ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
チェリーについて

第4回「結婚後、不倫をしない・させないために必要なことはなんですか?」

チェリー誕生から5年。編集部平均年齢26歳で始めたこのサイトも、気づけばアラサーたちが運営するものに……。
「童貞をひきずっている」というコンセプトで始め、その志は変わらないし、相変わらずひきずり続けてはいるものの、編集長の霜田に至っては34歳。このままアラフォーを迎えてはマズいのでは。「オトナ童貞」が「大人」になるための儀式、それはもしかして今まで考えることすら避け続けてきた「結婚」なのでは……!?

そう考えた霜田と創設メンバーの小峰は、チェリー編集部内唯一の女性であり既婚者、2人の子供の母でもある菱山に教えを請うことにした。

そしてなんと、連載4回目にして結婚をした霜田! 早々にしてこの連載も終了か!? と思ったのも束の間、新婚の霜田は「オトナ童貞」らしい葛藤をしていた!!

(※この企画は「恋愛事情」に同時掲載しています)

■人は、一生不倫をしないでいられるのか

菱山「霜田さん、ご結婚おめでとうございます! って、もう悩みがあるんですか(笑)」

(※この収録の数ヵ月前に、ニューヨーク・屋敷裕政氏と松居大悟氏が証人となり、霜田はめでたく入籍をした。)

霜田「もちろん、現時点で大きな悩みがあるわけではありません。とはいえ結婚生活って果てしないじゃないですか? 世の人々は、この紙1枚で『この先数十年間、結婚相手以外と何も起こしません』という契約を遂行しているのかと思うと尊敬の念が……」

小峰「要は『自分が不倫しないか』と不安なんですよね」

霜田「雑な要約をするとそういうことです(笑)。 菱山さんだって結婚前は『ビッチ女子大生』なんて言っていたじゃないですか! それなのにきちんとした貞操観念を身に付け結婚生活を続けている。その過程は、オトナ童貞が『ちゃんとした大人』になる過程に通ずるのではないかと思いまして」

菱山「なるほど。たしかに私は結婚してからガラっと変わりましたね。胸を張って言うことではないですが、当然不倫もしていません」

小峰「それにしても僕の周りでさえ『人妻とセックスしてやった!』みたいな独身男性も増えています。みんな慰謝料とか怖くないんですかね。『自分は大丈夫』と思ってしまうんでしょうか?」

菱山「『自分は大丈夫』なんて、絶対あり得ないんですけどね。まずはその点を痛感した方が良いですよ。個人的にオススメしたいのが『読売新聞の人生案内』コーナーで人の恨みの根深さを知るべしと。どの新聞にもある、読者投稿の悩みに作家や医者など、その道のプロが答える読み物です。で、その中でも『不倫をされた』という悩みは結構多くて。『された側』の心情がリアルに伝わってくるので胸が苦しくなります」

霜田「例えば?」

菱山「『60代女性。30代の頃に夫が不倫し、長く苦しんでいる』『60代女性。亡夫の不倫を思い出し不快。夫の不倫を知った息子は葬式にも出なかった』とか。逆に男性側の悩みもあります。『60代男性。15年前に妻が男とドライブに。悔しくて眠れない』など。みなさん家庭の経済状況を優先するあまり、夫婦間でぶつかることはしない。でも読売新聞に投書しているあたり、内に秘めたる怨念が怖いですよね。若い時の一瞬のハメ外しが、自分の死に際に影響するということを学べますよ」

霜田「え、何十年前の不倫が老後にまで影響するんですね」

菱山「実際、昔の不倫を理由に、夫の退職金を慰謝料として貰ってから熟年離婚というケースもありますし。不倫という究極の裏切り行為に対して、パートナーはいつどんな報復をしてくるかわかりません」

小峰「『自分は切られる立場だ』ということを忘れてはいけませんね」

菱山「究極、バレても許してくれるだろうというパートナーに対する甘えがあるんですよね。だから、許されないぞ! ということを読売新聞から学んでください。死後も引きずる十字架と、一瞬の快楽を天秤にかけてほしいところです」

■「一寸先はセックス」でも、思いとどまれる究極の方法!

