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勝つまで封印?カズダンスと横浜FCの勝敗のカンケイを徹底検証

シエ藤

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シエ藤

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 4月19日、J2横浜FCのFW三浦知良(48)は、対長崎戦(ニッパツ三ツ沢球技場)で3試合連続先発出場すると、前半12分にヘディングで先制ゴールを決め、自身の持つJ2リーグ最年長ゴール記録を48歳1カ月24日に更新した。
 5日の対磐田戦における今季初得点に続き、ここ3試合で2得点。昨年わずか2試合、計4分しか出場できなかった鬱憤を晴らすかのように、カズが活躍している。

 だが、磐田戦の敗戦に続き、この日の長崎戦でも2対2の引き分けと勝利ならず。 
 試合後、カズは報道陣に対し、こう冗談っぽく話したという。

「(カズダンスを踊ったら)勝てないんでね。次はやらないようにしようかな……。勝つまで封印しようかな」

 果たして、カズダンスをすると、本当に勝てないのだろうか。
 05年途中、横浜FCに移籍して以降、カズは23ゴール決めている。
 そのうち、得点後のカズダンスは7回を数える。勝敗の内訳を見ていこう。

× 2005年9月17日(J2)
横浜FC 2-3 徳島ヴォルティス(三ツ沢球技場) 
後半6分、左サイドからのシュート性のボールに反応。スライディングしながら右足で決めた。「カズダンスするのが夢だった」というMF吉武剛とともに横浜FCで初披露。

○ 2007年5月26日(J1)
横浜FC 2-1 大分トリニータ (三ツ沢球技場) 
前半21分、左からのクロスに豪快に右足を振り抜き、先制ゴール。ダンスのフィニッシュでは、ヒザを地面につけ、指を空に掲げた。新バージョンのカズダンスを魅せた。

○ 2010年9月26日(J2)
横浜FC 4-1 カターレ富山(国立競技場)
途中出場し、後半29分にフリーキックを決め、ダメ押しの4点目。ダンスを終えると、チームメイトがカズを取り囲んだ。これが、旧国立競技場におけるカズのラストゴール。

○ 2012年5月277日(J2)
横浜FC 5-2 ガイナーレ鳥取(とりぎんバードスタジアム)
後半31分途中出場すると、4分後にゴール右前で縦パスを受け、ファーストトラップでDFを置き去りに。右足でGKの股を抜いた。横浜FC在籍時、アウエー唯一のダンス。

× 2013年11月3日(J2)
横浜FC 1-3 松本山雅FC (ニッパツ三ツ沢球技場) 
前半38分、左からのクロスに飛び込み、ヘディングで同点ゴール。頭での得点はJ1時代07年9月1日の広島戦以来、実に6年ぶり。試合は、後半2点を奪われ、敗戦した。

× 2015年4月5日(J2)
横浜FC 2-3 ジュビロ磐田(ニッパツ三ツ沢球技場)
前半14分、右からのクロスに頭で合わせ、先制ゴール。ペナルティエリア内での相手DFとの一瞬の駆け引きで勝った。敵将・名波浩監督も「素晴らしいゴール」と脱帽。

△ 2015年4月19日(J2)
横浜FC 2-2 V・ファーレン長崎(ニッパツ三ツ沢球技場)
前半12分、右サイドのFKからFW大久保哲哉が競り勝ったボールに反応し、先制ゴールを挙げる。巧みなポジショニングで、ホーム2試合連続となるゴール&ダンス。

横浜FC移籍以降、“カズダンスあり”の試合では、3勝3敗1分。
カズダンスをすると、勝てないわけではない。
ちなみに、“カズダンスなし”のカズゴール試合は、

カズグラフ

 一見、“カズダンスなし”のほうが圧倒的な勝率を誇る。
 しかし、J2優勝を果たした06年を除けば、4勝3敗3分。“カズダンスあり”の場合とほぼ変わらない結果になる。
 その年の順位と勝敗表を見比べれば一目瞭然、カズダンスのありなしは勝敗に関係なく、その年のチーム力に大きく左右される。

 長く書き連ねてきましたが、こんな当たり前のことしか言えません。
 観客はカズのゴールとともに、ダンスも楽しみにしているので、次回からもカズダンスは欠かさず魅せてほしい。ただ単に、私はこれが言いたかっただけです。 
(文:シエ藤)

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