ニューウェーブアイドル“ゆるめるモ!”の初主演映画『女の子よ死体と踊れ』が絶賛公開中だ。
“ゆるめるモ!”はコラボの幅が多彩だ。非常階段やヒカシューなど、伝説的な大御所バンドと組む一方で、cinema staffや POLYSICSといった大型フェスの常連で今の音楽シーンをけん引しているバンドとまで手広くコラボしている。
前回のインタビューでは『女の子よ死体と踊れ』の撮影秘話に迫ったが、今回はゆるめるモ!のメンバーにデビュー当時の話や今後の展望について聞いた。
ゆるめるモ!オーディション会場はカラオケボックスだった!?
――みなさんはどのような経緯でゆるめるモ!に入ったんですか?
けちょん「私はスカウトでこの世界に入ったんですけど……怪しいおじさんに話しかけられて、付いていったらいつのまにかアイドルになっていたという感じです(笑)」
――子供のころから芸能界へのあこがれとかはありましたか?
けちょん「いや特にないですね。考えたことはあっても、私なんかがなれるわけないと思っていました」
ちーぼう「私は二期メンバーで入ったので、オーディションだったんです。そのオーディションの形式が驚くことにプロデューサーの田家さんとカラオケでのマンツーマン面接だったんです(笑)。他の子たちは田家さん1人に対して5人くらいの面接だったのに……。私その時、中三だったんで、店員さんに受付で変な目で見られるじゃないですか。きつかったですね……。芸能界を目指す方も怪しい人には気を付けた方がいいです(笑)」
――いまでは人気のアイドルグループなのに、最初はカラオケボックスでオーディションしていたとは……(笑)。怪しい人じゃなくてよかったですね。
いろんなアイドルがいる中で、ゆるめるモ!に入って活動したいと思った理由は何ですか?
ちーぼう「他のアイドルグループさんと違って、いろんなことができるグループだと思ったからです。アイドルアイドルしているかわいい曲よりは、かっこいい曲の方が好きなので、ゆるめるモ!の楽曲が前から良いなって思っていました」
メンバーが今後チャレンジしたいこと!
――今回のホラー映画出演であったり、非常階段さんとコラボしたり、いろんな取り組みやコラボがあると思うんですが、今後チャレンジしたいことはありますか?
今後この人とコラボしたい! 出演するならこのジャンルの映画に出たい!などでも構いません。あのさんからお願いします。
あの「また演技はやりたいです! 次は自分と真逆の性格のキャラクターをやってみたいです」
――具体的にはどんな女の子ですか?
あの「リア充……ですかね(笑)。恋に没頭する女の子もいいですし、ウェイウェイ騒いでいるウザい若者役とかやってみたいです。
コラボしたいアーティストさんは、以前やらせていただいたんですけど、もう一度ヒカシューさんとやりたいなって思います」
――もねさんはどうですか?
もね「コラボしたいのはハロプロさんです。モーニング娘。さんとか。K-POPが好きなので、共演できたらいいなーと思っています。映画に出演するならテロリストの役とか二重人格の役とかそういう特殊な役をやってみたいです」
――次はようなぴさん、お願いします。
ようなぴ「group_inouさんが大好きなので、コラボしたいです。特にimaiさんの作るトラックが大好きなので。imaiさんのトラックに合わせて歌ったり、MCをやったりしてみたいなと思います」
――演技に関してはどうですか?
ようなぴ「今回は“ゆるめるモ!のようなぴ”役をやったので、今度は全然自分らしくない役をやってみたいです」
――自分じゃない役というと、具体的には?
ようなぴ「普段は笑っていることが多いので、全然笑わないクールな役とかやってみたいです」
――ありがとうございます。では、けちょんさんお願いします。
けちょん「コラボはボーカロイドの人とライブやりたいです。3Dで投影されているので人ではないのですが(笑)。演技だと……この間楽屋で話していたんですけど、メンバーと性格を入れ替えてみたいです」
――ちーぼうさんお願いします。
ちーぼう「私は男装が好きなので、もっと男装が似合う顔になったら映画で男子の格好をしてみたいです。共演したい人は、女優の志田未来さんです」
一人一人が極端に違う方向に向いているにも関わらず、それぞれの個性がグループ全体の味になっているゆるめるモ!。
日本のエンタメ界をもっと面白くしてくれる彼女たちの、原点の作品となることは間違いないだろう。『女の子よ死体と踊れ』はシネマート新宿ほかにて上映中。
(文:小峰克彦)
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■関連リンク
・『女の子よ死体と踊れ』公式サイトURL:http://ymm-film.com/