前回の記事で「半同棲型ソフレ」として、ある男子大学生のソフレライフに迫りましたが、ゲスの極みを貫く筆者としては、どうしてもこの悶々(笑)とした感情が消えないので、今回はインタビューに加えてさらに「ソフレ」とは一体何なのか、どのような立場の存在なのか、そして現代の若者たちはなぜ今、「ソフレ」という存在を求めるのか……。さらに詳しく掘り下げてみたいと思います!
果たして男女が同じ一つのベッドで眠りながらも、「添い寝だけの関係」などというものは本当に成立するのでしょうか……。
ケース2「とにかく寂しさを埋めてほしい……ソフレは大学の友人♡」
(S大学4年22歳 井上和香似女子大生 寂しさを埋める型 ソフレ歴2年)
(以下ソフレ相手の男性:B男)
――では、ソフレに至った経緯を教えて下さい!
「終電を無くした友達が泊りにきて、その時に『セフレ』の話もしたのですが、正直セフレになるのが面倒くさいという結論になり、そのまま一緒に寝ることになりました。ベッドに入っている時お互いに、『セフレにはならない、ソフレでいる約束』みたいなものをしました」
――「セフレ」にはならない約束……なるほど……。では相手の方に恋愛感情を持つことはないのですか?
「友達期間が長いというのもあり、全くないです! 別に着替えとかも目の前で出来ます(笑)。もはや家族と同じ感覚で、たまたま隣で寝ている相手が男の子だった、というだけの話で正直誰でも良くて……。B男も同じ感覚だと思います。お互いに極度の寂しがり屋だったので『丁度良かったね』って話しています。最近ではお互いに『寂しいな』と感じた時に一緒に寝ているので、月に4回ぐらい添い寝しています」
――なるほど……。お互いの寂しさを埋めてくれる家族のような存在なのですね、では、「ソフレ」の立ち位置と最後に「ソフレ」の魅力について教えて下さい!
「ソフレの立ち位置は友達と同等、でもいわゆる「セフレ」より上の立場という感じです。
セフレは確かに肉体関係を持っているけど、心の寂しさや隙間は埋めてもらえない。ただその場の快楽を得る為だけの関係ですよね。
でもソフレは肉体関係を持たない代わりに人の温もりをゆっくりと感じること事が出来るんです。魅力としてはソフレは罪悪感を感じないところですね! セフレになってしまうと一線を越えてしまった罪悪感があるし、友人関係が崩れてしまうので後々面倒くさいのですが、ソフレはただ一緒に寝ているだけで、やましいことは何もないので普通に友達にも言えるんです! しかも彼氏でもないから他で遊んでも問題ないし、結構良いとこどりだと思います♡」
「ソフレ=友達と同等、セフレ以上恋人未満」
今回2人の大学生にインタビューをした結果、共通して言えるのは、「ソフレの相手に恋愛感情は一切持っておらず、もはや家族同然という存在になっている」という点でした。
2人目の女子大生いわく、ソフレは「友達と同等、セフレ以上恋人未満」という立ち位置のようです。
今までかなり悶々としていた筆者ですが、「セフレはその場の快楽は得られるが心の寂しさや隙間を埋めてもらえない。でもソフレならゆっくりと人の温もりを感じることが出来るから寂しさを埋めてもらえる」という彼女の言葉に、妙にスッキリと納得してしまいました。
一見そんな関係成立しないのでは!?とも思える「ソフレ」ですが、笑顔の裏で行き場のない寂しさや虚無感に日々襲われている私たち若者にとっては、「ソフレ」は実は何よりも必要な存在なのかもしれません……。
寂しいときにその寂しさを「添い寝」という形で紛らわせてくれる存在「ソフレ」。
インタビューを終えた今、なぜか猛烈に空しい気持ちに襲われているので、
ここでこっそり「ソフレ」急募してもいいですか……?
(文:田中七海)