オノ・ヨーコの企画展「オノ・ヨーコ 私の窓から」が東京都現代美術館にて開催中だ。9日、記者会見が行われた。
今は新しい国みたい
この展覧会は、オノ・ヨーコの活動を、東京という都市に文脈で再考し、まとめたもの。東京という場所に関してオノはこう語った。
「私が最後に覚えてる東京は、爆弾で燃やされちゃって、一面に焼けていて、私の家だけ助かっているような、そういう東京だったのよ。焦げた木から若葉が出ているようなね。そういう経験が、私のアートに生きているのね。今は、爆弾で全部やられた東京じゃなくて、新しい国みたいね」
自分に溺れず、客観性を持ち続けるということ
また、『私の窓から』というタイトルについては
「私の窓から見た世界と、私の世界は違うんです。私は、きっと皆さんからは想像もつかないくらい、非常にいじめられたんです。私を殺そうなんていう計画もあったくらいですから。でも、そこで自分に溺れなかったから助かったの。私の中に客観的なところがあったから助かったのね」
と、テーマである『私の窓から』と客観性を関連付けて説明した。
「いいことをした」と言うことにした
また、これまでの人生を振り返り、自身のアート活動について
「私は、いいことをしたな、って思ってるけど。でも人は、いいことをしたっていうことを自分から言わないでしょ。でも私は言うことにしたの。自分がいいことをしたっていうよりも、運命的にさせられた、っていう感じだからね」と語った。
「オノ・ヨーコ 私の窓から」展は東京都現代美術館にて開催中。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
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「オノ・ヨーコ 私の窓から」
2015年11月8日 (日) – 2016年2月14日 (日)
東京都現代美術館にて