ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
チェリーについて

男も憧れるイケメン・間宮祥太朗の魅力と、ジェンダーフリーな役を演じるための心得

この世には男と女がいるけれど、そのどちらとも定義されたくない人もいる。
それ故に美しく、自由で、悲しい。
間宮祥太朗が演じる“ジャイボ”という少年は、そんな純粋さと残酷さが入り混じった存在だった。

「光クラブ」の華“ゼラ”と“ジャイボ”にインタビュー

古屋兎丸による、熱狂的人気を誇るロングセラーコミックを映画化し、2016年2月に公開される『ライチ☆光クラブ』。
漫画でも映画でも、圧倒的な存在感を放っているのは、なんといっても“ゼラ”と“ジャイボ”のコンビだ。
才気とカリスマ性で少年たちを統べる帝王“ゼラ”と、女性のような美しさを持ち、残虐で、掴みどころのない“ジャイボ”。
二人の親密な関係性は物語のテーマにおいて非常に重要であり、この二人の演技が作品の出来を左右するといっても過言ではない。

そこでソーシャルトレンドニュースでは、“ゼラ”を演じる古川雄輝さんと、“ジャイボ”を演じる間宮祥太朗さんに話を伺った。

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本記事では間宮さんに直撃。“ジャイボ”というキャラクターの本質や、真逆とも思える自身の性格、恋愛における苦悩など、赤裸々に話してもらってビックリの、彼のフラットなキャラクターを紹介する。

純粋に、「“ゼラ”を愛する」ということだけを考えた

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――今回の出演にあたっては、自分が演じるなら“ジャイボ”だと最初から思われていたのですか?

「実は、僕自身もプロデューサーさん側も“ゼラ”か“ジャイボ”で、ギリギリまでどっちかわからない状態だったんです。でも僕自身的には“ゼラ”かなって思っていました。

なんでかって、“ジャイボ”の“少女性”みたいなものって、全く自分からは感じられないので。こう、エッジの効いた顔だから……(笑)。可能性的には、あるにはあるかなって思いながら、最後まで“どっちなんだろう”って思っていましたね」

――では、最初は不安も感じられていたのですか?

「不安はなかったんですけど……。自分が“ゼラ”だとしたら誰か別の“ジャイボ”がいて、自分が“ジャイボ”だったら別の“ゼラ”がいる。その二人のマッチング的に、僕が“ジャイボ”になった時に、自分は体も大きいし、どういう風に見えるんだろう……っていうことを考えていました。それがなんとなく、ピンと来てない部分はあったんです。
でも古川くんを見た時に“あ、なるほど”、 “ああ、こういうゼラかあ”と思いました」

――実際に映画を観た感想としては、間宮さんが本当に少女のように見える表情が印象的でした。ゼラとジャイボの絡みのシーンでは特にその印象が強かったです。
そこでちょっと気になったんですが……恋人役で共演した役者同士は、実際に恋心を抱いてしまうというエピソードをよく聞きます。今回演じてみて、少なからずそんな感情が生まれたりはしなかったんですか?

「独特の緊張感が僕らだけじゃなくて、現場を包んでいましたね。“ジャイボ”とゼラの絡みって、すごく静かで、なんていうか……“濡れている”雰囲気というか。それを撮っている側も、その空気になって撮ってくれていました。
そういう意味でも、小さいことが大きな動きになるんです。目線を動かしただけで“ドキッ”とするし、指先で触れているものをちょっとずらしただけで“ゾクッ”とくるというか……。そういう緊張感の中で撮影していたので、それはある意味では興奮状態だったかもわからないですけど(笑)」

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――独特の世界観で、演じるのに苦労したのではないでしょうか?

「一番理解してほしかったのは、ジャイボは女性になりたいわけでも、男色家なわけでもなくて、ゼラが単純に好きということ。
ジャイボはどちらかというと、性別とかを超えた存在でいたいんです。圧倒的にジェンダーレスな存在だけど、最後には性別のことを突かれて、結局そこは超えられなかった……っていうのを見せたかったんです。そこを一番気を付けましたね。純粋にゼラを愛するってことだけを」

――その深い解釈は、脚本と向き合っている時からずっと考えていたんですか?

「でも、自分がジャイボをやるってなった時に、純粋にゼラを愛するってこと以外いらないなって、思ったんです。その気持ち以外を持っていても、どうしようもないというか。結局、全ての説得力はそこから来るので。シンプルに、ジャイボはゼラが本当に好きで、執着心がある……ってことだけを強く思うようにしていましたね」

「“変”で好かれるけれど……」間宮少年の恋愛と苦悩

――間宮さん自身も“ジャイボ”のように、「ただ好きでいたいのに、体は大人になっていってしまう」というような悩みを過去に抱えたことはありますか?

