来年3月と4月に、広瀬すず主演で二部作連続公開されることが決まっている映画『ちはやふる』。このほど、その第1弾ビジュアルが解禁となった。
原作は「競技かるた」を題材に、高校生の情熱、友情、恋愛、そして成長を描いた末次由紀の人気少女漫画(講談社「BE・LOVE」連載)。2010年「このマンガがすごい!オンナ編」第1位を獲得し、コミックス累計発行部数1300万部(2015年9月現在・既刊28巻)を超える大人気コミックスだ。
今回解禁されたビジュアルは、原作の第2巻の表紙を踏襲したデザイン。並べてみると、まさに“原作完全オマージュ”といった出来になっている。
「千早に合っていない」の批判を吹き飛ばす、広瀬の瑞々しい瞳
しかしキャストが発表された当初、広瀬は主人公の綾瀬千早には「合っていない」という批判の声が多かった。広瀬はボブカットがチャームポイントだが、原作での千早はストレートのロングヘアー。健康的で少女らしい印象である広瀬に対し、千早はスレンダーな美人と、確かにあまりビジュアル的にはマッチしていないようにも思えた。
漫画原作の映画にはよくある話で、こういった風当たりは役者にとっては避けて通れない道なのかもしれない。
ところが今回解禁となったビジュアルを見て、もう「合っていない」という声はほとんどなくなるのではないだろうか。吸い込まれるような千早のまっすぐで力強い瞳を、広瀬は見事に再現している。原作者・末次由紀も、撮影現場で千早を演じる広瀬を見て「千早がいる」と感激したそうだ。
今回のビジュアルに対して、広瀬自身は下記のようなコメントを寄せている。
「こうして“千早”として撮って頂けて本当に光栄です。完全実写化という難しさも実感しましたが、出来上がったビジュアルを観て夢が叶った感じです。
(チラシの撮影時には)ワンカット目からスタッフさんの間で“おおー!”という声が上がったことについ反応してしまいました。“千早”なんだって、改めて実感させてもらえた撮影でとても幸せでした」
さなぎから蝶へ。再現したのは「千早の大人への成長」
今回、デザインの元となった原作2巻は、「千早が大人のスタートを切る巻」だ。第1巻は、主人公・千早が、物語のキーマンとなる2人の少年、新と太一と共に“競技かるた”に出会った小学生時代を主に描いている。第2巻から高校生編がスタートするのだが、そこで千早は、短かった髪はサラサラなロングヘアーに、身長も手足もスラリと伸び、周りが目を見張るような美人へと成長して登場する。
さながら、さなぎから蝶へ成長するように。今回の広瀬版・千早のビジュアルにも、その時のような「大人への華麗な成長」が感じられた。
そんな広瀬が、今度は映像の中でどのように千早の熱量や躍動感を演じるのか。その出来に期待が高まる。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)