今年ももうわずか。お天気お姉さんの「今日も温かくしてお出かけください」というお決まりのセリフが冬の訪れを感じさせる。そんな時、学校に行く途中に表参道を歩いていてふと思ったことがあった。
「夏に行列の絶えなかったあのお店は今どうなっているのだろう……」
実際に行ったことがある人に話を聞いてみた。
popbar経験者は……
「自分で好きなトッピングが出来るのはすごく楽しかったし、新しい体験。でも、半分だけじゃなくて全面にトッピングした方が美味しいのにプラス料金がかかる上に見た目の可愛さが半減するから、我慢しないといけなかったー。」(20歳・A大学・女子)
6月にオープンしたpopbarですが、開店当初は6月なのになぜか寒い時期が続き、通学路にあるものの行列をなしている様子を見る日は無いに等しかった。7月になるとオープン前にお店の前では行列ができている日もあったが、値段が割にあっていなかったからか、リピーターは少なかったよう。
通学する時にpopbarの前を通るが、店員がお店の外に出てチラシを一生懸命配るくらいに客の足は遠のいていた。いくら表参道という立地条件だろうと、1本600円のアイスはスーパーの箱アイスが300円程度だということと比べるとお財布の紐が固くなるのもおかしくない。12月4日にリニューアルオープンした同店。オープンして半年持たなかったわけだが、今度こそ客の心をつかむことが出来るのだろうか。
アイスモンスター経験者は……
「当分の間はかき氷は大丈夫そう……」(21歳・D大学・女子)
30分の行列の末整理券を手に入れた彼女。一人で食べるにはボリューミーだったと言い、こちらも1回の来店で満足してしまったようだった。
多い日はなんと2500人もの行列ができるというアイスモンスターも今や0分待ちという状況が続いている。アイスだから寒い時期にはちょっと……と感じる人も少なくないだろうが、同店はハロウィンの時期に合わせてイベントを開催した。内容は“増量”というもの。この寒い時期にしかもすでにボリューム満点なのに果たして需要はあったのか、定かでない。(疑問に思う)
表参道では次々とお店がオープンする中で、人知れず閉店していた老舗があった。それはなんと、大きな交差点の一角を占めていた、あの存在感抜群のロッテリアであった。
(文:石川佳奈)