ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
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小説を読んで台本に書き込み…島崎遥香が明かした女優としての努力

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島崎遥香が総選挙で告知したかった映画

2016年6月18日。AKB48選抜総選挙での、島崎遥香さんのスピーチは、過去のものと明らかに一線を画していた。
「今年が最後の総選挙」「正直、卒業も考えました」「こんなにもアイドルっぽくない私」と、まっすぐな言葉を重ねた。

徳光和夫さんに「最高のスピーチ」と褒められた後、島崎さんは「まだ時間はありますか?」と確認し、「本当に恐れ多いんですけど、この場を借りて告知させていただきますがなにか」と発言。
その翌日に最終回を迎えるドラマ『ゆとりですがなにか』の告知かと思いきや、島崎遥香さんがしたのは、映画の告知だった。

徳光和夫さんは「さっき(告知する前)でやめておくべきだったな」と言い放っていたが、告知が感動を呼ばないことなど、本人は織り込み済みのはず。あの場で告知するという勇気のいる行為をしてまで、島崎さんが広めたかったのがこの映画『ホーンテッド・キャンパス』だ。

大野拓朗・安井謙太郎…若手注目株勢揃い

映画『ホーンテッド・キャンパス』は、大学を舞台にした青春オカルトミステリー。主演は中山優馬さんで、ヒロインを島崎遥香さんが務める。その他にも『とと姉ちゃん』『LOVE理論』といったドラマで実力を発揮する俳優・大野拓朗さんや、ジャニーズJr.内で司会業も俳優業もできるといった独自の立ち位置を築いている注目株・安井謙太郎さんらが脇を固める。

今回、“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン”チェリーでは、映画公開にあわせて島崎遥香さんにインタビュー。映画『ホーンテッド・キャンパス』の現場でのエピソードや、役作り、好みの男性キャラクターのタイプなどを聞いた。

原作を読んで台本に書き込み

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――今回の映画は累計70万部突破の人気小説が原作になっています。

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「原作のファンの方を悲しませたくないというのが、やっぱり一番にあったので、髪型なども、なるべく近づけるように外見から入っていきました

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――原作にはルックスなどの細かい描写もありますもんね。

paruru

「原作を読むと、登場人物がどういうルックスをしていて、どういう性格をしていて、どんなことを感じて……といったことが、台本より詳しく書いてあるんですよね。それを細かく台本に書き写していきました

こんな女のコが実在して欲しい……!

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――そんなアプローチで役作りをされていったんですね! 島崎さんが演じた、灘こよみという女のコに関してはどんな印象を抱かれましたか?

paruru

「なんだろう……世の中の男性に夢を与えるコですよね。大学生にして、こんな心を持った女の子が、現実に存在するのだろうか、というくらいピュアで。そういう女のコが存在してほしいな、って思わせるようなコでした」

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――ちなみに、島崎さんご自身よりピュアの濃度は高い感じでしょうか?

paruru

「はい……そうですね(笑)」

壁ドンシーンに一抹の不安

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――そんなピュアなこよみが、中山優馬さん演じる八神森司に壁ドンされるシーンがありますよね(笑)。

paruru

「ありがちではないパターンの壁ドンだったので、台本を読んだ時は笑ってしまいました。撮影中はもちろん、笑えない状況ですけどね。その時点で既に壁ドンが流行っていたので、この映画が上映されるときに流行っているだろうか……と、ちょっと不安になったりしました(笑)」

よくわからない人より、男らしい人が好き

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――あの壁ドンシーンは特別としても、中山優馬さん演じる八神森司は、なかなか気持ちを伝える勇気のない奥手な男性ですよね。島崎さん自身はああいう男性はいかがでしょう?

paruru

「ちょっともどかしいですよね。やっぱり男らしさが欲しいな、と思ってしまいます」

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――最近の男性は……男らしさが足りないですかね?

paruru

「最近、性別がひと目でわからないような方が増えてるじゃないですか(笑)。どっちかわからない人が増えてるので、ちゃんとひと目でわかるような男性がいいです」

遠回しの優しさに傷つくこともある

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――では、今回の登場人物である、中山優馬さん演じる八神森司、大野拓朗さん演じる黒沼泉水、安井謙太郎さん演じる黒沼麟太郎の3人で言うと、どの方が島崎さんはタイプですか?

