連続テレビ小説『あまちゃん』以降、宮藤官九郎さんが初めて脚本を手掛けたドラマ、TBS系日曜劇場『ごめんね青春!』。
今回は意外にもクドカン初の学園ドラマ。かつて手がけた2000年の作品『池袋ウエストゲートパーク』を皮切りに、その時点ではブレイクしていなかった、現在のスターたちを多く起用し、その才能を開花するのに貢献されました。
2000年 『池袋ウエストゲートパーク』
佐藤隆太さん
山下智久さん
窪塚洋介さん
妻夫木聡さん
坂口憲二さん
2002年 『木更津キャッツアイ』
岡田義徳さん
塚本高史さん
2005年 『タイガー&ドラゴン』
星野源さん
荒川良々さん
こうして見るとそうそうたる面々です。
そんな先輩たちのように、さらなる躍進を果たしそうなキャストの中から“2015年に来そうな”女子3名をピックアップしてご紹介しようと思います!
■“日本で悪女役が一番ハマる19歳”阿部あまり役 森川葵
『ごめんね青春!』でもあまりんという“男を惑わす”ぶりっこキャラクターに徹した森川葵さん。来月2月14日、バレンタインデー公開の主演映画『おんなのこきらい』ではより顕著に“男をたぶらかす”キャラクターを演じているみたいです……
作成者: spotted701
「どうせ捨てられるならこんなコにもて遊ばれたい……!」予告編を観て、思わず筆者・非モテ男子の切なる願いを叫びそうになりました。
森川さんの魅力は人形のような顔立ちに加え、同世代の女優さんの中でもより表情が豊かな点。にも関わらず“お芝居感”はありません……!
あまりんが“受けのぶりっこ”だとすると今回は“攻めのぶりっこ”といった印象。
今回はロングヘアーが新鮮な印象です。
作成者:シネマトゥディ
森川さんは役によって大きく髪型を変えています。昨年夏に公開された『劇場版 零~ゼロ~』ではベリーショート。その過激さで作風に賛否を巻き起こした映画『渇き。』では更に短く、丸坊主に近い髪型。どれもとてもはまっていて、それぞれのキャラクターを引きたてています。
そんな唯一無二の彼女の雰囲気の鍵となるのが、どのパーツより繊細な感情を表す眉毛。
若くして一見清純ぽいのに、奥深き悪女な役柄が得意な彼女、注目です!
■AKB48ではポスト板野&松井!? 神保愛役 川栄李奈
作成者:TBS公式Youtuboo
『ごめんね青春』第1話での“キレる”演技が素晴らしすぎて、思わず筆者が記事を一本書いてしまった(http://social-trend.jp/6208/)川栄李奈さん。
次の注目作は『マジすか学園4』。最新作ではAKB48という巣に戻り、堂々のヤンキーキャラとして出演されるようです。しかも学内で恐れられている“ラッパッパ”という吹奏楽部の四天王の一人にキャスティング。過去シリーズで板野友美さんや松井玲奈さんといったエースたちが演じていたポジションを引き継ぐこととなります。
役名は“バカモノ”。『ごめんね青春!』では“バカ丸出しだけど早稲田大学合格圏内”の頭脳を持つ実は頭いいキャラだった川栄さん、今回はバカだけど実はもの凄く強いキャラになりそうです……
AKB グループの中でも、ずば抜けた演技力に定評がある彼女だけに、今回もその役の中に色んな表情が観られそうで楽しみです。
■“自然と昭和が似合う超・清純派な17歳”中井貴子役 黒島結菜
実在する漫画家たちの青春の日々をコメディ調に描いた2014年7月期のテレビ東京ドラマ『アオイホノオ』。その劇中での天真爛漫な後輩キャラクター“津田ヒロミ”役でも注目された黒島さん。
10月期からは『ごめんね青春!』で真面目でクールな生徒会長を熱演。幅広いキャラクターで視聴者の心を虜にしました。
作成者:TVTOKYO
作成者:unitedentInc1
2015年3月公開の初主演作となる映画『あしたになれば。』では、都会から自然豊かな郊外へ越してきた女子高生を演じます。
自然も昭和も似合う、まさにホンモノの清純派!今年は思いっきり弾けた都会の女子も観てみたい……!(ごめんね青春で都会に引っ越して少し弾けていましたが……)
更に特筆すべきなのは映画『あしたになれば。』には『ごめんね青春!』から通称・コスメ役の小関裕太さん、クイズ王と呼ばれていた、遠藤役の富山えり子さんが出演する点です。
この作品ではどんな“青春”が描かれているのか……!楽しみです!
■ クドカン作品出身の役者が躍進する理由はあだ名にあり!?
『ごめんね青春!』劇中のあだ名は、宮藤さん自らが役者さんに会った印象で付けたそうです。そんな名脚本家によって“シビアに客観視された印象”を核に、台本に書かれた型破りなセリフ回しが演技に幅を引き出したように見受けられます。
役者さんのポテンシャルを無理なく伸ばし、革新的なキャラクターたちが物語を走らせてきたクドカン作品。たとえ今回視聴率が低くとも、クドカンマジックがこれからの日本エンタメ界に与える影響は計り知れません。
(文:小峰克彦)
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