霜田「でも、頭で分かっていても性欲を止められない!! ということも長い人生ありそうじゃないですか?」

小峰「僕からの提案で恐縮なのですが『ヤりたい!』と思ったら、一回トイレで抜くのはどうでしょう?」

菱山「抜くのは合法ですからね」

霜田「なるほど……」

小峰「飲食店のトイレにも相田みつを的な文体で『本当にいまヤって大丈夫?』っていうポスターを貼っておいてほしいですよね」

菱山「自分でスマホに『21時:抜く時間』とアラームをセットしておくのも良さそう!」

■パートナーに不倫をされないために出来ることは?

霜田「実際のところ、菱山さんは結婚して6年間、性欲との葛藤を『耐えてきた』のか『楽勝だった』のか、どっちでした?」

菱山「それはもう楽勝でしたね」

霜田「何故!? やはり不倫で生じるリスクを常に考えたり、事前に抜いたりしていたから?」

菱山「そもそも不倫したいと揺らぐことがなかったので、対策すら必要なかったのですが……。正直、結婚後に夫をどんどん好きになったからでしょうね。結婚後の方が2人で乗り越えるべきハプニングが多いんですよね。家事や(私の場合は)育児を通して1日も同じ日はなくて。そのたびに夫の新しい側面を知れて『こういう時こんなことできちゃうんだ!』と、どんどん好きになる。だから私はずっと現役で恋愛し続けている状態で。他の人のことが目に入らないんです」

霜田「『妻を片思いさせる夫』という話を聞いて思い出したのは、夫婦円満で知られるアルコ&ピース平子さんが、著書『今日も嫁を口説こうか』(扶桑社)で『この人はどっかいっちゃう、他の女がいるかもと思わせることが男としての色気』と言っていました。世間的には妻しか見ていない夫が『良い夫』とされる中で、相手を不倫させないという意味では『良い男』でいる作戦もあり?」

菱山「子供の有無で変わりそうですが、子持ちならば家庭に『良い男』なんていらないですよ。『良い夫』でいてほしい」

霜田「え! でもそれじゃあどうやって妻に片思いさせるんですか?」

菱山「外向きのカッコ良さではなくて、私に向けたカッコよさを保ち続けることかと。例えば私といる時に家でもジャージ姿で1日過ごさないでほしいし、二人で出かける時にはちゃんと恋人対応してほしい。オシャレな服着てほしいし、髪の毛はセットしてほしい。一緒にいてラクな存在になりたくて結婚したわけではなく、一番大切な存在にしてほしくて結婚したので。もし、そうして私を『大切な女』として扱ってくれなくなったら、女扱いしてくれる他の男になびいてしまいますよ」

霜田「態度も見た目も含め『あなたが一番です』という対応が大切だと」

菱山「相手に一番大切にしてほしいし、相手を大切にしたいからわざわざ面倒な手続きを踏んで『結婚』というルートを選んだので。今までの人生で勉強をし、学校に行き、就職し、一生懸命生きてきた末路で雑に扱われるって、私のこと舐めてんの!? って思いますね」

■結論、心のスキマに「棒」は入る!

小峰「僕は過去に“寝取られ”経験があって、当時の彼女が他の男の“棒”を欲している悪夢を今でも見るくらいなんです。結婚後は、菱山さんの言うようにお互いを大切にし合っていれば『他の人とセックスしたい欲』が生まれることはないんですかね?」

菱山「『他の人とセックスしたい欲』がまだある人は、そもそも結婚しないとは思いたいですが……。私も『他の棒をコレクションしよう!』という気持ちは結婚前に捨てました!」

霜田「いや、そうは思っていても女性がある日突然、色んな人とセックスをしてみたい『棒コレクター』に目覚めてしまう不安は払しょくできませんよ!」

菱山「女性に棒コレクション欲が目覚める時は、やっぱり夫婦関係での寂しさがある時だと思うんですよね。人は、心のスキマに棒を入れたくなるので。『私って愛されてないな』『なんなんだこの人生!』というスキマですね」

霜田「棒って心のスキマに入っていたんですね! 相手の心のスキマができないようにすることなら、できる気がしました」

ROAD④ 外向きではなく、結婚相手に向けたカッコよさを。心のスキマができると、棒が入ってしまいます…!

(構成:菱山恵巳子)

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