paruru

「大野くんの泉水ですよね。やっぱり一番男らしいキャラクターじゃないですか」

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――そうですよね……。実は僕らは、男らしくガツガツいけない、どちらかというと中山優馬さん演じる森司のような男たちのための媒体なんです……。森司も、こよみちゃんに対して遠回しの優しさを持ち続けてましたよね!

paruru

「あの遠回しの優しさには……気づけなそうです。だから、私はストレートで、わかりやすい人のほうがいいのかもしれないです。遠回しの優しさはいらない、って思っちゃいます。遠回しの優しさで、傷つくこともあるんじゃないかと思いますしね」

『やってます!』感が出るのはNG

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――おっしゃるとおりです……。では、遠回しではないストレートな優しさというと……例えば大野拓朗さんの出演されていたドラマ『LOVE理論』の原作にあったような、“エスカレーターでは男は女より下にまわって支える”といったようなことでしょうか?

paruru

「ええっ、それは気持ち悪くないですか?(笑) そういう『やってます!』感が出ちゃいそうなものより、ナチュラルなほうがいいですよね。そう思うとストレートすぎるのもよくないのかな……」

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――例えが悪すぎたせいで、困惑させてしまってすみません……。

paruru

「私はあまり口がうまいほうではないので、心を読み取ってくれるような人がいいんです。何も言わなくても私の変化に気づいてくれるような人だと嬉しいです。落ち込んでたら、私が何も発さなくても『大丈夫?』って聞いてくれるような人ですね」

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“主演の人”中山優馬

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――さて、他のキャストの方の話も聞いていければと思います。若いキャストの多い現場ですが、どんな雰囲気だったんでしょう?

paruru

「最初、私は全然喋れなかったんですけど、中山優馬くんがみんなが喋れるような空気を作ってくれたので、やりやすかったです」

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――さすが中山優馬さんですね!

paruru

「キャストのみんなにも、スタッフさんにも気を配られていて、“主演の人”なんだなあ、と感じました。私はそんなに配慮をできたりはしないので……。
すごくしっかりされている……というと上からになってしまうかもしれませんが、そんな印象でした。とても私と同い年とは思えないくらいです」

大野拓朗は朝からテンションが高い

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――では、先ほど、キャラクターとしては一番タイプだと挙げられていた大野拓朗さんはいかがでしたか?

paruru

「テンションが高くて、明るい人でしたね」

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――そこは、島崎さんとは差がある感じなのでしょうか?

paruru

「うーん、追いつけなかったですね(笑)。私、朝はすごく機嫌が悪いんです……。そこに大野くんは『おはようごっざいまーす!』って『スッキリ!!』の天の声さんみたいな明るさでやって来るので、驚いてしまって、ちょっと苦痛でしたね(笑)」

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――中山優馬さんはそういうときは入ってこないんですか?

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「そうですね、私がそういうテンションのときは、気を使って、あえて放っておいてくれる感じです」

怖くなかったメアリージュン

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――高橋メアリージュンさんはいかがでしたか?

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「サングラスかけてるし、モデルさん体型で最初は、『怖い、本当に苦手なタイプだ』と思ってしまっていました」

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――若干ビビっていたんですね(笑)。

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「でも、喋ったら全然そんなことはなかったです。優しいし、面白いし。それに、あのルックスなのに関西弁なんです。ハーフのハーフといいますか(笑)」

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――みなさんそれぞれタイプが違う方々なんですね。

paruru

「ええ、みんな素の状態でもキャラが違うんですけど、それが映画で見ると、面白くなっている上に、ひとつになっている感じが出ていてよかったと思います」

島崎遥香が重ねた丁寧な言葉

インタビューが行われたのは総選挙開票の4日前。そんな中の取材でも、言葉をきちんと選んで、聡明に、そして丁寧に、丁寧に答えてくれた島崎遥香さん。
そんな島崎さんが、全国放送されているAKB48総選挙で紡ぎだした言葉は本気の言葉のハズ……。ということで、最後は、島崎さんが勇気を振り絞って告知した言葉をそのまま借りる形で……。

「7月2日に公開となります、映画『ホーンテッド・キャンパス』青春・ホラー・恋愛、3つの要素がギュッとつまった、夏にはピッタリのドキドキする映画となっていますので、もしよろしければ見てください!」

(取材・文:霜田明寛)
(写真:浅野まき)

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映画『ホーンテッド・キャンパス』公式サイト
7月2日(土)ROADSHOW
キャスト:中山優馬、島崎遥香、大野拓朗、高橋メアリージュン、安井謙太郎
配給:松竹
©2016「ホーンテッド・キャンパス」製作委員会
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