突然ですがこちらをご覧ください。
なんの変哲もないTwitterでのつぶやきのように見えます。
いえ、どこか違和感を覚えませんか?
多くない?
お気づきのように、このつぶやきには「#(ハッシュタグ)」が大量に埋め込まれています!
SNSの権力が日に日に増す中で、最近こういった「#」を乱用する人達が増えているのです。
そもそもハッシュタグとは、つぶやきを検索しやすくするため、本文中に「#○○○」と入れるタグのことです。
イベントの際などに「#」を含めてツイートすることで、参加者同士で情報を共有でき同じ話題で盛り上がることもできます。
つぶやきにカテゴリーをつけることができるので便利な機能です。
いわばハッシュタグとは「多くの人と同じ話題を共有するため」の道具と言い換えることもできるでしょう。
ハッシュタグの正しい使い方としては。
このように場所やイベント、店の名前、ちょっとした感想などで事足りるはず。
しかし冒頭のように「その使い方は正解なのか?」と首をかしげたくなる、ハッシュタグ大量ユーザーが増殖しています。
SNSに疎く最近ブログをはじめた筆者からすると、彼らの脳内は未知の領域です。
時代の最先端をいく「ハッシュタグニスト」達を解明するべく、調査に乗り出しました。
そこで驚きのデータが叩き出されることとなるのです……。
ハッシュタグニストと接触!あの芸能人もやってるもん
「ハッシュタグは頻繁に使用します。私はツイッターとインスタグラムをやっていますが、周りもそういう人は多いです。
特にインスタでは全員と言っていいほど使っていますよ。#のあとに言葉を打ち込むと、同じ投稿がたくさん出てくるので楽しいですね」(22歳 女子大生)
キラキラ女子の必須アプリ、インスタグラムでは当たり前田のクラッカー的感覚で使われているようです。
なぜ使われはじめたのでしょうか。
「いろんな芸能人も活用していますよ。水原希子ちゃんだって同じようにハッシュタグをつけて投稿しています」(19歳 フリーター)
女性から絶大な人気を誇るあの水原さんもハッシュタグニストだって!?
では実際に水原希子さんのインスタグラムを比較してみましょう。
……ナンカチガクナイ?
(大人の事情で水原さんのインスタはイラストでお送りしています)
まず量です。「#」6つの水原さんに対してハッシュタグニストは「#」が21こ!
さらにイベント名だけのシンプルな投稿と、ごちゃごちゃ感の否めない内容。「あき就活終わりおめでと」って本文に書けばいいのでは?
本文とハッシュタグの境界線がわからなくなっていますね。
「SNSをはじめた頃は普通にハッシュタグをつけていましたが、最近は文章にしたり一緒に遊んだメンバーにだけわかる内容にしたりすることもあります。あとから見返したときに思い出しやすいし面白いですね」(23歳 OL)
もはやハッシュタグの本来の目的である「同じ情報を共有する」は完全に機能していないように感じるのですが、ハッシュタグニスト達からするとさほど問題ではないようです。
発見!ハッシュタグニストには彼氏いないの法則!?
ハッシュタグニストの特徴は
・#を5つ以上使用していること
・#のあとがもはや文章になっていること
・フォロワー数が多い
の3つが挙げられます。
そして今回発見した15人のハッシュタグニストの共通点として、なんと11人に恋人がいないことが発覚しました。単なる偶然なのか、ハッシュタグの羅列は異性を遠ざける魔力があるのか……?
「ハッシュタグを使っていることが、彼氏がいない原因だと思いますか?」というピンポイントかつ失礼極まりない質問を投げつけてみました。
「考えたことないですけど(笑)。もしかしたら、インスタやツイッターをハッシュタグで充実させておしゃれな生活に満足している人は、恋とか必要ないって思うかもしれませんね。無理やり結び付けると(苦笑)」(22歳 女子大生)
最先端の流行を取り入れる行為は一般ピーポーにとって、どこか近寄りがたいイメージがあるのも事実。
なんとなく「自分大好きイメージ」があるのでハッシュタグニストには恋人候補が寄り付かないのでしょう!
特にこれからは忘年会や初詣とイベントが盛りだくさん、あちこちでハッシュタグの嵐が投稿されることが容易に想像できます。
ハッシュタグニストを見つけたら、不思議なタグと恋人の有無に注目してみてください!
#オチが思いつかない#LINE NEWSに掲載されたい#でも#入稿めんどい#この記事で敵増えそう#てか私ハッシュタグあんまり使わないけど#彼氏いなかったわww#笑えない
(文:大久保彩乃)