国民的AV女優・紗倉まながゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016に出席……。そんな情報が届いた翌日、チェリー編集部男子2名は北海道行き航空券を買っていた。
紗倉まなさんと言えば、テレビ東京系の人気ドラマ『LOVE理論』では、「チェリーハンター」を演じていた。折しも、この3月に“童貞マインドを引きずっている文化系男子”に向けたメディア『チェリー』を始動させた我々。小説も書いているなど文化的なものへの理解も深そうな紗倉さんと我々の相性はバッチリなハズ……!
メディア始動早々、紗倉さんにハントされないよう、いつもお世話になっている女優さんへの敬意を払いながら、文化系男子への印象や、映画とAVの現場の違い、今後の展望について聞いた。すると、チェリー男子・垂涎の多くの朗報が飛び込んできた……!
朗報①紗倉まなはマッチョより文化系こじらせ男子が好き
朗報②紗倉まなはSEXシーンで「ついつい素が出ちゃう」
朗報③紗倉まなの好きな映画監督は岩井俊二
早速、朗報①の詳細からみてみよう!!
朗報①紗倉まなはマッチョより文化系こじらせ男子が好き
――映画祭にわざわざ来る男性は、どちらかというと文化系の方が多いと思います。
紗倉さんは文化系男子についてどのような印象をお持ちですか?
「文化系の男性って本当に素敵だなと思います。そういう男性には、色々と映画について教えてほしいんです! 実は私は、今までそこまで映画観たことなくて、映画好きの友達に教えてもらって観るようになりました。
本もそうですけど……映画を観ている方って感受性豊かですよね。
「どんな映画が好きなの?」とか聞いて、「え、わかんない」と言われちゃうと、しょんぼりしちゃいます。でも、同じこと聞いて、「この監督さんの作品観てみた方がいいよ」なんて言いながら、すごい作品を教えてもらえると、とってもうれしくて……!
今まで知らなかった映画を観ると、自分の人生も豊かになった気がするんですよね。
私、本当にコミュ障なんですけど……映画に関しては色々聞きたくなっちゃうんです(笑)」
――紗倉さんは明るい体育会系の人が好きなのかな、と思い込んでいたので……勇気づけられます。映画好きの男性は結構こじらせているかもしれないですけど、大丈夫ですか?
「体育会系の方が嫌かな……ゴリゴリマッチョとか、EX●LE系は本当にダメなんですよね……。でも、こじらせている男性は、大丈夫です!(笑)」
――ありがとうございます! いまのセリフ、録音してあるので、あとでたくさん拝聴しようと思います! ちなみに男性と二人で観るならどんな映画がいいですか?
「劇中、オナニーしたりとか、レズシーンがあったりとか、とてもエッチな描写が多くて気まずかったです。
上映中に『恋人が興奮していたら邪魔かな……どうしよ……どうしよ……外に出ようかな……』と悩んだ覚えがあります(笑)。」
――“興奮していたら邪魔かな”って思春期の男子にとって優しい言葉ですね(笑)
朗報②紗倉まなはSEXシーンで「ついつい素が出ちゃう」
――AVと映画では現場の雰囲気は違いますか?
「AVの撮影だと、1日中カメラを回していることが多いです。一方で映画だと時間が決まっていて、人数の多さも違うので、よりチームとしての一体感を感じましたね」
――『JKギャル』という紗倉さんが黒ギャルを演じられた作品を拝見して、お芝居が憑依型で、今までのイメージとは違う役を見事に演じられていたのがとても印象的でした。
「観て頂いてありがとうございます!
『JKギャル』は肌が黒いだけじゃなく、歴史も黒くなるぐらい、本当に恥ずかしい作品だったのでうれしいです。
全然自分とタイプが違う女の子を演じることが難しくて……下手くそすぎて落ち込みました。
『そんなんじゃねーんですけど』とか変なギャル語を話しちゃって反省です(笑)」
――いえ、名作だと思います! ギャルにいじめられたい願望がある男子にはバイブルとなるべき作品です! ちなみにAVも“絡み”の前にある導入部分で、ドラマのようなお芝居がある作品も多いと思います。映画でも、AVと同じ感覚で演技をされるんですか?
