ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
チェリーについて

桐山漣の意外な素顔「寂しがり屋だけどひとりが好き」

主演・桐山漣×原案・広井王子のオリジナルドラマ

テレビ東京ほかにて2017年4月7日(金)より放送が開始されるドラマ『コードネームミラージュ』。2クール25話を使って繰り広げられる原案を『サクラ大戦』『魔神英雄伝ワタル』シリーズなどで知られるクリエイター・広井王子氏が手がけ、監督には『珍遊記』『魁!!クロマティ高校THE☆MOVIE』『HiGH&LOW THE RED RAIN』などの山口雄大監督も名を連ねるオリジナルドラマだ。

主演を、『仮面ライダーW』や昨年の連続ドラマ『傘をもたない蟻たちは』も記憶に新しい、桐山漣(きりやま・れん/れんはさんずいに「連」)さんが務める。
今回、“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”では、ドラマの制作発表直後の桐山漣さんにインタビュー。このドラマの撮影をはじめての感想や、要潤さんをはじめとする共演者とのエピソード、そして少しだけ、素の桐山さんの姿も聞いた。

日本のドラマの枠を飛び出ようとしているのを感じる

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――まずはこのドラマの主演のお話がきた感想をお聞かせください。

「原作の実写化が多い最近の流れの中で、オリジナルでこれだけ面白い題材の上でお仕事ができるのは本当に嬉しく思います。しかも、2クールで25話ありますからね。テイストも独特で、邦画よりも洋画っぽいといいますか、こんなに主人公が喋らないドラマって日本にはなかなかないですよね(笑)」

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――オリジナルであるということは、やはり嬉しい要素なんですね。

「オリジナルなので結末が見えない分、僕ら自身も、台本をもらう度に次の話はどうなるのかワクワクしながらやっています。海外ドラマにハマると先が気になってしょうがなくて寝られない、みたいな感覚に近いかもしれません。演じている側からしても、この作品が日本のドラマという枠から意図的に少し飛び出ようとしているのを感じますね」

海外にも注目されるようなアクションを

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――日本のドラマの枠を飛び出ようとしている部分って、例えばどんなところなのでしょうか?

「やっぱりアクションは大きいですよね。今回やっている近接格闘術っていう、銃を持って至近距離で相手を倒していく形のものは日本のドラマではなかなか見ないですし。海外の人が見たときにも『日本にはこんな作品があって、こんなに面白いアクションを作っているんだ』と思ってもらえるように頑張っていきたいと思います」

1カ月のアクション稽古

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――『仮面ライダーW』や『新宿スワンⅡ』など、桐山さんはアクションのある作品に多く出演されているイメージがあります。

「『仮面ライダーW』は、敵が現れたらすぐ変身してしまっていたんで(笑)、アクションがあってなかったような感覚ではありますが……確かに去年あたりから、アクションのある作品がとても増えてきました。来年公開される映画『曇天に笑う』もそうですね」

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――今回の『コードネームミラージュ』でも、アクションの稽古などはされたんですか?

「もちろん、アクションの経験はあるものの、今回は、身体能力に長けたヒットマンなので、撮影に入る前の1カ月、アクションの稽古期間を設けさせてもらいました。ほぼ毎日アクションに打ち込んで、基礎の基礎から叩き込んでもらいました」

“彼なりの正義”の厚みを

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――聞けば聞くほど、この主人公・ミラージュは喋らないわ、アクションで人を殺すわ、なかなか特殊な役ですよね(笑)。ご自身と通じる部分はありましたか?

「ミラージュも僕も、ネクタイが嫌いというところですかね(笑)。首元が苦しいのが苦手で……。ミラージュは人を殺してはいるんですが、彼にも彼なりの正義があるはずなので、単なる殺人マシーンにならないよう、彼の抱えているはずの孤独や寂しさなど、厚みが出るように演じようとは思っています」

要潤をニヤニヤと見つめる

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――ここからは共演者のお話も伺えればと思います。要潤さんとは、何度かご一緒されていますよね。

「要潤さんは大好きな俳優さんのひとりです。役の幅も広くて、かっこいいイメージだけど、コメディもやられる。それに、存在自体がシュールで、面白いんですよね。いつも横目で、僕はニヤニヤしながら要さんを見ています。いい意味で先輩っぽくないんですよね。あ、これ、褒めてますからね?(笑)」

今は別だからこそ期待できる、ひとつになる瞬間

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――もちろん、伝わっております! じゃあ、今回の劇中でも要潤さんとの息の合ったからみが見られる感じでしょうか?

「実は、まだ撮影した範囲内では、要さんは、別のオペレーションルームから声でミラージュに指示を出すだけなんですよね。僕の役は基本、ひとりなんです。ヒロインの佐野ひなこさんとも、取材や本読みではご一緒しましたが、まだ現場での絡みはなく……。でも、今はみんなが別次元でお芝居しているからこそ、ひとつになったときにすごいお芝居が生まれるんじゃないか、いったいどんな画になるんだろうとワクワクしています。共演者の方と会えた記憶を大切にしながら、僕自身は番組の顔でもあるので、ゲストの方も含めて、誰が来てもウエルカムな現場の空気感はきちっと作って、そのときを待っていたいと思います」

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―――では最後に……ミラージュはひとりが多いということですが、桐山さん自身はひとりが好きですか?

「僕はですね……1人が好きです。寂しがり屋なのに。寂しがり屋なのに、ひとりが好きって、一番めんどくさいですよね(笑)」

桐山さんが要潤さんを評すように、役柄からはクールなイメージもあるけれど、現場では気さくに語り続けてくれた桐山さん。金曜の夜、寂しいけれどひとりでいたい人には格好のお供になりそうな作品だ。連続ドラマ『コードネームミラージュ』は、4月7日(金)深夜1時23分よりテレビ東京ほかにて放送開始。

(取材・文:霜田明寛 写真:浅野まき)

■関連情報

連続ドラマ『コードネームミラージュ』
出演:桐山漣 要潤 佐野ひなこ 武田真治 萩原聖人 石丸謙二郎 / 朴璐美(声の出演)
企画:東北新社 原作:広井王子 脚本:江良至、鴨義信、保坂大輔
監督:山口雄大、渋谷和行、辻本貴則、原桂之介、金子功
制作:東北新社、オムニバスジャパン
(C)2017広井王子/「コードネームミラージュ」製作委員会

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