ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
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ラランド・ニシダが「下ネタを話す前に考えていること」

ノルウェーで大ヒットしたアニメ映画『スペルマゲドン 精なる大冒険』で、人気お笑いコンビ・ラランドのニシダが初めての声優に挑戦。精子を主人公にした映画だが、その発表の際にニシダが「汁声優」とポストすると大バズリし、注目を集めている。
永遠のオトナ童貞のための文化系WEBマガジン・チェリーでは、シンパシーを感じるこの映画に大注目。映画同様、一瞬下ネタに聞こえるような内容も、笑いに包み込み、女性ファンをも惹きつけるバランス感覚をもったニシダさんにその秘訣などを聞いた。

■「精子のときからこうだった」

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――まず最初に、この声優のお話が来たときにどんなことを感じたか教えて下さい。

ニシダ:精子の声優って言われて、最初はあんまりよく意味がわからず……1回飲み込んでから考えました(笑)。台本を読んだら、コメディで安心しました。堅い内容にしようと思ったらいくらでも堅くできる題材ではあると思うので……。

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――僭越ながら、精子役、とてもお上手でした。何か準備のようなことはされたんでしょうか?

ニシダ:精子役という意味での先輩はいなそうだったので、とりあえず、芸人の先輩たちがアニメ映画に出ているときってどんな感じだったか確認してみようと思って、色々と見てみました。一番うまいなと感じたのが、宮迫博之さんです。正直、そんなにお芝居が上手なイメージを持っていたわけではないんですが『Mr.インクレディブル』の演技が素晴らしくて。
でもやっぱり、“精子の声”としては、何が正解だかよく分からなくて。自分で自分の声を録音して練習してみたんですが、声を聞いて“精子っぽい”っていう正解とかあるのかなっていう。なので、結局よくわからないまま当日行って、なんとなく想定していた声を出したら、音響監督に「大丈夫です!」って言われたので、これでいこうと決めました。

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――演じられた精子・シメンは、他の精子たちが一方向に走って進んでいくときにも、それに難色を示したり、ゲームをしてマイペースを保っていたりと、ニシダさんご自身にも近いキャラクターに感じました。

ニシダ:そうですね、自分も親父の金玉で精子だったときは、こういう奴だったんだろうな、と思いました。子供の頃から人気のものにはいかないようにしようという傾向はありましたし、精子の頃から気質はこうだったのかもしれません(笑)

■ボタンを制御するには「ヌクしかない」

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――劇中でイェンスくんという男の子がキスをしているときに、その脳内のボタンが機能しなくなり、かわりにちんちんのボタンにパワーが溜まっていくというシーンが印象的でした。ニシダさんはチンチンボタンを脳のボタンで制御できるタイプですか?

ニシダ:できないですね(笑)。芸能界という世界が示している通り、やはりみんな制御できないですよね。守るものが多い人も制御できないじゃないですか。地位があっても、すごく綺麗な女優さんと結婚されていても、ミスるときはミスる。だから、もうヌクしかないんじゃないですかね。それがもう自己管理であり、体調管理ですよね。“スペルマゲドン”を起こしていったほうがいいんでしょうね。

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――作中では射精のことを精子たちが“スペルマゲドン”と呼んでいますからね、それを起こしていこう、と(笑)。その論理でいくと、ニシダさんは売れたからといって脳ボタンが強くなったわけではないということでしょうか?

ニシダ:はい、そこは関係ないですね。まあ、結婚しているわけでも、大きなCMがあるわけでもないですし……。なので、今くらい脳ボタンがゆるゆるでも大丈夫というか、この感じで生きていきたいですよね。

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――作品自体の下ネタのバランスも素晴らしくて、ニシダさんのようでもあると感じました。笑える下ネタというか、そのバランス感覚はどう保たれているのでしょうか?

ニシダ:僕の場合は、男女コンビであるのが、やっぱ大きいかもしれないですね。2人とも下ネタは好きなタイプではあるのですが、僕が行き過ぎると、相方がちゃんと嫌な顔をするので(笑)。だから、僕の脳みそボタンは、サーヤさんなのかもしれません。

■女性に下ネタを話す前に考えていること

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――ちなみに、ニシダさんは普段「この女性には下ネタを言っても大丈夫」みたいな見分けをされて下ネタを発されているものなのでしょうか?

ニシダ:それはちゃんと選んで言っていますね。ただ、アイドルの前で下ネタを言って大失敗するようなときもあります。女性で下ネタ言われて怒る人って、“性には奔放だけど、そのイメージをつけたくない人”のパターンが多い気がするんですよね。アイドルの方も、みんなが奔放かどうかは別として、性のイメージをつけたくない人たちだから……腹立つときはありますよね(笑)あんなに表では下ネタ嫌がってたのに、裏ではやることやってんかい、みたいな。
ただ、女性って、身につけているものとかで判断しづらいんですよね。だから大事故になることもあります。おじさんはわかりやすくて、高い時計をつけてるおじさんはいじっちゃいけないとかいくつか法則があって、意外とうまくいくんですが……

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――ニシダさんが女性にこの映画を誘われたらどう感じますか?

ニシダ:ちょっと警戒しちゃうかもしれませんよね(笑)。『スペルマゲドン』に誘われて、その後例えば飲みに行って、終電なくしたとかなったら、何の罠だ……って。

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――逆に、これを読んでいる男性が、女性をこの映画に誘いたいときはどうすればいいですかね?

ニシダ:やっぱり、『スペルマゲドン』って思ってるよりも強い言葉ですからね……「スペルマ」も「マゲドン」も入ってるから……。細胞とか感情をキャラクターにして描くタイプの映画は多くありますから、そっち側のやつだよ、キャラクターもかわいいね、みたいなことは言って、スペルマゲドンって言葉は言わないようにするべきでしょうね(笑)。
ただ、もし劇場で「今日本当にこの女の子にいきたいんです!」っていう男子が、2人でチケットカウンターに並んでいたとしたら、横から話しかけちゃうかもしれないですね。「それ、負け戦だよ」って(笑)。もちろん、見たら満足はしてもらえると思うんで、「後日、友達とかと来た方がいい」って言っちゃうかもしれないですね。

(取材:菱山恵巳子・霜田明寛)

▼インタビューの様子を動画でもお届け中

■『スペルマゲドン 精なる大冒険』
2月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開

監督:トミー・ウィルコラ、ラスムス・A・シーヴァートセン
声の出演:ラランド ニシダ(シメン役)、大橋彩香(カミラ役)、福原かつみ(イェンス役)、天沢カンナ(リサ役)
2024年/ノルウェー/ノルウェー語(字幕版)・日本語(吹替版)/80分/カラー/2.39:1/5.1ch/PG12
原題:SPERMAGEDDON 後援:ノルウェー大使館
配給:シンカ
2024©74 ENTERTAINMENT AS
公式サイト: https://synca.jp/spermageddon

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