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ルパン三世のテーマの「ルパンルパーン」を超える空耳ソングはあるのか?『年末 空耳ソング決定戦』

まいしろ

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役に立つようでまったく立たないエンタメ情報をお届けしていく本連載、今回のテーマはずばり「空耳ソング決定戦」!

空耳ソングとは「本当の歌詞とは別の歌詞に聞こえてしまう曲」のことを指しますが、数多くある空耳ソングの中でも、特に知られているのは「ルパン三世のテーマ」なのではないでしょうか?

迫力あるイントロ、力強いリズム、最高潮の盛り上がりとともに歌われる「ルパンザサード!」の歌詞… を「ルパンルパーン!」という謎の名前の連呼と勘違いしていた日本人はきっと私だけではないことでしょう。

この「歌詞が紛らわしくて長年にわたって間違えたまま堂々と歌っていた曲」ランキング1位(※私調べ)に君臨しているルパン三世のテーマですが、今回はこの曲を含めた空耳ソングとして名高い4曲についての調査を実施。

20-49歳の男女174名へのアンケートを通じて「どのくらいの人が歌詞を聴き間違っていたのか?」を明らかにしていこうと思います。

【エントリーNo.1】ルパン三世のテーマの空耳率は?

まず調べていくのは冒頭でも触れたルパン三世のテーマ。

イントロ直後の「ルパンザサード!」の部分をどれくらい聴き間違えていたのか、いくつかの選択肢とともに聞いてみました。

もっとも多かったのは「ルパンルパーン」派の人々。なんと過半数を超えており、ルパン三世のテーマのことをルパンの名前を連呼する曲だと考えていた人の多さに驚かされます。

また、非常に惜しかったのが「ルパンだサーン!」派。これはルパン三世の「三」に注目したタイプの空耳で、着眼点は正解の「ルパンザサード!」に近いのですが、不必要な「だ」の破壊力が非常に高い間違え方となっています。

あわせて注目なのが「ルパンだわーん!」派。登場人物・峰不二子を意識したこちらの空耳ですが、意外にも1.3%の人がこちらの空耳を選択。スタイリッシュな楽曲にセクシーな語尾を合わせたかなり前衛的なタイプの空耳と言えそうです。
これらすべての聞き間違いを足し上げると、なんと67.7%の人がルパン三世のテーマを空耳していたことが分かりました。

【エントリーNo.2】ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」の「アイスティー」率は?

では、過半数の人に空耳されている「ルパンルパーン!」に並ぶ空耳ソングはあるのでしょうか?

まず比較してみたのはポルノグラフィティの初期の名曲「アゲハ蝶」。
切ない片想いの心境を綴ったラブソングとして知られるこちらの曲ですが、サビに登場する「冷たい水をください 出来たら愛してください」という歌詞を

冷たい水をください 出来たらアイスティーください

という歌詞に空耳している人が一定数存在するというのは一部のファンには有名な話。では、こちらの「冷たい水をください 出来たらアイスティーで派」はどれくらいいるのでしょうか?

結果はいまひとつの22.2%。さすがに片想いの相手に唐突にアイスティーを要求するというのは流れとして違和感があるのか「ルパンルパーン!」に比べると伸び悩む結果となりました。

【エントリーNo.3】「アルプス一万尺」の「子ヤギの上」率は?

では、国民的童謡ならどうでしょうか?
誰もが聞いたことのある童謡「アルプス一万尺」にはこんな歌詞が出てきます。

アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを さあ踊りましょう

この「小槍の上」というのは日本アルプスの槍ヶ岳に存在する14〜15mほどの岩のことを指し、その岩の上で皆で踊ろうという愉快な歌詞なのですが、そんなことを理解するのは大人になってGoogle検索という技術を習得してからのことでしょう。

そう、あなたも私も、幼い頃この曲を歌ったときはきっとこう思っていたはずです。

なんで、この曲は子ヤギの上で皆で踊っているんだろう?

というわけでエントリーNo.3は「アルプス一万尺」の歌詞について「アルペン踊りをどこで踊っていると思っていたか?」を調べてみました。

結果は、過半数を超える55.6%!やはり幼い頃に聞く曲ということもあるのか、圧倒的に「小槍」よりも馴染みぶかい「子ヤギ」の上で踊る派が多いという結果になりました。

なお日本アルプスに実在する「小槍」は、ロッククライミングでないと登れない断崖絶壁の岩としても知られており、子ヤギの上の方が事実上踊りやすい可能性もあるため、こちらの空耳についてはあながち間違っているわけでもないと言えそうです。

【エントリーNo.4】「ふるさと」の「うさぎおいし」率は?

では、最後に空耳ソングの鉄板曲「ふるさと」について調べてみましょう。

音楽の授業の定番でもあり、童謡の中でもトップレベルに知られているこの曲ですが、空耳ソングとしてももはや説明不要の1曲でしょう。

ではこちらの冒頭「うさぎおいし かの山」を例の方法で空耳していた人は何割ほどになるのでしょうか?

結果は36.3%。意外と皆、うさぎを追いかけている!食べるより追いかける派の方が優勢ではありませんか!

なお、ふるさとはこの後「小鮒釣りし かの川」という歌詞が続き、食べ物についてひたすら歌っている曲かのようなフェイクを入れてくるのですが、それにもつられることなく正しく歌詞を理解していた人は6割超。初等教育での理解力の高さを見せつける結果となりました。

【空耳ソング決定戦】最終トーナメント表

では、最後にここまでの結果を順番にトーナメントでまとめてみましょう。

空耳ソング王に輝いたのはやはり圧倒的な強さを誇る「ルパンルパーン!」。

「ルパンルパーン!」単体では53.0%と、子ヤギの上のアルペン踊りに及ばない結果となったものの「ルパンだサーン!」「ルパンだわーん!」などの多種多様な空耳形態を取り込むことで栄えある1位の座を勝ち取りました。

老若男女問わず、誰しもが経験したことがある(はず)の空耳ソング。あなたが普段歌っているあの曲も、実はもしかして空耳ソングかもしれない。今回の調査が、そんな危機感を持つ助けに少しでもなれば幸いです。

(文:まいしろ)

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