「AVだと言い回しを間違えても、『それはそれでいいかもね』とカットされることなく使われることが多いんですけど、映画は“答えは一つ”という意識があるじゃないですか。
映画の現場では何回も練習して、何回も演技指導して頂くので、演技に没頭しやすかったです」
――逆に、演技をしている時に“素の自分”が出てしまう瞬間はありますか?
「SEXパートに入ると、ついつい素が出ちゃいますね。ただ、エッチしているところで素がでてしまうと、それ以外のシーンも影響されて、キャラクターが作りこめきれず、全編にわたって“無難に猫をかぶったお芝居”になってしまうことがあるんです。そうすると、結果どの作品も似たり寄ったりのお芝居になってしまうので、気をつけています……。
だから、もっと演技の勉強をして、役になりきらなくちゃいけないなと思っています。
映画の現場では、まわりの俳優さんが御自身の汚い部分や醜い部分を本気で出してきたので、私も負けじと“汚い自分”を晒しました」
朗報③紗倉まなの好きな映画監督は岩井俊二
――ゆうばり国際ファンタスティック映画祭がきっかけとなって生まれた、最新の出演映画『KARATE KILL』(光武蔵人監督)はアクション映画でしたが、映画における暴力描写についてはどう思いますか?
「愛がある暴力は見ていてキュンとします。やられている本人は絶対、痛いんでしょうけど(笑) 。
AVで演技をする時に自分が猫をかぶってしまうのは、自分をよく見せようとか、美化しようとする気持ちが強いからだと思っているんです。
暴力はそんな“美化しよう”という気持ちとは真逆にある表現なので好きです。
むき出しの状態でしか、自分を表現できない不器用さが、とても愛しく思えます」
――では。今後、映画女優として、演じてみたい役があったら教えてください。
「アクションがとても楽しかったので、またやりたいです。あとは、とてつもなく性格が悪い女の子を演じてみたいですね。
いつもみたく、自分の体裁を取り繕わなくていいような、汚い部分も含めて、自分を全部出し切れる振り切った役をやってみたいです」
――ちなみに作品に出演してみたい映画監督さんはいらっしゃいますか?
「岩井俊二監督が好きで、よく作品を観ています。機会があればお会いしてみたいです」
――平和で乙女チックな『花とアリス』や陰惨な暴力描写のある『スワロウテイル』など、作風に幅のある岩井俊二監督のことを、紗倉さんがお好きなのは納得です!
紗倉さん自身も、小説や映画と活動の幅を広げられていると思うんですが、今後、新しく挑戦したいことがあれば教えてください。
「こういう映画祭に呼んで頂けたことも本当に光栄なことなので、映画も続けていきたいです。あとは絵を描いたり、文章を書いたりするのも好きなので、AVだけじゃなく色んな表現法で、みなさんに作品を届けられたらいいなと思っています」
どんな質問にも、真摯に答えてくれた紗倉まなさん。さらに、取材当日、マイナス7℃という極寒のゆうばりでも、雪の妖精かのような笑顔で写真撮影に臨んでくれた。 AVという世界でトップスターに登りつめ、バラエティ、映画、小説、ラジオ、ドラマと広い世界に飛び出していっている彼女。 チェリー男子としては、“僕らの紗倉まな”が有名になっていくのは寂しいけれど……AVだけでは出会うはずのなかった多くの人を、彼女にしかできない表現で楽しませてくれるはずだ!
(取材・文:小峰克彦 取材・写真:霜田明寛)
作品情報
『KARATE KILL』
出演/ハヤテ、紗倉まな、亜紗美
監督・脚本/光武蔵人
エグゼクティブプロデューサー/久保直樹
プロデューサー/岡崎光洋、柳本千晶
アクション監督/田渕景也
撮影監督/今井俊之
配給/マメゾウピクチャーズ
公式Facebook/https://www.facebook.com/karatekillmovie
■関連リンク
≪ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016≫
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開催期間:2月25日(木)~2月29日(月)
公式サイト:http://yubarifanta.com (PC・モバイル共通)
Twitter: https://twitter.com/yubarifanta
Facebook: https://www.facebook.com/yubarifanta?fref=ts
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※紗倉まなさんは「フォービデンゾーン 特別トークショー」に参加。