8日都内、映画『脳内ポイズンベリー』(5月9日公開)の完成披露試写会が行われました。
同作は『失恋ショコラティエ』で知られる水城せとなの同名コミックスが原作。
主人公・櫻井いちこ(真木よう子)が出会う男性をめぐって、いちこの脳内で繰り広げられる感情のせめぎ合いが、5人のキャラクター<理性><ポジティブ><ネガティブ><衝動><記憶>に見立てて、会議というシーンでもって描かれます。“現実”と“脳内”の2つの世界を行き来するユニークな物語です。
舞台挨拶に登壇したのは主演の真木よう子をはじめ、“現実”チームからは、「美大出身のふわふわ年下男・早乙女」を演じた古川雄輝、「大手出版社勤務の面倒見のいい年上男・越智」を演じた成河(そんは)。そして佐藤祐市監督が登場すると、一気に黄色い歓声で会場が包まれました。
続いて後ろのスクリーンが上がると、約30倍という、真木よう子の巨大顔面パネルが登場。その頭の部分から飛び出るような形で“脳内”チームの5人(桜田ひより、吉田羊、神木隆之介、西島秀俊、浅野和之)がそれぞれポーズをとって姿を現しました。
4月にも関わらず、都心でも雪が降るほど寒かったこの日。登壇者がそれぞれ「こんな寒い日にわざわざありがとう」といった感謝を述べ、監督や真木さんからも「とにかく笑える映画なので、笑って温まって帰ってください」といったコメントが観客に送られました。
1番の歓声を集めた新星・古川雄輝に注目
少女漫画ならではの賑やかさがつまった異色ラブコメにふさわしいイベントでしたが、特に印象的だったのは古川雄輝の存在感と、彼に送られた大歓声。
会場からは常に「古川君!」「ふるぽん!(古川さんの愛称)」と無数のコールが飛び、あまりの声援に西島さんも驚き、小さく拍手を送る場面も。
同じく女子から絶大な人気を誇る神木さんと笑顔で手を振り合う場面では、この日1番とも思える「キャーーー」が響き渡り、まさに会場中の女子が狂喜乱舞……!
佐藤監督がイベント後にTwitterに投稿した2ショットも大反響(監督、さすがわかっていらっしゃいます……!)。
何と!派閥争いの終焉か… pic.twitter.com/itCaVYuWfr
— 佐藤祐市 (@yubeyube8) 2015, 4月 8
(佐藤監督のTwitterには、「神木派」と「古川派」それぞれのユーザーからコメントが多く寄せられていたため、それを受けての投稿のようです)
女子からの人気急上昇中・古川雄輝って、何者?
古川さんに向けられた声援の中からチラホラ聞こえてきたのは、「入江君!」と呼ぶ声。 そう、古川さんは17年ぶりに日本でドラマ化され、話題になった『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』で相手役・入江直樹を演じ、一気に知名度をあげた俳優。 経歴を見てみても、2009年に「ミスター慶応」グランプリを受賞し、英語やダンスが得意など、高スペックなイケメン俳優です。「まさにリアル入江君」と、普段は厳しめな目を持つ原作ファンからも高評価を受けていました。 同作をきっかけに中国で絶大な人気を集めており、中国版Twitter『Weibo』のフォロワー数は140万人を突破、中国の配信会社が主催するアワード「尖叫2015爱奇艺之夜」で日本人として初めて「アジア俳優賞」を受賞するなど、その人気は日本以上にすごいことに……! これはもしや、人気の逆輸入が起こりえるかも?
クールな役柄とはちょっと違う、あどけなさも
そんな、ブレイクを予感させる古川さん。舞台挨拶では『イタキス』の入江君でもなく、『脳ポイ』の早乙女でもなく、意外に天然とも思える表情やしぐさが見られました。 豪華キャストの中、一際フレッシュな雰囲気を漂わせ、辺りをキョロキョロしている姿が印象的(実際には神木さんや桜田さんの方が年齢的には下ですが)。 司会から振られた質問に「え!? すみません、油断していました」と動揺する場面も。
と思えば、止まらない声援に笑顔で「しーっ」と口元に指を当てるというイケメン対応に会場はさらに悶絶……。イベント終了時には、胸に手を当て「ホッ」とした表情も見せ、緊張が少し伝わりました。
女の子の脳内を可視化したことで気づかされること
キャスト退場後は試写会が行われ、監督の言葉通り、上映中は大きな笑いが何度も起きていました。笑えるけれど、観終わったあとは「自分を好きになるって、どういうことだっけ?」そんな風に考えさせられる深みもあります。特に感受性豊かな若い女子は、共感必至の作品です。
(文:佐藤由紀奈)
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