ー3カ月前、童貞を捨てた。思ったほど、世界は変わらなかったー
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デニス・植野、ホステス同伴での『日本で一番悪い奴ら』鑑賞を告白

綾野剛主演、前作『凶悪』で映画賞28冠に輝いた白石和彌監督の最新作『日本で一番悪い奴ら』が全国で大ヒット公開中です。

そんな『日本で一番悪い奴ら』をさらに盛り上げるため、7月2日(土)〜7月8日(金)の間、新宿バルト9にて7日間連続トークイベントが実施されています。

白石監督自らが企画したというこのイベント。第3弾が4日(月)に行われ、ゲストとしてパキスタン人のスパイ、ラシード役を演じたデニスの植野行雄さんと、植野さんの吉本興業の同期でハーフ芸人仲間のマテンロウのアントニーさんがゲストに迎えられました。

ニューヨーク・アジア映画祭でライジング・スター賞を受賞した綾野剛さんの演技に注目が集まっていますが、脇を固める植野さんの演技も、映画初出演とは思えない、かなりの迫力です。
会場には植野さんのファンらしき若者も……!

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ちなみに、司会は我らがチェリー編集長の霜田明寛。早速ゲストを呼び込みます。

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植野さんは本作の宣伝期間中に何度も着用した警官姿で登場!
本作に出演していないアントニーさんも、植野さんに便乗して警官姿で後に続きます。

デニス・植野、ホステスとバルト9で日悪を観たことを告白!

植野さんは「新宿バルト9で、夜中の0時50分の回にホステスと『日本で一番悪い奴ら』を観に来ました」とイベント冒頭から告白。
アントニーさんが「ホステスなんて今、誰も言わないよ! キャバ嬢でしょ?」とツッコミを入れます。
しかし、植野さんは、本作の世界観に合わせてか、かたくなに「キャバ嬢じゃない! ホステス!」と主張。

そんな、ホステスの反応は……?
「観ている間は、僕が出てくるシーンで笑っているし、いい感じだなと思ったんですよ。でも、映画が終わったあとイキった感じで『どうやった?』と聞くと『綾野剛くんカッコイイね!』と言われて、バルト9を出た瞬間に解散でした。単に1800円おごっただけ……」とぶっちゃけると会場は爆笑が巻き起こります。

「スクリーンの中の綾野剛くんを見て、わたしの相手は植野じゃないと思われたのかも……」とホステスとの同伴及び、綾野剛さんの名演は、こと、この日の植野さんにとっては逆効果をもたらしてしまった様子。

日本語しか話せないデニス・植野、カタコトを練習

植野さんはブラジル人と日本人のハーフで、日本生まれ日本育ち。日本語はペラペラです。
しかし、彼が演じたのは、日本語をカタコトに話すパキスタン人でした。

「監督からカタコトでいきましょうと撮影前に言われて、色々研究してみたけど、カタコトはひとつじゃなくて、人それぞれ。最終的には自分なりに演じようと思い、撮影に挑みました」とコメント。

続けて、「一応、映画に出演すると決まってから、カタコトの勉強のために、インド料理屋に行ったけど、普通にインド人の店員同士がインド語で話しているだけで参考にならなかった」と語り、会場から笑いをとります。
撮影現場でも、植野さんは、不安いっぱいで、ずっと監督の目をチラチラと見ていたそう。
白石監督は「そのオドオドしている感じがよかった」とのことですが、実はラシード役に他の候補がいたことを暴露。
その候補者とは、白石監督の近所にあるインド料理屋の店員! かなり接戦だったという白石監督の告白で会場にも、どよめきが。

本作を2回観たというアントニーさんは、「とてもかっこよくて、面白い映画やった。行雄ちゃんの登場シーン、めっちゃ笑った。羨ましい!」と自分が出演できなかったことを悔しがり、白石監督に「僕でもよかったんじゃないですか?」とアピールする場面も!

アントニーが映画出演をするならやっぱり〇〇の役?

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撮影現場での話になると「他の役者に飲まれないように心がけた」と植野さんが語ります。
特に中村獅童さんとの対面が印象的だったようで、「撮影現場で、獅童さんと初めてお会いした時には、すでにヤクザ・黒岩の恰好だったんで、ハイエースから降りてきて、『はい、どうもこんにちわー』と声をかけられた瞬間、『本物でてきたー!』とビビりました」と振り返ります。

獅童さんと植野さんは撮影初日から飲みに行ったらしく、その後、誕生日会にも呼ばれたというエピソードを披露。
さらに、植野さんが「剛くんとダイスくんは同じ世代なので……」と撮影現場の話を続けていると……。
「ちょっと待って……? 綾野剛さんのこと、剛くんって呼んでんの!? 腹立つー! 調子乗ってるわー!」と“俳優・植野行雄”にすかさずアントニーさんがツッコミ。
アントニーさんが嫉妬を露わにし、漫才のような掛け合いが続きます。

そして、アントニーさんから白石監督へ「やっぱり、僕でもよかったんちゃいますか? 虎視眈々と狙っていますよ。今後映画に出るなら、どういう役がいいですかね?」と再びアピール。しかし「やっぱり……黒人でしょうね」とシレッと返されます。

実はアントニーさんはドラマには出演経験があるようで、その役柄を「“六本木で怪しいクスリを売る黒人・ボブ”を演じたことがあります」と告白。
植野さんが演じたラシードも覚せい剤をさばいていた役だったこともあり、白石監督は「やっぱり二人はクスリを売る役しかないよ!(笑)」とアドバイス。
本作らしいブラックジョークでイベントは終了しました。

「黒人が銃を持っちゃいけないんですか!?」
アントニーも、コンプライアンスと戦う!

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最後のマスコミ写真撮影の場面では、銃を構えるアントニーさんへ、記者から「もしかしたら画的にマズイかもしれないんで、銃をしまってください」とたしなめられる場面も……!
そうすると、アントニーさんは「あの人うるさいよー! 黒人が銃持っちゃいけないんですか!」と冗談交じりに応戦します。
最後の最後にコンプライアンスを意識するイベントとなりましたが、映画本編はコンプライアンスなんてものにはビビらない、むしろ挑戦を仕掛けているようにすら見える、壮快なエンターテイメント作品。

7日間にも及ぶ『日本で一番悪い奴ら』のトークショーはいよいよ後半戦です。みのすけさん、中村倫也さん、音尾琢真さんらキャスト陣が盛り上げます!
“関係者の危ないトーク”とセットで鑑賞することで、濃厚な『日本で一番悪い奴ら』をより濃く味わえるはず。連日トークイベントは7月8日(金)まで。

(文:小峰克彦)

『日本で一番悪い奴ら』
公式HP: nichiwaru.com
2016年6月25日[土]全国ロードショーキャスト:綾野剛、中村獅童、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、ピエール瀧 他
©2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会
配給: 日活
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