浦沢直樹新連載は「ルーヴル美術館」とのコラボ作品！
10月20日(金)発売のビッグコミックオリジナル（小学館）でスタートする浦沢直樹氏の新連載『夢印-MUJIRUSHI-』が、ルーヴル美術館との共同プロジェクトであることが判明した。
毎月５日と20日の２回発売するビッグコミックオリジナルで、毎号掲載予定だという。
筋金入りの漫画ファンならば、興奮せざるを得ない！
そんなビッグニュースではないだろうか。
『YAWARA!』『MASTERキートン』(ストーリー／勝鹿北星・長崎尚志)『20世紀少年』などで知られる、浦沢直樹氏。
久々に連載を行うこと自体は、ファンであればすでに耳に入っていたかもしれない。
だが、まさかのルーヴル美術館との共同プロジェクトということで、一体何を、どのように描くのだろうか？
漫画を現代アートと捉えるフランス
ルーヴル美術館のあるフランスでは、漫画は娯楽として以外に、崇高な表現としても愛されている。
現代アートの一種とみなされ、「第9の芸術」（※）と位置づけられるほどだ。
※フランスにおける芸術の序列。
第1から8までは順に「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」とされる（諸説あり）。
そのような背景もあり、ルーヴル美術館はコミックという表現方法を通じて、ルーヴルの魅力を広く伝えるためのプロジェクトを始動。
フランス国内外から選出されたアーティストが、それぞれの個性を活かしながら「ルーヴル美術館」をテーマに作品を描くという、前代未聞の取り組みなのだ。
これまでに谷口ジロー、松本大洋も参加
このルーヴル美術館のプロジェクト、ビッグコミックオリジナルではこれまでに谷口ジロー氏の『千年の翼、百年の夢』、松本大洋氏の『ルーヴルの猫』が連載されてきた。
他誌も含めて同プロジェクトに参加した漫画家は大御所揃い。まさに“アート”と呼ばれるにふさわしい作品が生み出されてきた。
それに続く浦沢直樹氏が描くのは、どのような作品だろうか？
さまざまなジャンルで大ヒット作を持ち、その画力はもちろん、張り巡らされた伏線や巧みな構成にも定評がある浦沢氏は、世界最高峰の美術館をどのように料理するつもりなのか。
予想がつかなすぎて、早く読みたいという欲求に駆られてしまう。
ヴェールに包まれた新連載の内容 PVが公開中
気になる作品の内容だが、あらすじすらまだ明かされていないものの、プロモーションムービーが公開されている。
この動画からわかることは、そう多くはない。
フレンチ感あふれる洒落たイントロから、心がざわつくアグレッシブなギターサウンドへの転調。
地下道のような場所をダッシュするスーツ姿の人物。
扉を開ける少女と男性。
そして、烏……。
これだけでは一体どんな作品か推測は難しい。
しかし、どの作品でも緻密な伏線で読者を惹きつけ、読み進めないと気持ち悪い、続けざまに読み返したくなる！といった声が多い浦沢作品。
いちファンとしては、これまで以上に見事な“裏切り展開”を期待してしまう。
『MASTERキートンReマスター』(ストーリー／長崎尚志)以来となるビッグコミックオリジナルでの浦沢直樹氏の連載は、10月20日ごろ発売の21号からスタート。
ぜひ日本やフランスのファンたちとともに、その芸術作品に酔いしれたい。
（文：ソーシャルトレンドニュース編集部）
