ピーク時と比べると、減っているものの、2014年に発生した自動車盗難の件数は警察が認知しているだけで16,104件もあります。また、自動車のみならずカーナビやナンバープレートが盗まれることもあるそう。
そんな実態を打破するため、警察コントでおなじみの柳沢慎吾がひと肌脱ぎました。
今回は彼の定番ギャグを堪能しつつ、見終わると、なぜか自動車盗難防止のための知識がついている、そんな動画をご紹介します。
職人芸なギャグを堪能!シュールすぎる柳沢慎吾の熱血動画
70年代のシリアスな映画のように、渋みの効いた表情で住宅街を闊歩する柳沢慎吾。
……なんだか少しかっこよく見えてきました。
タイトルバックも筆字。いい意味で“昭和”を感じます。
刑事である柳沢慎吾は朝礼に出席。
「今日もがんばるぞ!」と気合いを入れ、敬礼するも……勢い余って右手が右目につき刺さります。
彼の後ろにはガムテープと椅子……。
どうやらこの椅子は車だったようです。
車に乗り込んだら、もちろんシートベルト(ガムテープ)は欠かせません。
パトロールに出発すると、すぐに一台の不審な車を発見。
タバコの箱を無線機にしたお馴染みの芸で状況報告。
「ブウブンブンブンブンブブブン! バイク通過中!」
目をつぶって聞いてみると本物にしか聞こえません!
最後のエンドロールは、監督や主演はおろか、全スタッフが柳沢慎吾です。
これもネタなのでしょうか……。
「続」の動画を紹介する前に、このネタ動画の中から“少しためになる豆知識”シーンをピックアップ。本格的な劇画風オープニングとギャグのエンドロールの間には、こんなドラマがありました。
もちろん、実際のシーンはアドリブ満載のコント調なので、肩肘張らずにご覧ください。
動画の中のためになる豆知識
①「イモビライザついてないの?」
路上に車を停車し、買い物に行こうとする運転手さんに車のキーをみせてもらい……。
「あれ?」
柳沢慎吾が「イモビライザ」がついていないことに驚き、いろんな方向に叫び続けます。
その表情はまるで『GTO』の作者、藤沢とおる先生が描いたキャラクターのよう。
「おいっ! イモビライザついてないんだってよ!」
「おいっ! イモビライザついてないんだってよ!」
彼を奇行に走らせた、「イモビライザがついていない車」とはそんなに危険なものなのでしょうか……。
※イモビライザとは、カギから発信されるIDコードを車両本体内のコンピュータが照合し、一致しないとエンジンが始動しないという盗難防止装置。イモビライザが搭載された車を選ぶことが愛車を守るための必須ポイントなんだとか。
②「ちくしょー!ハンドルがいうことをきかない」
防犯意識の低いドライバーに対して盗難対策の大切さをなんとか伝えようと、柳沢慎吾刑事が「ハンドル固定器具に苦しむ自動車泥棒」を演じます。
チチチチチチ……ブオオン。犯人がエンジンをかけます。
「ワイパーチキチキ! ワイパーチキチキ!」
「あれ? ちくしょー!ハンドルがいうことをきかない!」“元祖”ピン芸人のみせる一人芝居は必見です。
※ハンドル固定器具の他にもタイヤのホイールロックや、GPS追跡装置などのグッズは、盗難防止に効果が高いんだそうです。
その他にもサイト「STOP THE自動車盗難」の中には盗難防止策が多く挙げられています。詳しくは以下の画像をご覧ください。
そんな柳沢慎吾の刑事ギャグと、ためになる盗難防止の豆知識を得られる動画。
続きの第2弾はこちらです!
戻ってくるのは10台に2台。自動車盗難って本当に怖い……
「STOP THE自動車盗難」サイトによると、実際に盗難被害に遭った自動車は、10台のうち約2台余りしか被害者の元へ戻ってきていないとのこと。
被害の種類も、カーナビやナンバープレートが狙われるケースなど、複雑になってきているようです。
そんな現状もあってか、この動画は当初90秒程度の予定が柳沢慎吾さんのアドリブが止まらず現在の4分以上の長さになったそう。
一見ふざけているようでいて、笑いの中に大事なメッセージをまっすぐ届けてくれる彼はまるで本物の刑事のようです。
柳沢慎吾ワールドから繰り出される単語はなぜか耳に残りますよね。
ドライブの際、ほとばしる彼の情熱を思いだしてみると、大事な愛車を魔の手から守ることができるかもしれません。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
■提供/関連リンク
一般社団法人 日本損害保険協会/「STOP THE 自動車盗難」