「どうなんですかね……まともな恋愛はあんまりしていないので……。あ、でも、体がどうのこうのというよりは、女の子が、自分のことを“変わった人間だ”ってことで好きになってくれるんですよね。その“変”なところがもの珍しいのか、刺激的なのか。それに惹かれて好きになってくれるんですけど、それで付き合っても、同じ理由で離れるんですよ!」

――結局、“変わっているから”と(笑)。

「変わってるから好きになったのに、変わってるから別れるって、俺どうしたらいいの!?ってなりますよね」

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――“変わってる部分”というのは、ご自分ではどんなところだと?

「なんですかね……。恋人に限らず執着心がないんです。
執着心がないっていうのは、どうでもいいと思っているのとは違うんです。自分のものにしたいとか、自分だけを見ていてほしいとか……相手をこういう風にしたいっていう欲を、僕はあんまり持っていないんですよね。

でもそれがどうやら無関心に見えるみたいなんです。男友達からしても、僕は彼女がいようがいまいが変わらないというか、常にフラットらしいんですね。そういうところが、女の子には変わっていると思われてしまうのかなと思います。好きな子に対して、“この子が僕の世界の中心だ!”と思うタイプではないんです」

――今のところ、その“変わっているから離れてしまう”のを、食い止める術はないんですか?

「ないです!」

――キッパリ言いますね(笑)。

「僕がある程度自分を偽ればいいんでしょうけど、別にそうまでしていいよって思ってしまうんです」

――本作のキャラクターは14歳の設定ですが、間宮さんは14歳の頃から、そういった男の子だったんですか?

「14歳の時は、今よりひどかったですね……面倒くさいというか。
付き合っていた子が別れるって言ってきた時、“なんでだ”って聞いたんです。そうしたら、なぜか“僕と付き合っていることがプレッシャーを感じる”って……。

僕は嫉妬や執着もないけど、何かをしろとか、どんな女であれとか、そんなことも言わないんですよ。でも、それを言われた時、プレッシャーに感じながら付き合ってたんだあ……って、ショックでした」

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――では、ジャイボのような一途さは信じられないのでは?

「ジャイボって、自分のエネルギーや能力や時間を、すごく使うじゃないですか。それはあんまりわからないというか……理解はできるけど、僕にはできないかなって思います。難しいなあ……」

――そういう風になりたいとも思わないですか?

「たぶんもう、無理ですね……。いいな、とは思いますよ。友達の恋愛を傍で見ていて、なんでそんな風に一喜一憂できるんだろうって思ったりはしますね。僕、付き合っていてもほとんど喧嘩もしないんですよね。本当にフラットなんです」

――男性たちにとっても、勉強になると思います……! 本当にご自身を崩さないんですね。

「勉強することなんて……反面教師ですよ(笑)。崩してもうまくいかないんだもん」

男も女も虜にする、間宮祥太朗の“フラットさ”

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インタビュー後、取材に同行していた男性スタッフがトロンとした顔で、「かっこよかったあ……」と漏らした。たった20分程度話を聞いただけで、「あんな風に生きたい」と、すっかり憧憬の的になっていたのだ。もちろん女性である筆者も、とんでもない男前であることに全く異論はない。

間宮祥太朗という人は、男も女も、対峙した人間を、その澄み切った大きな瞳で一気に魅了してしまう。
固定概念に囚われないフラットな生き方をしてきたからこそ、“ジャイボ”という難役もスッとこなせたように思える。どんな役でも許容できそうなその懐の深さに、今後のさらなる活躍を期待してならない。

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間宮さん演じる、美しくて残酷な“ジャイボ”が大きなキーマンとなる映画『ライチ☆光クラブ』は、2016年2月13日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー。

主演:野村周平、古川雄輝、中条あやみ、間宮祥太朗、池田純矢、松田凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音
監督:内藤瑛亮
脚本:冨永圭祐、内藤瑛亮
原作:古屋兎丸「ライチ☆光クラブ」(太田出版)
配給・宣伝:日活  制作:マーブルフィルム
©2016『ライチ☆光クラブ』製作委員会
公式HP:http://litchi-movie.com/

(取材:霜田明寛・佐藤由紀奈 文:佐藤由紀奈 写真:浅野まき)

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