達はそんなに多くない(笑)。今でもフェスに連れていかれるなら、コミケに連れていかれたいです」

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――完全に僕たちチェリーが理想とする女のコじゃないですか!!

松田「むしろ、私が男性だったらチェリーだと思います(笑)

話しかけられるのが苦手だから、話しかけるきっかけが欲しい

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――とても嬉しいんですが、そんな松田さんと同じ教室にいたとして、僕たちチェリーな男子がお近づきになるにはどうするのが正しいやり方なのでしょうか?

松田「うーん、私、話しかけられるのが苦手なんですよね。だから、話すきっかけとしては、パソコンの授業とかですかね。私メカメカしいものが苦手で、とにかく壊しちゃうんですよね。だからパソコンの授業で隣に座ってたら『これ、どうやってやるの?』とか自分から話しかけちゃうかもしれないです」

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――それ、便利な奴として終わっちゃうパターンじゃないですか!

松田「あ、でも前に隣の席の男のコが、ノートにちゃんと絵を描いてて。それが落書きレベルじゃなかったんですよ。そのときは、つい興味を持って『これは何?』って聞いたことがあって。だから、何か話しかけるきっかけやタイミングがあれば、私から話しかけます。君の描いているものや、君の聴いているものに、興味があれば私から話しかけに行くよ、っていう感じですかね」

保守的なのも個性

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―――しっかり自分を持たれているのも魅力的です! その上、チェリー的な要素をお持ちの松田さんが、キラキラした世界で活躍されていることは、僕らにとって希望でもあるのですが、何か生き方のアドバイスをいただけないでしょうか。

松田「うーん……保守的なのも個性、といったあたりでしょうかね。でも相反するようなのですが、私がこの数年で変わったことと言えば、人見知りじゃなくなったっていうことですかね」

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――もともと人見知りだったんですか?

松田「はい、マネージャーともまともに話をしないくらいで(笑)。でも悩んではいたんです。これから死ぬまで何千人という人に会うのに、毎回人見知りするのもめんどくさいな、と思ってて」

人見知りをやめて得たもの

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――めんどくさかったんですね(笑)。何か変わるきっかけがあったんですか?

松田「井上晴美さんと共演させていただいたことがあったんですけど、井上さんが、本当に誰にでもフランクに、別け隔てなく話しかけるんですよ。大後輩でペーペーの私にも話しかけてくれて、人見知りの私ですら、そこに惹かれてしまっていたんです。それで、今までの人生、私は人見知りをしてきて損してきたんじゃないか、と思ってやめました」

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――人見知りをやめて変化はありましたか?

松田「友達が増えましたね(笑)。この間も、増えた友達のひとりとジャンプ展に行けました。あと、仕事にも繋がってきている気がします。やっぱり、サッカーが好きみたいなことを人に話していると、そういう人が必要なときに思い出してもらえるじゃないですか。話をしなければ、その人がどういう人かはわからないし、やっぱり話すことって大事だなと思いました。人見知りはやめよう! チェリーたちよ!」

“人と接するのが怖くなる”ホラー

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――ありがとうございます!! 最後に、『ヒトコワ』のおすすめポイントを教えてください。

松田「脚本がとにかく面白いんです。伏線というか、フラグの立ち方がすごいですよね。しかも、それを全部きちんと回収していくから、1話も見逃せない。ちらっと出てきたコが、次の話であっと驚く役割を担っていたりするんです。あとは、お化けよりも人間を怖く感じました」

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――どういうことでしょうか?

松田「人間の怖さを感じたといいますか……お化けは私、今まで生きてて見たことないですけど、人間は無数にいるじゃないですか。すれ違っている人たちに、もし、そういう『ヒトコワ』に出てくるような要素があったらと思うと、人と接するのが怖くなりますよね」

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――せっかく人見知りから脱出しつつあったのに!(笑)

松田「私がそういう人を作ってしまうことが、怖いといいますか。私と接したことで、ストレスを感じておかしくなってしまう人がいるんじゃないか、って。ご飯誘われても嫌、って言えなくなっちゃう(笑)。だから、やっぱり、ひきこもりの生活がいいのかもしれません(笑)

(取材・文:霜田明寛)(photo:yoichi onoda)
(衣装:merry jenny)

ドラマ『ヒトコワ』
2018年7月27日より配信開始
【監督】児玉和土
【脚本】児玉和土、猪原健太、山崎太基、菊池開人
【出演】松田るか 佐藤乃莉 仲谷香春 内田章文 高田里穂
大和田南那 華村あすか 秋本帆華 谷垣有唯 山崎真実
小倉優香 山地まり 他(ストーリー順)
【主題歌】チームしゃちほこ「レースのカーテンを揺らした」
(作詞 / 作曲:千野隆尋)
【話数】全8話+ひかりTV・dTVチャンネルオリジナルストーリー2話
【製作】「ヒトコワ」製作委員会
コピーライト:©️2018「ヒトコワ」製作委員会

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