虎穴に入らずんば虎子を得ず、
女子に入らずんば、女子を得ず……!
オープン3周年を迎えた“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”だが、これまで寄稿してきたのは男性だらけ!
「男性が男性に情報を発信する……こ、これでは童貞性が強まるだけで、ちっとも女子とお近づきになれないのでは……! むしろ、どんどんと自分の殻に閉じこもってしまっている……!」と、3年たってやっと危機感を抱いたチェリーは、女性に寄稿してもらうことに。
まずは、男性でもハマれそうなものを紹介してもらい、少しでも“女性は何にテンションが上がっているか”を学ぼう……ということで「思春期の頃から銭湯が好き」というミス東大・篠原梨菜ちゃんに自ら、銭湯&サウナを紹介してもらいます!
東急東横線・学芸大学駅から徒歩5分ほど、商店街からちょっと離れて住宅地に入ると “ぽかぽかランド鷹番の湯”があります。レトロな雰囲気を醸し出す看板の横には「天然温泉」の文字が! シャワーやカランも含めてすべての水に温泉を使用しているとのこと。
目黒区で、しかも460円の銭湯価格で温泉に入れちゃうなんて信じられますか?
受付では手ぶらタオルセットを借りられます。仕事や学校帰りに、急に銭湯に寄りたい……でもマイタオルをいつも持ち歩いてるわけでも学芸大学エリアに住んでるわけでもないよ……という人でももちろん大丈夫!
受付の横には入浴グッズの棚が。シャンプー、石鹸などの基本的なアメニティから、洗顔料、なんと肌着まで揃います。そしてシャンプーの種類が多い! 銭湯に行くとリンスインシャンプーしか売ってなかったり、1種類しかなかったりしますよね。銭湯でいつものシャンプーを使えると、なんだか安心。
タオルもアメニティも持ったところで、いよいよメインの大浴場に突撃です! 1階と2階にお風呂場があります。日によって男湯と女湯が入れ替わるので、通えばどちらのお風呂も楽しめます。まずは1階の大浴場から。
タイル張りの大浴場は昔ながらの雰囲気を残しながらも、清潔に保たれていてきれい。洗い場もたくさんあります。そして、この天井の高さ! 解放感がすごい!
気になるお風呂は、どうやら3種類ある模様。
ドリームバス、
ローリングバスときて、
リラックバス……ん? リラックスバスのことかな?
レトロな看板の誤植で謎の三段オチになっています。
内湯のとなりにあるドアを開けると露天風呂が! 浴槽はコンパクトですが、やっぱり露天風呂ってテンションが上がってしまいますよね。お風呂からは空が見えますよ。
さあ、いよいよサウナに入っていきます。サウナのカギを開けるのって謎のワクワク感がありますよね。
銭湯としてはかなりゆったりとした広さのサウナです。混んでいなければ隣の人に気を使うことなくのびのびと過ごせそう。
ほかに人がいないのをいいことにストレッチなんかしたりしちゃって。思い思いにサウナタイムを過ごせます。
サウナで汗をかいたら、次はアレが必要ですよね。
そう、水風呂です。やっぱり水風呂とサウナの往復こそがサウナの醍醐味。サウナと水風呂を行ったり来たりすることで大量の汗とともに雑念が洗い流され、精神が統一されます。水風呂がないとサウナに入った感じがしません!
“ふろ”がひらがな表記なのもなんだかかわいらしい、鷹番の湯の「水ぶろ」。サウナの隣に設置されています。
手を浸してみるとしっかり冷たい。この水風呂があれば、サウナと水風呂の往復によって無我の境地に至ることができそうです!
お風呂とサウナを堪能したら、脱衣所のマッサージチェアへ。リラックスした頭と身体をマッサージチェアにあずければ、そこにあるのは天国! 日ごろの疲れにとどめを刺しましょう。
そして男湯……というか2階のお風呂へ!
ここ鷹番の湯では、偶数日と奇数日で男女のお風呂が入れ替わり、2倍楽しめるのです。
ちなみに2階のお風呂はこんな感じです。1階とは違う種類のジェットバスや、パルスマッサージバスなるものもあります。こういう変わり種っぽいお風呂があると絶対入ってしまう。
サウナに入るとビート板のようなサウナマットが並べられています。ビート板ってなんだかノスタルジックですよね。
2階のサウナには塩が備え付けられており、塩サウナが楽しめるようです。
塩サウナは、発汗しやすくなったり美肌効果があったりと女性に嬉しい効果がたくさんあるそう。スーパー銭湯にはよくありますが、普通の銭湯で塩サウナができるのは女子的にもアツいですね!
お風呂から上がった後は、1階の休憩スペースへ。畳の上でのんびり過ごせます。
入浴後って、老若男女問わずのどが渇きますよね。1階で販売されている飲み物の品ぞろえをチェックしてみると、定番のビールはもちろん、レモンサワーが! お風呂から上がった後の飲み物といえば牛乳かビールという印象がありますが、サウナの後のレモンサワーっていうのも良いですね。
なにやらドリンクバーみたいな機械があるなと思ったら、なんと飲む黒酢でした! 風呂上がりに飲む黒酢って健康的すぎませんか? 紙カップに注いでいただきます。
飲みやすくて爽やか! 身体にしみわたる美味しさです。飲む前より健康になってる気がする。1杯100円なのでお試しあれ。
古き良き銭湯らしさを持ちながら、プラスアルファのちょっと嬉しいサービスが魅力の鷹番の湯。
その温かいサービス精神はきっと、鷹番の湯がお客さんに寄り添ってきた長い年月の中で培われてきたのでしょう。
年を重ねていくごとに温かみを増していく……。鷹番の湯のように、素敵な年の取り方をするぞ……! と誓った22歳の春でした。
(文:篠原梨菜 写真:小峰克彦)
■銭湯情報
ぽかぽかランド鷹番の湯
住所:東京都目黒区鷹番2-2-1
TEL:03-3713-1005
営業時間:15:00~24:30 ※最終入店は24:00まで
定休日:毎週金曜日、第1・3・5木曜日
入浴料:大人460円、子供180円、乳幼児80円 (サウナ利用料450円 ※2019年4月1日より変更)