化粧品を変えたときの「なんか、調子いいかも!?」
いいと思って使ってきたけれど「最近ガクッと老けた気がする…」
私の肌って若いの?それともそろそろヤバい?
そんな、自分では「なんとなく」の感覚で捉えている肌の現状。それを客観的に数値化するのが、コスメカウンターでの肌分析サービスだ。
筆者は、都内にある各カウンターの肌分析をリサーチした。各社、カウンセリング技術や分析技術の向上に注力しており、その精度も日進月歩で高まっている。
複数の肌分析を調べた結果、分析の精密さで1歩リードしているのがPOLAだとわかった。なんと、袋井にある分析工場で、送られてきたひとりひとりの分析サンプル(採取した角質)を、専門の分析士が顕微鏡で分析するというのだ。25年間で約1450万件にも及ぶ膨大な肌の分析データを持ち、更にこのたび、肌表面のミクロな情報から肌全層を推定する次世代型「肌全層分析® 」を実用化したとのニュースも届いた。肌の深い層まで分析・推定できることが可能になり、表皮だけでなく真皮の状態まで言及。つまり、未来の肌がどうなっているかも推測できてしまうということだ。
この新たな肌分析サービスを、筆者が一足早く体験してきた。
分析は簡単。アンケートに回答し、化粧を落とした肌にごく小さなフィルムを貼り付け、角質が取れたものを渡すなど、15分もあれば済んでしまった。
一週間から10日ほどで分析結果と小さなトライアルキットが送付されてくる。
(写真はプレス用に用意されたマンスリーサンプルキット。手前がアドバイスシート。1〜3まである)
結果は、「良い」から「悪い」までの5段階のスケールにマークが。レーダーチャートでは、同世代平均値と比較もされている。恥ずかしながら筆者37歳の結果はこちら。
キメの状態 、毛穴の目立ち、シミの数、コラーゲン繊維の状態(弾力)、毛細血管の状態(血色) 、糖化の状態(くすみ)から、角層細胞の剥がれ方、角層細胞の並び方、角層細胞の面積、うるおい力、皮脂量、敏感度合いまで、肌の現状がすべて5段階で評価される。さらに、個別の肌悩みへの回答に対しても、評価とコメントがある。
(蛇足だが、私の肌は、真皮の状態が極めて良好で、エイジングがあまり進行していなかった。しかし、保水力と、ターンオーバーやバリアゾーンの表皮の状態に問題があるようだ)
仕事柄、他人様よりは自分の肌を理解しているつもりだったが、正直予想していた結果と違う部分が多々あった。
さらに、分析結果より、気血水のバランス、季節による角層の変化と注意ポイント、どういう手入れ法が合うか、摂るべき食材や取り入れたい生活習慣まで列挙されている。そして、提案されるスキンケアやメイクアイテムは、スキンケアでなんと256万パターンもある(メークは3600パターン)中から処方や組み合わせが個別の分析結果に一番沿ったものが提案されるというから驚き。あなたと隣にいる彼女が同じパターンである可能性は極めて低く、ほとんどオーダーメイドと言っていいかもしれない。
嬉しいのは、この分析はもとより、小さなサンプルも無料でつけてくれること。有料ながら全アイテムをじっくり試せるマンスリーキットもあるそうだ。
肌の分析は、全国にある「ポーラ ザ ビューティ」約600店を含む約4700店のポーラのお店、有名百貨店ポーラコーナー38店舗にて受けられる。合うスキンケアが分からない人はもちろん、美容に一家言ある人、肌に自信がある人にこそ受けてもらいたいこの肌分析。紫外線や冷房で「老けが加速する」夏にぜひトライしたい。
※アペックスは地域によって発売日が異なります。(7月4日以降順次発売しています)
(文:吉田瑞穂)